前回ちらっとお話しした
ナードアロマテラピー協会のドミニクボドゥー薬学博士のセミナーに
「家庭で作る精油救急箱」という講演がありました。
救急箱を精油で作るというと、
ピンと来ない方もいらっしゃるかもしれません。
精油は日本ではまだ飲用ができないので、飲んで薬になる・・ということではなく
肌に塗ったり、蒸気の中に混ぜて空気中に拡散させたり、する方法が中心。
前回の不安と恐怖とアロマの記事 でも書いたように
アロマテラピーの芳香分子が鼻からはいると、
脳の中の大脳辺縁系に入ることが、記憶や、気持ちに対していい結果を生む
ということは薬ではあまり出来ないことです。
ボドゥー氏が実際にご家族にも使っているのは以下の10種のアロマ。
ティーツリー、ラベンダーアングスティフォリア、ユーカリラディアタ、
オレガノ、シナモスマフレグランス、ゼラニウムエジプト、ペパーミント
タラゴン、プチグレン、ヘリクリサム
風邪やインフルエンザの予防、皮膚の傷の消毒、虫さされ、ストレス、不安、不眠
疲労、吐き気、女性特有の悩み、打撲
などに使う目的でピックアップされています。
ですが、おそらく上の10種では、あまり聞き慣れない精油も多いはずですよね。
なので私なりに、手に入りやすく、なじみやすいと
いうことを前提に、3~4種で絞ってみます。
すると・・・・
すっきりとクリアな爽やかな香り。
抗菌アロマの代表選手と言われるほど、
優れた抗菌作用、皮膚の傷の消毒、喉の痛み(うがいで)
免疫を刺激してくれる。風邪やインフルエンザ、あらゆる感染症にも有効。
フローラルで優しい香り。
ラベンダーには様々な種類がありますが、もっとも代表的で、
あらゆる作用のバランスがとれたのがこのアングスティフォリア。
迷ったらラベンダーと言われるほど、こころと体のリラックス。
ストレスや、不眠、不安から来る恐怖感、興奮を静め
心配を取り去ってくれます。
精神的なものだけではなく、筋肉や痛み、頭痛をその部分を
マッサージすることによって和らげてくれる.。
1つで、あらゆることに対応できる万能精油。
香りが温州ミカンの甘く爽やかな香りで、親しみやすく、
リラックス効果が高い。不安や恐怖、心配を取り去ってくれるのに最適。
内蔵の働きを助け、消化促進作用があると言われています。
・・・ストレスによる食欲不振や体が重い時に
すっきりとした染みとおるような香り
数あるユーカリの中でも、刺激が少なく、お年寄りやお子様にも使いやすい。
風邪やインフルエンザ、花粉症の予防と症状緩和にもよく使われる精油。
特に痰を切ったり、鼻ずまり、鼻水、くしゃみなどの症状に。
疲れた時やリフレッシュしたい時に元気を出させてくれる。
とりあえずこの4種を揃えておけば、心と体の応急手当ができます。
もちろん、既にご家庭の常備薬として色々備えてらっしゃる方も多いかと思います。
その中に精油を加えるという感覚で捉えていただければと思います。
災害などの際は、医療機関にかかれない場合、
医薬品が不足することも充分予想されます。
普段から、精油に限らず、ご自分でケアする方法を
分かっておくと安心ですね。
各々の精油の使い方や、ケアの方法は
精油名をクリックして頂くと詳細がご覧になれます。
精油は医薬品でなく、誤った使い方をすると思わぬ刺激になることもございます。
使用にあたっては、十分な知識を持ったアロマセラピストにご相談なさるか、
私までご質問の上、ご使用ください。