ケリがつく

早朝野球のライトフィールド
甲高い声で鳴く、見たこともない鳥が１匹
低空を旋回しながら何かを探している

 

そのうち芝生のくぼみに落ちている卵を見つけた
夜間の野球場を広い草原と勘違いしたか

 

鳥に返してあげようとしたが
卵の大きさとくちばし、頭の容量から
到底運べそうにない
赤ちゃんを運ぶコウノトリのように
布にくるんで、
と思いついたのは、つい今しがた

 

とりあえずベンチに持って帰る
次に守備に付いたら
「カ」と「ケ」の中間の甲高い、耳障りな声で
鳴きながら威嚇してきた
完全に僕が持ち去り犯と確信しているようだ
一瞬「ヒッチコックの鳥」を思い出す
はめていたグローブで振り払うように手を振ったら
以後は遠巻きに声だけの威嚇になった
途中から姿が見えなくなった

 

とりあえず家に持って帰ったが
さて。孵化させれるか？雛を育てられるか？

 

しばらく考えて格好の人を思い付く
長女の小学校の担任の先生で
専門は理科
卒業後も定期的に盃を酌み交わす仲
今は市内の小学校で教頭先生をしている
早速学校に電話したら本人が出た
事情を話すと快諾してくれた

 

持参するとすぐ卵の画像を検索してくれた
「これはハシブトカラスの卵ですよ」
と検索画像を見せてくれた
確かにこの卵だと思った
しかし鳥の様子からして
まさか自分の産んだ卵とカラスの卵を
間違えているようには見えなかったので
発見までとその後の状況を先生に説明すると
「詳しく調べてみます」
流石学者先生

 

その晩メールが来て
「ケリという野鳥の卵だと考えられます。
　カラスより少しだけ小さめで
　全体的に薄い灰色と白、一部黒で
　キーキーうるさく鳴く鳥です。
　そんな鳥ではなかったでしょうか？」
と丁寧に調べてくれた

 

もしクイズ番組ファイナルアンサーに出演するときは
「テレフォン」相手として待機してもらおうと思った人物
さすが

 

画像検索して出てきた画像が上の写真
野球場の鳥卵も一件落着
卵が孵ったら焼き鳥屋で一杯と
ケリがついた


 

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2014/5/28(水) 午後 4:43

あわびのつがい

カミさんが東京に住む娘に
あわびのつがいを送れ、と言う
私もお母さんに貰ったからと

あわびの肝がいい、と
もっともカミさんは
生の肝を食べれなかったので
僕が全部食べた

生で殻ごと貰っても
普通の人はお手上げだろうから
佃煮風に甘辛く煮て
冷凍にして送る

綺麗な瞳の子になるそうだ



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2014/5/22(木) 午後 5:13

ロータリアンであること

10年前に退会した岐阜城ロータリークラブの
創立20周年記念式典に呼ばれたので行く
僕が在籍した当時は40名弱いた会員が
現在は18名
退会者に再入会を働きかけたい

狙いもあったようだ
10年ぶりに会う人もいるが
結構ずっと仕事、プライベートで

今も日常繋がっている人も多い

ロータリークラブメンバーであることは
一昔前は、もうひとつの奉仕団体である

ライオンズクラブメンバーであるよりも遥かに

ステイタスが高かった
入会に際しては厳しい審査があり
家族にもメンバーシップ倫理を求められた

現在その価値観は一昔前とは激変してるが
常に決断を迫られる個人事業主、経営者にとって、

定期的に会って親交を深められる友の存在は、

実際に悩みを相談しなくても、自分のポジション、

方向性を確認するには必要不可欠な存在に違いない

僕が再入会することはないけど

30周年記念式典が開催されたら是非出席したい