村上隆の五百羅漢図展を見てきた。
JHBSでの参加を終えたら緊張の緒が切れたチームオガスタ。
腹も減り一同新橋の地下へと移動し、しょっぱい居酒屋で反省会。
喉がカラカラでビールがはかどる。
当初はスカイツリー下のすみだ水族館で天野尚の水草水槽を見に行く予定でした。
だが、直近の目ざましテレビで村上隆の五百羅漢図展をやっていると知り方向転換。
村上隆氏は日本の現代アート界では世界一の人気者、というか海外の活動が中心で、日本での大規模な展覧は14年ぶりらしい。 ここ数年の活動を注ぎ込んだ超大作、五百羅漢図はしばらく日本で見る機会はないだろうという。すぐに海外へ行っちゃうのだろう。
山口晃・会田誠氏については やりたいことが理解できるが、村上氏のアートに対してはどういうふうに評価したものか、よくわからずじまいであった。
「もともとアニメの背景画の作家になりたかった」という村上氏。
書籍も読ませてもらったが、非常にアグレッシブで世の中に挑戦的。
考えるより感じろ。ってことで六本木ヒルズにある森美術館まで足を運んだ。
大学時代にバイトで通っていた六本木。首都高速があり、アマンドのピンク色の看板のある交差点。後ろにスクエアビルがランドマークであり、それが私の28年前のままの脳内地図であるが、まるで別の地に来たように近代的になりリッチな場所になっていた。
五百羅漢図展は、本格的なビデオ撮影以外ならOK. SNSでの投稿が歓迎というおきて破りの展示形式。 聞くと一眼レフでの撮影でもOKです。 さすが拡散でのプロモーション効果を分かっている。 だから 遠慮なく写真をUPします!!
五百羅漢は美大生200人と共同で短期間で仕上げるという荒行ともいえるプロジェクトとのこと。 村上氏の厳しい伝令のメモなど製作過程の資料からも、
「最終的には現場はトランス状態になった」ことがうかがえます。
天野尚氏の遺作となった リスボン水槽を思い出しました。
・・・・と資料を眺めていたら ADAのH君に声を掛けられる。(驚!!!
彼はすみだ水族館の監理のために東京入りして、その足で観覧に来たという。
天野と村上の「タカシ」つながりで、1億人以上の住む日本で、点と点がつながる不思議。
実は 世界の天才の両氏は互いに尊敬しあい 交流があった。
村上氏はアクアジャーナルへ天野尚氏の追悼文を寄稿していた。
はじめての村上隆の作品は、鑑賞というより体験だ。
「トランス感覚」というのがキーワードだ。
らりらりほー。と踊りながら鑑賞している謎めいた欧米人がいたのが気になった。
きっと 正しい鑑賞法法なんだろうと思った。
ともかくすごいの一言。
好きか嫌いかと言われても好きかどうかは分からぬし、
理解できたかと言えば理解ができぬ。
ただ ただすごい。 歴史に残りうるアートなんだな。
少しは大人気の巨人のしっぽを捕まえた気がした。
アートファンなら迷わず行くべし。 らりらりほー。