庄内映画村資料館とオープンセットに行ってきた | オーガニックスタジオ新潟社長の奮闘記 │ おーがにっくな家ブログ

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庄内映画村資料館とオープンセットに行ってきた

 

GWのネタです。

娘らも中高生で補講だの部活だのあって遠出はできず、日帰りで山形まで行ってきました。

目指したのは庄内映画村資料館とオープンセットです。

 

山形県の庄内地方は、いい塩梅の田舎の風景が残っていて、さらに映画のオープンセットがあるために、映画のロケに数多く使われている。 有名どころで「おくりびと」「るろうに剣心」「一三人の刺客」「信長協奏曲」などなどです。

 

映画村資料館は150年前の蚕室(さんしつ)という、蚕を飼育するための建物が保存を兼ねて用いられています。

この地域の農家は、黒光りするのと瓦が多いのですが、 この瓦はかつて会津で使われていた ベンガラ赤瓦であったのに注目しました。 凍害しにくいので持ちがイイ。かつて会津で焼いていたが、窯が途絶えた。その当時のものだと思います。 

内部は日本映画のファンであれば、よだれの出るような資料で満たされています。

 

ここから車で20分くらい行くと、日本最大の時代劇のオープンセットがあります。

江戸時代の街並みを再現したセットが見どころ。

 

 

その映画に必要なシーンに応じて、

街並みも「山間集落」「宿場町」「農村集落」「漁村」の4つが用意されている。

 

山間集落と農村集落はかやぶき屋根であるが、本当にかやぶきで維持しようにも金がかかりすぎる。撮影後放置されて毛の中途半端にぬけた頭のようになっていて気の毒だ。

 

 

「おしん」の時代の日本の農村の暮らしはさぞかし大変だったんだな。

やわになってしまった現代の日本人は、つらくて一冬で死んでしまうだろう。

 

 

宿場町や漁村になると、屋根は木端葺きや瓦ぶきになっている。

細かなエイジング処理や、時代考証にのとった小道具が見ることができる。

 

例えば旅籠には「お伊勢講」の看板が掲げられている。

それと隆起に富んだランドスケープと、鼻隠しからのデザインから、中山道の宿場町をイメージしているのではないかと想像がつく。

 

オープンセットは基本的に張りぼてであるから、作りは簡素である。

ちょうど製作している風景を見たが、古建具の高さに合わせて現場で施工している。

本職の大工さん1名に、大道具さん7名ぐらいの混成チームであった。

 

一番、作りがいいのが代官所跡で、古民家を移築再生している。

人気映画「るろうに剣心」で、主人公の逆刃刀が折られた有名シーンは、この白州の中庭で撮影された。

 

この地から海まで車で1時間。 クラゲで有名な加茂水族館も合わせた周遊コースは、新潟からの日帰り旅行コースにぴったりだ。