ウーバーイーツをよく利用する手下の燎。
先日来た若い女性の方が、左手のみでの対応を申し訳なさそうに謝罪して来たそうなのだが、その理由が自転車のチェーンがすぐそこで外れてしまい、自力で何とか直そうと試みた結果右手がひどく汚れてしまったらしい。
チェーンが外れたまま途方に暮れていると、そこに偶然通りがかった同じようなスポーツ系の自転車に乗ったオッサンがサポートしてくれることに…。
また、ウーバーの仕事中(出前中)なことを察して、「5分もすれば直るので先に(仕事を)行ってください。慣れてますから大丈夫です」と笑顔で送り出す。
「惚れますよね?」と燎。
「正直、タイプじゃないけど、くらくらします。ハイ」とはにかみながら肯定する彼女。
女性でも男性でも、ピンチと言うほどでもないけど、困っているときにやさしくされるのはかなりグッとくる。
そんな流れで長年、自転車のパンク修理と言うか簡単な修理くらい出来るようになることで縁がつかめるとアドバイスしている人がいるのだが、全くやろうとしないのでおそらく今回も不戦敗…。
んで、お高い自転車に乗っていても、整備や修理はお店任せと言う方はかなり多い。
インチキ占い師な初老も、簡単な整備どころかBB(ボトムブラケット)の交換まで自力で行うので、パンク修理やチェーン交換などは気軽にやれる感じ。
ただ、これを他人の自転車に気軽に行うまでには、最低でも数回はやらなければ手早く出来ないので、コツコツと整備本やら関連動画を見ながら体で覚えなければならない。
ことに女性だと油が手に着くのを嫌うため、チェーン関係のメンテは苦手な人が多い。
武道でも型を覚えて技と為し、技の鍛錬を日々を重ねて術とするのだが、こういうことをアタマのみでお気楽に考えて放置するからいつまでたってもブレイクスルーが生じずに、同じところで失敗することになるんだよな…。
代金を受け取ったあと、その彼女が下に着く頃を見計らい外を見ると、何度もオッサンに頭を下げている彼女が見えたそうな…。
縁が有っても技術が無いと、育たない縁もある。
老若男女問わず、困っている人を見たら手を貸すくらいはしたほうが、縁遠い人は縁がつながるから。
大事なことなんだけど、最近はこういうことを理解しないで身勝手な良縁を寺社で願う人が多いので、書かせていただきましたよ。
相手に何を求めるかではなく、こちらから相手が困っていたら手を貸すくらいの度量やスキルが無いと、ダメな人はずーっとダメだから。ええ。