初のオガスタ認定中古住宅  | オーガニックスタジオ新潟社長の奮闘記 │ おーがにっくな家ブログ

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「オーガニックスタジオ新潟」社長のブログ。かっこいいエコハウスを提供するために日夜奮闘中。役立つ「家づくりの知識」は、オーガニックスタジオ新潟のHPにて更新。このブログでは個人的な関心ごとと「工務店経営」についてがテーマ

累計で200棟近く住宅を作ってきて、
初めてオガスタ新潟で建てた住宅が
中古住宅として売りに出ることになりました。



お客様が仕事の関係で、
関西のほうに移住することになりそうだ。
オーナー様感謝祭の時に そう打ち明けられ

愛着あふれる、思い出深い我が家を
手放すのが忍びないと 涙ぐんでいました。

本当に転居が決まり、
最初は売却するのがつらくて
賃貸住宅にしようと考えられたが、

遠方からだと物件の管理の関係もあるから、
きっぱりと売却した方が良いとアドバイスしました。

 

その後、そのエリアの最大手の不動産屋さんに
売却の仲介の相談を行ったところ、
がっかりするほど低い金額でないと
買い手がつかないとの査定
が出た。

そこでどう思うかと、私に連絡があった。
オガスタは、不動産業としての活動を
してないと思って、最初は声をかけなかったようですが、

実は、私どもは不動産仲介業者の登録をした、
不動産屋としての裏メニューも完備しています。
実際に仲介業務も年に数回行っているのです。

そこで、専任媒介契約を結び、
周辺の相場や状況などを加味して、
その大手の不動産が査定した金額よりも
3割UPの金額で、アットホームに情報を公開した。

 



するとわずか2日で購入者が現れて
内見したら 一目ぼれで即決でした。

世の中の中古住宅は、建築年数で30年も経つと、
建物の評価が0円になると言われています。

しかし、それは間違った古い考えだと思います。
我々の作っている住宅は、それほども価値は劣化しません。

築30年で価値がゼロになったのは、
戦後まもなくつくられた にわか作りの
質より量の住宅です。

新耐震基準や、断熱の義務化により
これからの住宅は 長持ちして当たり前になってきます。

購入される方も、この建物の価値を理解されていたようで、
一目惚れに近い状態で、その日のうちに即決でした。
とても良い買い物になったことと思います。

 

まともな中古流通が当たり前にならない限り
日本の住宅貧乏は止まりません。

先般、住宅系ユーチューバーの
アミーゴ小池さんとも対談で、
中古市場で資産価値のある住宅になるにはについて
対談で動画にしてますので、ご確認できたらと思います。

 



 

売却を視野に入れた計画の注意点

 


ずっと住む気の家づくりであれば関係ありませんが、
転勤や実家の関係などで、
売却する可能性がある家づくりの場合は注意が必要です。
つまり、売れやすい住宅であるように努めることです。

① まずは立地が重要。
駅の近くであることなどの利便性のある土地。
希少性のある土地は、売却しやすい

② スタンダードな家であること。
気をてらった形・癖のある間取りは避けましょう。
今回のケースは、創業間もないころで、私が設計しました。
常々、思うところですが、例え外国からの移住者の家族であったとしても、
誰しもが快適に住めるかどうか?それだけの普遍性は大事にしたい。
それが今回良い形での売却につながったと思いました。

 

10年後に自由に直す

 

築10年。
その当時は伝統的な自然素材の研究をしていて、
飛騨高山や金沢の東茶屋街の外壁塗装を
研究し、実際に塗っていました。
自然塗料のべんがらをエゴマ油で溶いて
赤く染め上げられていましました。

 



「これも好きです」とはおっしゃるが、
ちょうど10年目の節目で
営繕工事をまとめてした方が良いとアドバイス。
くたびれていた外壁の塗り替え工事をしました。

顔料が雨と太陽の熱の影響で剥がれてくる。
ここからのさらなる20年の
メンテナンスを省けるように、
キシラデコールのこげ茶で塗装をかけました。
ファサードは2階がこげ茶の杉板。
1階はそとん壁の白い外壁のコントラスト。
狙い通りのよいコンビ。
好きな人多いのではないでしょうか。

近ごろの中古住宅は、リフォームが終わってからの
販売が多いけれど、塩ビクロスに激安キッチン。
貧乏くさい内装の家が多く、これが無駄。

購入した人の希望に沿うように
残したいところ、直したいところ
お聞きしながらのリフォームを施し、
先般 お引き渡ししました。



 

10年目のリフォームで得た教訓



① メーカー認定中古という仕組み

 

市中の中古は不当な評価を受けているケースもある。

実際のところ。9割の中古は 
それなりの評価だと思いますが。

ただ いいものはいい。
本質的にいいものを ちゃんと理解してくれる人が
いらっしゃるということ。

このお宅は10年前ですが、樹脂マドを採用し、
ダクトレス1種換気でしたし。
文句なくそれなりに現代でも通用する暖かい家でしょう。

BMWあたりが力を昔から入れていましたが、
メーカー認定というのはいいですね。
維持管理での無駄がないし、
価値を引き継げると思いました。

オガスタ認定中古住宅の第1号です。

② リフレッシュ工事は気持ちが良い。


杉板外壁の場合は、大きく黒カビが出ていなければ
そのまま放置で全然問題ありませんが、

我が家の雰囲気を変えたい人もいるでしょう。
10年から15年程度、経過したくらいで
やってみるのもいいものでした。

とかくこの世は 
メンテナンスフリー幻想に支配されてますが、
「青着をもって手を入れること」は、
価値あること
だなという気づきがありました。

 

 

*個人情報に配慮し、完全に売買が完了しお引き渡しが

 終えたタイミングで記事にしてます。