岡本太郎が、コロナ禍の我々に投げかけるメッセージ | オーガニックスタジオ新潟社長の奮闘記 │ おーがにっくな家ブログ

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新潟万代島美術館にて、岡本太郎展やってます。


太郎は好きなアーティスト。
平成8年に永眠され、南青山の自邸は平成10年より、
岡本太郎記念館となり公開されている。

2017年の訪問記が記事にかつてしました。。。。。

 

 

 


平成11年(1999年)には、川崎市岡本太郎美術館開館。
死後にその業績が再注目され、
そして現代にいたる。

 



太郎をある程度知る人は、
縄文文化と密接な関係をご存知であろう。
呪術的な、風土的なもの。
人間の人知を超えた 原始なるパワーである。

太郎といえば、大阪万博の太陽の塔だ。
その文脈で考えると、
太陽の塔は、実はアマビエなのでは? と思えてくる。

 

非常に時代が交錯し、 

太郎と現代はただならぬ 関係があるようにも思えてくる。

 



コロナ禍のこんな時代だからこそ、
大阪万博当時に溢れていた生命感と、
エネルギーが注目されていると感じます。

 



絵画もパワフルなんですが、
大阪万博の際の、建築資料も豊富に展示され
我々、建築関係者はさらに見る価値がある。


びっくりしたのは、
当時太陽の塔の現場監督は25歳の若き2人の青年だったってこと。
実施図面とか原本が提示されている。

では 現代の25歳の技術者に、
これだけのビックプロジェクトを任せる技量があるか?
また  なし得ることができるのか?
それをやってしまった 当時の人々のすごい熱量を感じました。




という趣旨でFBに投稿したら、
川口 直木 様が当時の万博にまつわる話を投稿してくれた。
FBで人目を見ないのももったいないので
ご本人の承諾をいただき ブログで転載します。

川口さんは APWフォーラムのプロデューサーで、
広告関係で長く活躍されていて賢者。
かの大瀧詠一と一緒に仕事をしたことがあると知り
それ以来のリスペクトです。

川口氏:

70’万博は若い世代の飛躍の場でした。
万博を提案した堺屋太一 35歳、
コンセプトを創案した小松左京 39歳、加藤秀俊 40歳。

建築系では筆頭の丹下健三(会場総合設計)が
ちょい年長でしたがそれでも57歳(岡本太郎も同世代の59歳)、

ほか若手では曽根幸一34歳(動く歩道と7つの広場)、
あのレンゾ・ピアノが33歳(イタリア工業館)、
黒川紀章36歳(東芝IHI館、タカラ・ビューティリオン、空中テーマ館)、
ちょい年長でも環境デザインの榮久庵憲司 41歳、
林昌二42歳(リコー館)、
大谷幸夫46歳(住友童話館)・・・

そして彼らのもとに20代前半の東大や京大の院生、
建築家の卵らが大挙動員され、
実務を担当して腕を磨き、
その後 戦後の第二世代としてバブルあたりから
建築や都市計画・開発のビッグプロジェクトを
担って行くことになります。

日本という国自体が若かった時代、
建築家にとってチャンスに恵まれた幸運な時代でした。


大変詳しい肉付けをして下さって
まことにありがとうございます。

 

この大阪万博は、延べ6400万人の人間がみたという。

天野尚少年が 中学校の時に

ママチャリで大阪まで見に行ったのは武勇伝だし

うちの親父は 大阪に向かっていた時

私が交通事故で死にかけて、

一報を聞いて 見ないで新潟に戻ってきたという

実は 大迷惑をかけていた。   

 

とにかく  動乱期です。

この展覧会を見て感じたのが、
今のコロナに汚された日本に1番大事なのは、
その当時のエネルギーなのじゃないかなと感じました。

万博のテーマは
「人類の進歩と調和」でしたが、
果たして 進歩し、調和したのか?


地球を汚し、欲望だけ拡大し、 

行き詰っただけではないのか?

また、高度経済成長期の日本に送ろうとしたメッセージ。
億単位で時が綿々と流れていっても、
森羅万象に引き継がれている
生命と自然の原理原則からは、
人間がいくら進歩しても逃れられない。
自然を畏怖する こころも忘れちゃならぬよ。

いろいろと考えるところであります。

 

新潟アートシーンの一番おいしい 当たりの冬

 



同時に、新津美術館で「横山操展」もやってます。
美術鑑賞の視点で言えば、ダントツこちらの方が良かった。
グランドキャニオンと水墨画は圧巻です。
だけど、写真撮影NGなので、写真で紹介できませんが、
すばらしいです。

このように、今の新潟アートシーンはすごく充実しています。
ぜひ美術館に足を運んでください。