表面温度計をは、ものに触れずに表面の温度を測る機器です。
アマゾンなどで購入すると2000円程度で売られています。
触らなくてもその表面がどの程度の温度なのかわかってしまう。
水槽の温度を測ったり、天ぷらの油の温度を測ったり、便利な道具です。
この表面温度計は 非常に冬に役に立ちます。
これを片手に、モデルハウスや完成内覧会の住宅を測ってみましょう。
住宅会社によっては、知られるとまずいことかもしれないので、
断られるかもしれないから、ひとこと断るマナーは当然必要ですが。
自信があるならどうぞどうぞと言うでしょう。
一緒に精度の高い温度計も持っていって、まずは室温を測ります。
その温度計を表面温度計で測れば、計器の誤差が分かります。
誤差を把握しておきましょう。
次に ①床の温度 ②天井の温度 ③壁の温度 ④窓の温度を測ります。
特に窓の枠の温度は家で一番冷たくなる部分なので測りましょう。
10℃まで冷たくなると一般住宅の環境下では結露します。
(バリバリ乾燥しているモデルハウスでは結露していなくても、適切な湿度の室内では結露します)
それぞれの個所が、室温と比べてどの程度かを確認していきます。
1階と2階の温度差も確認しましょう。
もちろんそのいずれも温度差がない方が断熱性能がいいです。
参考までに、私たちの網川原のモデルハウスは、寒い今頃は、上下温度差は0.5度程度。
2階床表面温度も室温より暖かく、家じゅうで温度差を感じることがありません。
次に、暖房器具の稼働状況も確認しましょう。
エアコンであれば何台稼働しているか?
私の知っている歴代最多のモデルハウスで、11台ついていたものを知ってますし、
ある設計事務所っぽい会社は、15台くらい事務所についてますね。
余裕をみて多くつけたのでしょうが、冷暖房負荷を分かってないと言わざるを得ません。
ともあれ、冬は、その住宅の真価を測れるシーズンです。