「日本の家」展に行ってきた | オーガニックスタジオ新潟社長の奮闘記 │ おーがにっくな家ブログ

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日本の家 1945年以降の建築と暮らし 展

 

ビックサイトのジャパ建フェアに行く前に、

国立近代美術館で開催されている「日本の家」展に行ってきた。

 

美術館は良くいくほうであるが 意外にも竹橋にある美術館には初訪問。

施設そのものも立派な美術館で構えが良い。

「ブリヂストン創業者の石橋正二郎氏が、谷口吉郎の設計による建物を新築し、個人的に「寄贈」した。」 というから驚いた! 

 

 

「日本の家」展は、展示品の3分の2ほどが撮影が許可されている。

撮影NGなのは前半の1/3。 

レイモンド・吉村順三・前川国男などの原図が展示されている。

昔の手書きの時代は 超絶作図がうまいしわかりやすい。 味わいふかい。

人間の手から生み出されるものは何度見てものは感動的である。

 

でも 撮影不可なんで 見たことない人は 現地に行くしかないです。

 

 

撮影OKの展示は、超有名住宅の建築模型が数多く展示されている。

その出来栄えもすばらしい。 

 

 

菊竹清訓のスカイハウスはこんな感じなのね?

 かっこいいな

分かりやすさはやっぱり模型です。

 

 

来訪者は自由に撮影してSNSに投稿するだろう。

それがイベントの告知につながって、次なる来場へとつながる。 

ナイトプールブームのように、インスタ映える。

それが近頃の流行の基本である。

 

日本の戦後の住宅を、キーワードごとに整理してわかりやすく紹介している。

この切り口と分類分けが明確すぎて、誰でもその住宅の個性・コンセプトが理解できるだろう。

 

 

 

芸術としての住宅

遊び心

エコロジー

町屋等々。

 

見ている分には面白いけれど、本当に住み心地というのはどういうものか?

住吉の長屋は有名な話だが

客観的にみれば修行のようなつらい暮らしを強いられている住宅もあるだろう。

 

例えばこんなコルゲートハウス。。。。 

 

 

実際はどうなんだ? 

その答えが施主へのインタビュービデオから伝わってくる。

 

住宅の持つ強烈な個性を愛している。

ある意味、アンティークのフェラーリのオーナーのような感じなんだな。

所有していることの自尊心が感じられました。

 

この展示会、最大の見所としては清家清設計の、斉藤助教授の家が、

原寸大の模型で展示されている。

 

 

 

実寸大なので「あー、思ったより背が高いのだな」

「ヒノキの床が新品なのできれいだな。」というリアル感は完璧です。

 

ついでながら近代美術館の常設展も必ず見ておきたい。

極めて良質のコレクションがあることに驚いた。

9月10日までであれば、川端龍子《草炎》が展示されている。

 

 

迷いのない線で、夏草の茂っている野原の様子を、黒地に金泥で描写した、

超絶技巧の屏風絵である。 息が止まるほど見事な絵であった。

 

 

また、先日まで新潟万代美術館で絶賛公開されていたが・・・・・・終わりましたね。。

 

こちらでは 10日までであれば

藤田嗣治のコレクションの良作が展示されている。

猫がめちゃくちゃうまい。 新潟会場より竹橋のほうが猫は豊富だ。w

 

建築模型以上にアートが感激したりして。 (笑)

トータルで

3時間くらいはあっという間に過ぎるほど充実内容です。