トドワラ @北海道野付半島
中標津(なかしべつ)+野付半島
■旅行プラン
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走行距離 約20Km 22分位のドライブ + 観光
■野付半島
なぜ、野付半島に行きたかったかと申しますと・・・
この見事な『砂嘴』=湾口の一方から、鳥のくちばしのように延びた堤防状の砂の堆積(たいせき)。この地形、とってもゾクゾクします
野付半島・野付湾は、ラムサール条約(水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約)に登録されています。ラムサール条約登録地って、これまで何か所か旅行してますけど・・・日本にはいったい何か所、ラムサール条約登録地があるのでしょうか と思ってGoogle したら・・・なんと、2022.11月時点で53か所
そんなにたくさんあったんですねーーー
ここから、野付半島で撮影した写真です。
■国後島
▼右側に見えている島が『国後島』です。
赤の写真を撮影した場所から、国後島の端っこまで、多分20Kmくらいだと思います。ものすっごく近いです。羅臼から見た国後島も近いわ~~、と思いましたが、野付半島から見る国後島は、比べものにならないくらい、超近かったですあの島がロシアだなんて・・・
▼国後島
▼知床半島・知床連山
▼更に左。海別岳とか斜里岳とかかな・・・ 写真では伝わらないかもしれませんが、なかなかの絶景でした 多分、遠くに見える山々の山頂に雪が積もってくると、わかりやすく絶景なのだと思います
ここは、野付半島の入口付近です。奥に進みます。
■ナラワラ 展望スペース
海水で浸食されて風化したミズナラ等の木々が立ち枯れたまま林をつくっている場所を『ナラワラ』(=語源:ナラの木の原っぱ)と呼ぶようです。
この後で見に行く”トドマツ”が海水で浸食されて枯死した”トドワラ”(=語源:トドマツの原っぱ)が、野付半島の一番の見どころですが、”トドワラ”に行く前に立ち寄れるのが、『ナラワラ』を見るための”ナラワラ展望スペース”です。展望スペースといっても、ただの駐車場オンリーなので、気を付けていないと通り過ごしてしまいそうでした。
【野付半島ネイチャーセンター公式サイトより】
野付半島内には江戸時代の中頃まで、トドマツ・エゾマツ・ハンノキ・カシワなどの樹種から成る原生林がありました。しかし年々半島周辺が地盤沈下し、それに伴い海水が浸入、立ち枯れの森となりました。その枯れ木群も更に進む地盤沈下や風化によって少なくなっています。
トドワラとはトドマツの原っぱからきた地名で、荒涼とした景観になっています。
今でも浸食や風化が進んていて、残された立ち枯れはどんどん少なくなってきているとということは・・・野付半島のナラワラやトドワラの枯れ木群も、更に浸食が進んで・・・いずれは・・・
”今後、枯木群の腐朽が進み塩湿地植物群落に置き換えられつつあるのも自然の生み出す大きな流れなのでしょう。by 北海道”
と案内板に書いてありました。今見ている景色が、そう遠くない未来に変わってしまうなんて・・・悲しいです 今の野付半島の姿をちゃんと目に焼き付けておかなくちゃと思いました。
▼ナラワラ
ナラワラは、駐車場の対岸にあるのでけっこう遠いです・・・Zoomしないと、あまり”ありがたみ”が感じられません
この時10:30頃。正面のナラワラはこの通り真っ暗・・・
▼右斜め前の更に遠くのナラワラを撮影した写真がこちらです。Much better
■野付半島 ネイチャーセンター
野付半島観光のすべての起点になるのが、”野付半島 ネイチャーセンター"です。ナラワラ展望所から5分くらいのドライブです!
▼ネイチャーセンターに入る前に、国後島チェック
▼ネイチャーセンターの中に入りました。左側に階段。この上が、ネイチャーセンター事務局です。
▼入口から入って正面。とても眺望がよいです
入って右側には、お手洗いがありました。
2階に行ってみます
▼階段を上って正面に、ネイチャーセンターの受付カウンター。ここで野付半島観光の情報収集ができます。
▼2階の中央には、野付半島の模型(#^.^#)
スタッフの方に質問をしたら、この模型を使っていろいろ教えて下さいました
▼2階から1階を撮影。
全体的におしゃれ要素ゼロですけど、なんとなく温かみのある空間でした(*^^*)😊
▼2階にバルコニー。外に出てみます。
▼2階奥の休憩室
野付半島ネイチャーセンターから、”トドワラ” を見に行くのですが、往復徒歩、往復トラクターバス、片道トラクターバス&片道徒歩、どのパターンで行こうかしら・・・
まあ、普通に両方経験しましょう!ということで、行きをトラクターバス(500円)、帰りを徒歩、にしてみました。
▼ネイチャーセンター公式サイトからお借りした地図。
▼トラクターバスのチケット売り場(笑) だいぶ”味”があります
左側の小さな窓のところでチケットを購入します。
▼トラクター乗車前に撮影した写真です。
▼トラクターバス
トラクターバス、普通にそこそこ乗客がいました( ´艸`)
出発です一番後ろの席をGET。
トラクターバスは、徒歩ルートと並行して整備されているトラクター専用道路を進みます。
▼あっという間に野付半島ネイチャーセンターから離れていきます。
▼この道・・・舗装されていないんですけど・・・写真で見るとそれほど悪路に感じないと思いますが、トラクターバスに乗っていると、ものすっごい揺れでまっすぐ写真を撮るのが難しいくらいでした。
なんか、予想しない揺れが襲ってくるので、腰への負担がものすごくて、生まれて初めて”椎間板損傷しそう”って思っちゃいました。なんか、変な揺れで”ぐにゃっ”て行ってしまいそうな・・・ 腰に不安がある方は、もしかしたら避けた方がよろしいのでは??と思いました。
トラクターバスの揺れによる腰への不安がある一方で、トラクターに高さがあるので、少し高い位置から写真撮影ができました。これは、Good Pointだと思います。
10月上旬は、この通り一面ススキに覆われていました。私は、個人的に、野付半島とススキの景色は、すごくマッチしていて、いい季節に来たんじゃないかしら?と思いましたが、一般的には夏のお花の時期か、冬の一面雪景色の時期、がおススメ&人気、とネイチャーセンターの方が仰っていました。
▼ススキ以外を楽しみたい場合、こちらをご参照下さい。
▼トラクターバスの内部。
▼トラクターバスの旅は、ここまでです。
▼トラクターバスの右側に小さな小屋があります。この小屋の右側から木道に入ります。
歩くと25分かかる(ネイチャーセンター計測)距離も、トラクターバスですとあっという間に着きました
読んで、思わず儚さと悲しみが込み上げてきた案内板は、ここにあります。
ここからは、木道を歩いて”トドワラ”を見に行きます
▼木道を歩きだしてほどなく、振り返って入口の小屋をパチリ。この木道、なかなかの高さがあります。そして・・・すれ違えない
この時は、人があまり多くなくて快適な遊歩道散策でしたが・・・帰りが地獄でした(´;ω;`)
▼進行方向左側の景色=Ocean View。トドワラとは逆の方向になりますが、木道が海側にも続いています。
▼進行方向右側=Mountain View。 360°何もないんですけど、何もない絶景が素晴らしかったです
▼行き止まりが遠くに見えてきました。まさか・・・
遠くに見えている、数本の立ち枯れ・・・トドワラって、もしかして、あれだけ
▼ビンゴ これだけです、”トドワラ”
波打ち際が、トドワラのすぐ横です。
▼気を取り直して、左側のOcean View。
▼遠~~くに立ち枯れがポツリポツリとかすかに見えましたので、他にも”トドワラ”あるけど、観光客用に木道が整備されているトドワラは、ここだけ、ということだと理解しました。ネイチャーセンターから徒歩で行ける、一番近いトドワラが、ここってことだと思いました。(勝手な解釈です)
▼Montain View。地面に広がる赤い植物は・・・ 『アッケシソウ(厚岸草)』(サンゴ草)です
野付半島には、アッケシソウ狙ってきていませんが、でも一応野付半島を訪れる前に、ネイチャーセンターに電話をしてこの時期に見える景色を確認していました
そして「今は、一面ススキだけです。。。あとは、アッケシソウも赤く色づいてきています。」とのこと。なんということでしょう 今行けば、アッケシソウの紅葉も見れちゃうんですね
個人的に、ススキ+アッケシソウ、なかなかツボなんですけど( ´艸`) 一般的には、お花がいっぱい咲いている夏が人気の季節とのことで、ススキ+アッケシソウに食いついてきて、ネイチャーセンターの方も少し戸惑い気味(*^^*)
わたし:人気のない時期ということは、比較的空いてるんですよね? ※ここ超重要です
ネイチャーセンター:はい。夏に比べればとても空いています。
ってことで、お天気チェックして2~3日後にこの場所にやってきました しかもお天気&混雑回避の為に休暇取ってます(笑)
木道の行き止まりに着きました。ここからは、トドワラ展望台から撮影した写真です。
▼トドワラ
▼木道案内図。現在”トドワラ展望台”です。
▼トドワラとMountain View
絶景は絶景なんですけど・・・そっか・・・私はこの5~6本のトドマツ立ち枯れを見に遠路はるばるここまでやってきたのかーー、とある意味感無量(;^ω^)💦 ごめんなさい 率直な気持ちが溢れてしまいました
気持ちを切り替えて、トドワラの地でたくましく生息して、しれっと紅葉で真っ赤に染まるアッケシソウを堪能してみました
アッケシソウの生命力と、腐朽が進み消えゆくトドワラとのコントラストが、自分の中では圧巻でした 超Positiveです
▼さすが、厚岸に比較的近い野付半島。網走周辺では”サンゴ草”の呼び名が一般的でしたが、ここではちゃんと学術名の『アッケシソウ(厚岸草)』と紹介されています。
白いので、ちょっと動物の骨のようにも見えてしまいました。(;^ω^)💦
▼光の角度のせいか、赤くに紅葉しているアッケシソウの色が、写真で見るととても濃いです・・・この時10月上旬、11:00 過ぎくらいです。
▼折れて横たわっているトドマツの木。。。今立ち枯れているこの残り数本のトドマツ・・・いつまでこの持ちこたえてくれるのでしょうか
▼振り返ると、遠くに”野付半島ネイチャーセンター”も見えます。
▼トドワラ展望台で最後に撮影した写真が、アッケシソウ
急いで戻ります なぜ急いで、なのかと申しますと・・・
▼遠くから大勢の人が木道を歩いています
そんなにびっくりするような数じゃないじゃん!と思われるかもしれませんが、この木道、結構高さがあって、しかもすれ違えい・・・ ところどころちっちゃーい待避所が見えると思いますが、あの場所ですれ違わないといけないんです
普通に、背中合わせですれ違えるじゃん!!と思って、実際に思い切って突っ込んでみたら、皆様ガチのトレッキング用みたいな”リュック”を背負っているんです 手ぶら同士で背中合わせならすれ違えるギリギリの木道の幅なので、大きなリュックとか背負ってたら、すれ違い不可能です。。。
ここでトラクターバスの運転手さんが言っていたことを思い出しました。「夏は、木道に入る為の行列ができて、更に木道が長蛇の列で全然動けなくなるんですよ」と・・・ そんな季節、絶対やだわー、とかぼんやり思いつつも、さらっと聞き流したお話でしたが、以外と深刻な事実でした。
予算の都合かとは存じますが、少なくとも普通に人がすれ違い可能な木道にしないと・・・
せっかち特有の症状かもしれませんが、私は木道のすれ違い待ちのストレスっで、この木道から一刻も早く逃れたい、とちょっとしたパニック状態に・・・”桟橋まで600m, 10分、往復20分”の散策を諦めてしまいました
しかも、こんなすれ違い地獄の中苦労して辿り着いたとしても、トドワラ展望台にはたった5~6本の立ち枯れのトドマツ
ごめんなさいm(_ _)m、私には過酷過ぎました 真っ赤に染まったアッケシソウが救いでした