建築計画がなされたが、残念にも建つことの無かったということを
アンビルドといいます。
現在においては、ザハ氏のデザインの新国立競技場案が有名ですね。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20151124/19/organi9-sta/44/88/j/o0490034113493124791.jpg?caw=800)
阿部くんも意欲的な設計をしましたが、大幅なプラン変更ということになってその案ではアンビルド。 模型が物悲しく何かを訴えてくるのでブログで紹介して供養したいと思います。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20151124/19/organi9-sta/8d/3f/j/o0600039913493124379.jpg?caw=800)
東南の角地で、さらには程よい傾斜のある恵まれた敷地です。
傾斜を生かしたランドスケープを設け、樹木に包まれるように方形(真四角の寄棟)の屋根を掛ける。 そして隅を開口部で開け放ち公園の借景を取り込む。
屋根は、登り梁とかぼちゃ束だけで支える構造として大空間を実現。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20151124/19/organi9-sta/e0/a3/j/o0395039513493124792.jpg?caw=800)
写真(かねこ建築製作所さまのブログより転載)
屋根は垂木を表しにして、デザインとする。 オガスタ新潟で一番人気の堀部安嗣氏の作品にある手法です。
構造が手刻みになるだろうし、屋根断熱とすることになり、高性能化とデザインをどう折り合いをつけるか? かなりやりがいのある野心的な計画でした。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20151124/19/organi9-sta/5f/89/j/o0600039913493124380.jpg?caw=800)
方形の屋根と母屋の屋根とが呼応した構え。 ぴしっと囲われてプライバシーをキープしていながら、それでいて周辺への圧迫感が無い。
さらに 金衛町の家でもなされましたが、ガレージ部分を門型フレーム構造とし、
その上を屋上緑化にして、空中庭園も構想に盛り込まれております。
そうとうに良くなるんじゃないかなという、立体的にも平面的にも優れた計画だったと思ってましたが、まったくガラガラポンの一からの計画となりました。
打たれ強い阿部君の 奮闘は現在進行中です。
最終的にはどんな家になるのでしょうね。
あんがいと巡り巡って最初の案に戻ったりして・・・
この世界では よくある話です。