栗原のKウィンドウとは? | オーガニックスタジオ新潟社長の奮闘記 │ おーがにっくな家ブログ

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「オーガニックスタジオ新潟」社長のブログ。かっこいいエコハウスを提供するために日夜奮闘中。役立つ「家づくりの知識」は、オーガニックスタジオ新潟のHPにて更新。このブログでは個人的な関心ごとと「工務店経営」についてがテーマ

栗原のKウィンドウとは?

栗原という会社は中堅ガラスメーカー
マド業界に精通した佐竹専務の加入により、最終製品のマドの製品化に踏み込んだ後発組である。YKKAPのかなり上のポジションにいらっしゃったという佐竹専務のマド知識は驚くほどで、昼食も交えてなかなか聞けないワールドワイドな情報を教えていただいた。
PWJの橘さんもYKKAPが古巣だし、シニアになってもベンチャースピリットをお持ちだ。

さて本題のKウィンドウについてである。
樹脂枠はアメリカ製のものを使用。樹脂の成分が良いものを使っていて耐候性が高く、中空層が多く、枠の断熱性能も高い。



気密もパッキンが多く気密が良い。引違を使った現場でC値=0.1になったところもあるという。少々無骨な印象があるが製品自体のものがよく、価格も高くない
2014年の新住協総会で、鎌田教授が推していたが、なるほどと思った。




ユニークに感じたのは、アタッチメントをつけることによってさまざまな壁の厚さに対応できるということだ。
付加断熱におけるサッシの取り付けの位置を自分たちの考えや納め方に従って作り上げることができるし、グラスウールボード75mmであれば、サッシ周りの板金処理を追加でやらなくても対応できてしまう。
それに加えて水切り部材もあるようで、一体で製作も可能。


さらに言えば、釘ひれ無しで壁の中心に設置して、室内側で留めて固定することにも対応している。後々に壁を破壊せずにサッシ交換が可能になるという方法の施工方法だ。


開き形状もドレーキップや引違もあったりしてバリエーションは十分だ。
難点は、外観色がホワイトのみで、特注で色は付けられるが塗装になるという。
そして見付寸法がごつめなところ。
総じて、断熱のスペシャリストであれば、かゆいところに手が届く製品に思えるのではないだろうか?

そう、スーパーペアガラス仕様に対応してくれるというのが今のところ唯一の存在になる。ガラスが海外よりの取り寄せになるためにトリプル並みになるが、
ガラス1枚分軽くなるし、先述のように「マドが暖房器具」になる。
太平洋側のスペシャリストは要チェックな窓である。