FIRフィルターチャンネルデバイダの作成【1】(妄想編)
マルチアンプシステム向け、FIRフィルター搭載チャンネルデバイダー(チャンデバ)自作に関連する記事の一覧はこちら!
FIRフィルターチャンネルデバイダを作成していこうと思います。
これまでも、DCX2496を利用した、6chのIIRフィルター(Linkwitz-Riley 48)のチャンネルデバイダーや、
miniDsp miniSHARCを利用した、FIRフィルター(Linkwitz-Riley 96db/oct 相当)のチャンネルデバイダーを使ってきましたが、
- DCX2496は、ちょっとアナログ部分の性能がイマイチ、Linkwitz-Riley 48を超えたい、IIRでの位相回転が気になる、24bit/96kHzの入力が限界
- miniDsp miniSHARCは、FIRで使えるTAP数が少なくフィルタ特性の限界がある、コントロールソフトは使いやすいのだが、デジタルボリュームにおいて特定のゲインで、プチプチとノイズがでる(多分、DSPプログラムのバグか)、実質 24bit/96kHzの入力までが安定して動作する感じ(昨今の192kHzデータなどでうまく再生できない、自分の周辺回路の設計の問題かもだが)
など、まだまだ改善の余地あり、という感じを持っていました。
音質的には当時はどれも満足してたのですが・・・
やはり、もう少し突っ込んでいきたい!
ということで・・・、
スペックは、以下を想定
入力:SPDIF(光、同軸)、I2S出力のある機器(Amanero Combo384とか、Raspberry Pi+Volumioとか)、〜32bit/192kHzくらいまで
内部処理:32bit / 96kHz(48kHzという選択肢も残しつつ、お手軽にやるにはDSPの性能的にこのくらいが限界じゃないかな〜)
出力:32bit/96kHz、I2S 4Way(合計8ch出力)
フィルター:FIRフィルター(低域で2000TAPくらいは使いたい)
ディレイ:各ch
イコライザー:パラメトリックイコライザー(全体✕10、各ch✕10)
ゲイン調整:全体(〜0db)、左右(±15db)、各ch(±15db)
位相反転:各ch
ミュート:各ch
だいたい、スピーカーマネジメント的に
- BEHRINGER DCX2496
- miniDsp miniSHARC
とかでできそうな事は全部やってみたい。
設計思想
あまり妥協はしたくないので、上記のスペックはできるだけ満たしたい、という事で条件を以下とします!
- できるだけ、ハンダコテを握らず、市販されている基盤の組み合わせでやっていきたい。
- MCLK信者ではないので、MCLKにはこだわりません。この手のI2S関連のブログを拝見すると、MCLKをどこまでキレイにできるか、みたいな事にチャレンジされている方も多くおられますが、私は、miniDSP miniSHARC の時の経験で、MCLKの有無や、ジッタクリーナーの有無で正直なにかかわるか・・・が分からなかったためです。
- 入力は192kHzで妥協です。所詮内部のDSP処理は、96kHzが限界でしょうから、どんなに入力を持ち上げた所で、内部では一度96kHzになることは避けられず、ただ昨今は192kHzのコンテンツも多くでてきているので、入力だけはできるようにしたい、という所です。
ということで、資材集めをして、実装をしていきたいと思います!
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