アメリカ住宅金利上昇が急速に
アメリカがインフレ抑制のために政策金利を上げております。
それに伴って6月16日の段階で、住宅ローンが6.2%まで上昇しました。
この勢いでいくと7.5%程度まで上がると見通しをしている方もいる。
アメリカは、ただですらインフレで住宅価格も日本以上に値上がりしていたのに、金利まで上がってしまうことで、急速にアメリカは着工数に急ブレーキがかかっております。
木材の価格が下がるのか?
そこで、アメリカでの木材需要の先物価格も低下し、
昨年から騒動になっているウッドショック。今年の3月初めにピークをつけ、3か月で半値以下まで下がってきています。
ヨーロッパの需要もウクライナ紛争が響いており、インフレ抑制の利上げと、エネルギー価格上昇が日本以上になっていて、景気にも悪影響与えて住宅着工が減るでしょう。
木材の国際価格の上昇もピークアウトして、輸入木材は輸入のタイムラグで、これから秋口にかけて下がっていくことでしょう。
木材関係者は高値でつかんだ木材を損切り処理したくないので、高値相場を演出し続けたいところですが、市場で決まることです。輸入材につられて高騰してきた国産材の高値も落ち着くこととなるでしょう。
これはこの分野の精通されている複数の方の意見が一致していることです。
日本でも円安であらゆる輸入資材の高騰で、全般的な建築費の上昇が続いていますが、大きなウェイトを占める構造材の低下が起これば、建築を考えているお客様にとってみれば良い情報でしょう。
今後の家づくりのマイナス要素
その一方で、不足感が止まらないのは合板類。 それと半導体不足からの照明器具や給湯器の品不足はいまだ状況には変化無しです。国際的で構造的な問題なので急には従来のような平和な家づくりを取り戻すには時間はかなり掛かります。
加えて、先進国の中で日本だけがまだ続けているゼロ金利政策は、近いうちに終了しなければならないこととなるでしょう。それとともに異常なほどに安い住宅ローンは底打ちをしてじわりと金利が上がってくる。金利上昇スピードと建築費下落のスピードが、どのようなスケジュールで発生するのか気になるところです。
そこで、フラット35Sのような固定金利を選択する人も増えてきそうな気もします。