1月25日新宿のOZONEにて、日本エコハウス大賞シンポジウムに参加してきました。
第1部は、前回の大賞受賞者である三浦さんのプレゼンテーションです。
今まで高気密高断熱住宅に違和感を持っていた三浦さんが、なぜエコハウスに挑んだのか。
高性能な自宅に住む以前と現在で、どのような暮らしが変わったのか?
特に気になるのは 奥さんの反応はどうであったのか? (笑)
過去に 三浦さんち 潜入レポートを記事にしてましたんで リンク張っておきます。
三浦さんのいちばん主張したかったこと。
エコハウスは断熱性能の数値だとか、エネルギーの側面だけに焦点が当てられがちであるが、エコハウスが環境へ負担を掛けない家だとするならば、製造時のエネルギーや、解体後の処理といった「廃棄物問題」まで目配せしたものであるべきだ。 という。
さすがの もったいない精神です。 これ大事ですね。
三浦氏は、仙台在住だから、東日本大震災の際に復興ボランティアの活動を行った。
津波で水没した家屋の、新建材だらけの家の成れの果てを見て、
廃棄分別の処理が非常に困難だと悟ったと言う。
その一方で、伝統的な建物は環境に負担は少ない。
例えば、土壁は、廃棄後全く環境の負担がない。まさに地に還っていくだけだ。
三浦さんの自邸は、予算的にかなり制限された中で、セルフビルドや、
塗装などの仕上げを省き、「素のままの家」
素材そのままの特性を生かすことを尊び、低コストにて完成させている。
第二部は、
コンテストの際に、どのように作品が選ばれていったかのプロセスが公開されました。
最終的には2位の結果に終わったオガスタの「女池の家C」であるが、
実は1次審査時では、審査員の支持した人の数で、上位4作品から漏れていた。
その代わりに、上越の「暮らしの工房の岡沢さん」の作品が選ばれていた。
この住宅我々は見せていただいたので知ってる。
しかし、堀部さんが「女池の家C」を強烈にプッシュしたために入れ替わったという秘話が公開された。岡沢さんは伊礼設計スクールの門下生で、建築スタイルも特に内部は伊礼スタイルそのものになっている。 そういった独自性が感じられるかどうか? ということのようだ。
岡沢さんとは終了後の懇親会でも その件で会話した。
堀部さんは、コンテストの当日では、我々の「女池の家C」も、ここが惜しいとダメ出しをかなりしてくれていた。 実はそれが愛情表現だったことが後日よくわかった。
岡沢さんも今回の件は、実は大きな愛情表現なんだと思った方が正しいよ。
事実、JEHでは「堀部賞」が贈られている。
今まで学んできたものをベースとし、そこから離れて自分の流儀を確立すべきだという、堀部さんからのエールだというのに間違いない。
という感じで 木藤さんも欲張りな内容で 40分時間オーバーの白熱したシンポジウム。
テーマもありすぎるくらいなんで、
相模目線は 堀部さんに絞って 書き下ろします。
日本の建築家では、 私と同世代で 圧倒的な存在感で、
オガスタ設計部の中では、スーパースターです。
堀部さんのふかいいお話 お隣で いろいろうかがってきました。
誌面の都合で 次回 ごしょうかいしたいと思います。 ・・・つづく