先日、琉球住樂という工務店の、
関連子会社の馬場様が新潟に遊びにいらっしゃった。
前回の社員旅行の際に
大変お世話になりました。
関連記事をリンク張っておきます。
沖縄滞在時のお礼にに、
いろいろと私たちの家づくりについて見ていただいた。
その車中の会話で沖縄の住宅に起きている問題が
興味深かったので記事にしてます。
沖縄の住宅の大きなテーマで、
対策が必要なものには ①強風と ②シロアリと ③暑さ対策です。
亜熱帯性気候のエリアなので、
暖房に対するニーズは最小限で良く、そのかわり、夏の暑さ。
さらには非常な多湿に対しての対策が必要になる。
家づくりは、暖房する前提で考えていないので、
本州の住宅では必須と思われている、
壁の中の防湿対策や、外壁の裏側の通気層は、
省いていいことに県の建築の指針では示されている。
(日経クロステックより転載)
冬に暖房で、建物の内部の断熱層で、
結露のに至る温度差にならないから冬の結露問題はないが、
夏の逆転結露の問題が起こってくる。
沖縄は夏型結露に注意
外壁の通気層がないために、壁の中に湿気が滞留すると、
外の多湿が、室内で冷房することで、内壁の仕上げの裏側で、
結露してしまうという現象が起こる。
コンセントボックスの脇の石膏ボードが、
湿気を帯びてぶよぶよになったり、
表面の仕上げでカビが生えたりする。
外壁の防水の安全性を高めることも同時に考え、
やはり通気工法にすべきだし、
内側には可変防湿シートが有効だとおっしゃった。
本州の常識をスライドさせて指針にしているため、
予期していない問題が起きている。
ところ変われば品変わる。
その地域の気候特性に応じた住宅を、
科学的に作らなければならないという原則は、
どこでも変わらない。
1種換気も有効だ
伝統的には夏旨の住宅で、通風をすれば良いととの
考え方が支配的だから、換気も圧倒的に3種換気が多いとのこと。
しかし、生活においてエアコン冷房を常に使うのが常識となってきている。
外気が多湿だから、どうしても湿度が60%を切らないケースが多いようだ。
全熱交換型の1種換気にすれば、10%程度は落とせるのに
認知が無く、ほとんど普及していないとの事。
こういった沖縄県の型の、高気密高断熱のウハウを活用した家づくりは
まだまだ成長余地があるなと感じました。
最後に
沖縄は人口が145万人なのに対して、
年間の観光客の1000万人を2019年に超えたという。
インバウンドと沖縄ブーム。
オーバーツーリズムな状態であった。
それがコロナにより一気に急降下。
もともと根深い経済格差の問題が沖縄には存在している。
観光業はこういった経済弱者の受け皿になっていたはずなのだが、
困ったものです。 いち早く平穏な世の中になることを祈ります。