家づくりの有益な情報を提供して、寺子屋方式で勉強する。
オーガニックスタジオ新潟で不定期ながら開催しておりますのが「住まい教室」です。
3部に分かれていて、一番初心者向けが今回の「マネー編」です。
7月21日に実施された内容をＢＬＯＧでライブ感を出しながらご報告します。
世の中ＮＥＴの時代です。ググればいくらでも情報などは出てくるわけです。
わざわざ休みの日に、家づくりの基礎的な話を聞きに来るまでもないような気がしますが、
逆に情報が多すぎて、安心できないようです。
そして、何から手を付けていいのかもわからない。
だったら ズバリ！ どうすればいいのか？
答えを皆様欲しがっているように見受けました。
まずは借り入れについて。
「住宅ローンを組むということは「時間を買うこと」ですよ。
時間の対価が金利です。 借りないんだったら、じいちゃんになって貯まるまで家は建てられない。そう思えば借りて金利を払うのが頭にこなくなってきます。」
「変動金利というと金利が激しく上下するような印象でしょ。固定というと安定してそうですね。実は全く逆なんです。変動金利は短期プライムレート連動型で変動金利の方が変化が無いんですね。」
などと基準金利の決定の仕組みと、各行のダンピングの状況を説明しました。
全ての不安ともやもやは、無知からやってくる。
知ればぜんぜん不安に感じない。
例えば、団体信用生命保険。 受講生の7組のうちで、団信を知っていた人はわずか1組だけ。想像以上に基礎的な事柄について、無知なんだなと思いました。
じゃぁ どこに家づくりを頼んだらいいのか？
「大きく分けると、ハウスメーカー・工務店・設計事務所の３つですよ。
セルフビルド、自分で建てるという方法もあるけどね。仕事もあるし、やってらんないでしょ。だから誰かに頼むんです。」
「工務店と聞くと、こんなイメージを持っている人が多いと思いますけど、実は規模の大小や特徴からしていろいろあるんですよ。」
こんな調子で、本当に基本中の基本のお勉強です。
最後の方には受講生に喝を入れる。
「住宅なんてものは、頼む人。つまり、皆様方の器以上の住宅は建たないのです。
経済的な事情もありますが、その範囲で一番いい家を手に入れる。そのためには「施主力を高めないとなりません。よく学び、目を養ってください。」
「家づくりのモノサシ。それを何にするかでゴールが決まってくる。
一番安いものを手に入れたい。のであるなら、答えは簡単だ。
一番安いものを手に入れられるだろう。
人に自慢できる家にしたい。それならそれで結構だ。」
私が20年家づくりをやってきて、モノサシとしてお勧めしたいのが、
「居心地のいい場をつくる」ということ。
履き心地のいいパンツが木綿でできているように、素材も大事だろうし、
熱い寒いと愚痴の出る家が、居心地がいいとは思わない。
病院の内装みたいに味気ない家にも居たくない。
居心地ってけっこう複合的で面倒なんですよ。
「これって、居心地がいいのかな？」 家づくりの判断基準にしてもらえると、満足した結果になるんじゃないんでしょうか？
終了後アンケートでは
「頭がスッキリしました。」
「施主力を高めろという言葉は《なるほど》と感じました」
「質問も気軽に聞けて、丁寧に答えていたき、わかりやすかった。時間があっという間でした。」
などとの回答が寄せられました。
だまって 口を開けていて オイシイモノが勝手に口に入ってくるようなことはない。
よく学び、目を養え。
ということで、推薦図書や勉強の仕方をお教えして終了いたしました。