「2050年の天気予報」 | オーガニックスタジオ新潟社長の奮闘記 │ おーがにっくな家ブログ

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「オーガニックスタジオ新潟」社長のブログ。かっこいいエコハウスを提供するために日夜奮闘中。役立つ「家づくりの知識」は、オーガニックスタジオ新潟のHPにて更新。このブログでは個人的な関心ごとと「工務店経営」についてがテーマ

「2050年の天気予報」

COP21が開催中。 先進国と途上国の責任問題で折り合いがつかずに硬直状態が続いているという。
わかってきたことは、あと1~4℃ 地球の平均気温が上がると、
グリーンランドの氷が一気に解ける臨界点となり、海面水位は7m上昇する。1~4℃と幅があるのは、臨界点がいったい何度であるかがわからないからだという。
ひょっとしたらあと1度かもしれない。
そうなると 新潟平野は海へと戻り、新潟湾になるだろう。

すでに産業革命から1度近く上昇した。もう1℃までの上昇に抑えるには、
化石燃料ゼロ消費社会を2100年までに実現できるかどうかがカギだという。

無理なんじゃないの?? とすら思えてくる・・・・・・
かなりぞっとする、わかりやすいお話だ。

地球温暖化については、2006年にスパコンの地球シュミレーターにより気候変動は解析されていて、 2015年の現代において世界規模の気候変動の異常さ表に出てきているが、すでに分かっていたことだ。

2100年になったら我々は死に絶えているかもしれないが、
2050年などはあっという間にやってくる近未来だ。
以前NHK番組で、放送された
2050年の天気予報の地獄絵図は、脅しではなく未来予想図だ。



たった 地球上の平均気温が2度上がるだけで本州のほとんどが熱帯化する。
熱帯夜が10月まで続くというのは、現在の沖縄の比ではなく東南アジアの暑い頃のような気候だ。
京都の紅葉の見ごろがクリスマス頃になるというが、カエデが高温化によって夏枯れし、植物の植生も大きく変わっていることだろう。
庭木には熱帯よろしくバナナやハイビスカスが流行っていたりして。
日本風情もへったくれもない。





中心気圧が900ヘクトパスカルを割りこみ、風速70mの台風が毎年襲ってくる。

高潮が最大で5~10mの高さになるというが、毎年つなみが襲ってくるとでもいうのか?
太平洋側を中心に、人の住みうる日本であるのかどうかすら危うい。

以前に、静岡を扇建築の鈴木さんの車で案内頂いた時の話である。
沿岸から近いところを走っていた時、
「海から近いところの住宅地は津波を恐れて近ごろは不人気なんだよ。」
という話を聞いた。
地震による津波だけでなく高潮でも水没の懸念が出てくるかもしれない。

温暖化による自然災害リスクの高まりは、2015年10月の改定の、火災保険の見直しに顕著に見ることができる。(ゼンカン・ライフプラザさんのHPにリンクしてます)

西南日本の保険料が20%以上UPで見直され、今までは30年という長期契約も廃止となり、10年となった。保険会社がバッタバッタと倒産するリスクを恐れたのだろう。
(新潟は逆に保険料が下がってます。豪雪が減るだろうということなのか?)


ここからが相模の妄想です。

2050年になると、このように日本は様変わりし、暖房負荷削減というテーマはもはや手遅れということになり誰も口にせず、防風対策住宅が重要テーマに浮上する。

RC建築や、地下埋設住宅まで現れ、2015年に新国立競技場問題で地に落ちた安藤忠雄の人気であったが、2050年に先見の明があったということで神格化されていた。
自然との闘いに備えた「住まいはシェルター」であるというフレーズがよく聞かれるようになる。

・・・・・・・・悪夢だが 十分な未来予想図だ。