趣きを変えて歴史物。

隆慶一郎の柳生非情剣です。

とかく、この本では十兵衛が弱いw

山田風太郎の無敵っぽい十兵衛のイメージだと違和感がありますw

宗冬や宗矩や友矩や柳生十哲にぼこられるんだもの……。

短編集で、主人公なのは1話だけだからかなぁ。

で、個人的に好きなのは宗章の逆風の太刀ですね。

十兵衛や柳生利厳ほど剣才もなく、宗矩のような政治力もないちょっと剣が強いだけの男。

それが、自分の小さな思いのために剣鬼となる。

頼りないイメージがあるためこのギャップにカタルシスを感じます。

柳生非情剣 (講談社文庫)/隆 慶一郎
¥420
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幽霊とのラブコメかと思ったらレースものだった。

設定がかなり自由ですね。

良くも悪くも裏切ってくれる小説です。

ただ、設定が自由=発想が優れてるではないな、と。

むしろ、設定に凝りすぎてストーリーは捻りがないような……。

ありがちな設定から展開で魅せる方が自分は好みなのです。

あとは設定の説明が多く、ややキャラ小説気味かもしれないですね。


末代まで! LAP1 うらめしやガールズ (角川スニーカー文庫)/猫砂 一平
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本の整理をしていたら出てきたので。

見つけるとつい読んでしまう本だね。

「俺はもう4分の3死んでいる。テレビのスイッチをつけた。コマーシャルをやっている。
孤独?憂鬱?元気を出して。当社の美女にお電話を。皆あなたをお待ちしています。
お支払いはマスターカード、ビザカードで。キティ、フランシー、ビアンカとお話ください。
電話番号は…」

老人の孤独って場面でこんな文章普通でて来ないよねw

でも、孤独を紛らわせるためのテレクラ(死語?)のCMが逆に孤立感を一層と引き立てる。

ブコウスキーはストーリーテーラーではないんだけど、詩人としての能力は圧倒的なものがある。

さすが、自らを酔いどれ詩人と呼ぶだけのことはあるなーと思うのでした。