内覧会の建物は、外皮性能はほどほどだが、低燃費なわけ | オーガニックスタジオ新潟社長の奮闘記 │ おーがにっくな家ブログ

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「オーガニックスタジオ新潟」社長のブログ。かっこいいエコハウスを提供するために日夜奮闘中。役立つ「家づくりの知識」は、オーガニックスタジオ新潟のHPにて更新。このブログでは個人的な関心ごとと「工務店経営」についてがテーマ

来週新潟市東区で、今年最後の完成内覧会をさせていただきます。
場所は新潟市東区下木戸、この辺は東区の商業エリアからも非常に近く便利なところですが、敷地条件に恵まれていて、ゆとりのあるレイアウトの住宅になっております。

 



プランニングとしては標準的な118㎡ (吹き抜けを入れて)、総二階ベースですが、外物置アプローチを雁木通りのように連ねているので、とても安定感のある外観に仕上がっている。本宅の2階の窓がオガスタでよく用いる、田の字窓でシンボリックにまとめた外観です。なかなか期待させる面構えです。

性能に関して言及すると、Ua値は0.37で、わたしたちの平均的な数字が0.34なので、
微妙に数字が悪いですが、QPEXプログラムでの燃費計算が15.3KWh/㎡。
これで冬の暖房エネ全体も分かりますね。

掛け算で1805.4Kwh エアコン空調のCOPが3.0ならば 消費電力で601.8Kwh
12月からバカみたいに電気代が上がりますので困ったものですが、
従来だと1kwh=30円で計算してましたが 40円にしないとならない時代ですね。

そうなれば 24,072円という計算になりますが、これは国のルールで20℃設定の話です。
実際は22℃程度で暮らすし、QPEXは日射取得がチートだという説もあり、
150%マシで計算してみると、36,000円程度で収まるという結果になりました。

もしも計算プログラムが「燃費ナビ」(PHPP準拠)で、15kw/㎡という燃費より少なければ、パッシブハウスの認定取れちゃう?くらいのかなり低燃費です。

並みの いわゆる等級4という性能の 1/5くらいの低燃費だと思います。
つまり 世間一般の家を全館暖房すると、年間18万円かかることに。

この家が、外皮性能はさほどでもないけど、燃費が良いです。
それは南側に間口が2.6メーターの大きな窓が4つついて、
「パッシブ設計」太陽エネをうまく使うからです。


近年、性能を高めるために窓を小さく設計するケースがありますが、延床面積に対して窓の面積は何%あるか?これで数値化し検討することができます。

この住宅に関しては28%でした。
Ua値がいいとウリにしている住宅で、15%程度にしているケースがありましたが、これは邪道です。 閉塞感もあり気持ちよくないし、燃費も悪くなる。

性能の話で余談ですが、大手プレハブメーカーでも、HEAT20 G3グレードに対応した商品があるのですね。近ごろ知りました。

大和ハウスがUa値=0.2の仕様商品です。
鉄骨だったら絶対無理だろうと思ってましたが、やはり木造で対応するのですね。

坪200万円ですかぁ・・・・ なかなかいい値段ですね。(笑

ともあれ、外皮性能は お金を出せば誰でもできる。
しかし、パッシブ設計がされているかで、最終的に燃費が決まります。
燃費イコール 家計支出と温熱のおだやかさ。

燃費と建物コストをにらみながら、調整していくのが王道ではないのかなと思ってます。

 

最後に、内覧会ご希望の方は、予約ページにてよろしくお願いいたします。

 

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