FIRフィルターチャンネルデバイダの作成【3】(開発環境編)
マルチアンプシステム向け、FIRフィルター搭載チャンネルデバイダー(チャンデバ)自作に関連する記事の一覧はこちら!
では、次に開発環境を整えていきましょう。
いづれのソフトもWindows版が中心ですので、Windowsも必要です。
そして、どのソフトもWindows10で動作しました。
※一部mac対応しているものもあります。
SigmaStudio
DSPプログラムを構築する、GUIインターフェイス付きのソフトウェアです。
これを使って、入力信号を、ごにょごにょして、出力までを、デザインします。
理解できれば、かんたんに(?)DSPコーディングが可能です。
https://www.analog.com/jp/design-center/evaluation-hardware-and-software/software/ss_sigst_02.html
Audacity
任意のサウンドデータの再生だけでなく、トーンジェネレーターなど、たくさんの機能を持った、音楽再生プレーヤー?です。
これで、テストトーン(任意の周波数のデータとか)を作成して、実際にDSPを通して、どのように処理されるのか確認できます。
rePhese
FIRフィルタを設計するツールです。
すぐには利用しませんが、FIRフィルタを組み込む段階で使います。
REW
これは、実際にスピーカーから出力される音をキャプチャして、周波数特性などが見られるツールです。
別途測定用のマイクも必要になります。
測定用のマイクは、このような物が利用できます。
別途、PCと接続するためのファンタム電源&USB変換なども必要となります。
オシロスコープ
やはり、オシロスコープは必要ですね。
100MHzもあれば、音声信号と、I2Sが正しくでているか?くらいは、確認できるので、ぜひ用意しましょう。
できれば、今回は4Wayなので、4ch欲しい所ですが、まあなかなか高いですよね。
ロジックアナライザ
できれば、ロジアナも欲しい所です。
ある程度開発が進むと、いちいちロジアナを見て確認、という事は減ってきますが、開発初期の頃は、本当に信号でてるかな?本当に96kHzで処理されてるの???などなど、確認することが多く、もちろんオシロでもできることではありますが、やはり専用のロジアナがあると便利です。
しかし、だいぶいろいろ必要ですね。
私は、これまで買い集めた機器などがあるので、今回はソフトウェアの導入のみですが、新規購入となると、けっこう辛いかも。
次回は、実際に、SPDIF→I2S→DSP→I2S→DAC、という基本構成をつくってみましょう。

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