沖田音楽院の優先行動順位 | 沖田音楽院教室ブログ

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子どもたちが教えてくれるもの

 

 

☆優先行動順位とは

 

私の教室では優先行動順位を定めています。

優先行動順位とは、

レッスンをする上で何をどの順番で大切にしているか?

ということです。

 

なぜ順番をつけているのかというと、

大切なことがブレなくなるからです。

誤った方向に向かってしまうことの予防になるのです。

 

 

重要なポイントは“順位”であることです。

1つだけでなく、2番目、3番目があるから

何を大切にすべきなものかがより明確になります。

 

それにより、

“言ってることとやっていることが違う”

とか

“アレもコレも求めすぎる”

ということを避けられます。

 

 

 

☆例えば、“仕事に行く”優先順位なら

 

例えば、朝起きて仕事に行くという行動の

優先順位をつけるとしたら

 

1位、着替える

2位、財布を持つ

3位、制服をカバンに入れる

4位、歯を磨く

 

となるかもしれません。

 

大事なことは2位〜4位が出来ても

1位が出来ていないなら無意味ということ。

逆に2位〜4位が出来ていなくとも

1位が出来ているのなら価値があるということです。

 

 

どういうことかというと、

2位〜4位が出来てたとします。

財布を持ち、洗っておいた制服をカバンに入れ、

歯を磨いた。

しかし寝間着のままでは外に出られません。

外に出られないならばそれまでの準備は無意味です。

 

 

逆に1位の着替えてさえいれば、

財布を忘れても駅員に言えば電車に乗れます。

制服を忘れても誰かに借りれるかもしれません。

歯を磨けなくともまぁ何とかなるでしょう。

 

仕事に行くという1番大事な事は守られます。

 

 

日々の生活の中で

アレもコレもは出来ません。

ましてや教育などは相手のいるものなので

自分の思い通りには到底運びません。

 

そんなときに

“コレが優先すべき大切なことだ”

という指針を持つことはとても大切なことです。

 

 

 

 

 

☆沖田音楽院の優先行動順位

 

 

私の教室の優先順位は

 

1、考えさせる

2、認める

3、楽しませる

4、弾けるようにさせる

 

です。

 

 

私が当教室を通して子ども達に学んでもらいたいことは、

自分の課題に自分らしく向き合う力です。

 

この力をつけるためには

自分の頭で考えるというのが必要不可欠です。

 

出来るようになったかということよりも、

それを通じて何を学んだのか?というのに

価値をおいてます。

 

 

ですので究極的には、

考えてもらえたのならそれだけでOKです。

 

 

2番目の認めるですが、

簡単に言えば褒めるです。

しかし私は褒めると叱るは同じことだと考えています。

 

「アメとムチは同じ」

https://ameblo.jp/oretatinoidensi/entry-12422557292.html

 

 

アメとムチは、相手を自分の思い通りに動かしたい

と言う目的では同じことです。

手段を変えているだけで求めている結果は同じです。

 

大切なことは相手の特性(長所とか短所とか)を認めることです

 

 

 

3番目が楽しませるです。

 

ピアノの先生にとって“楽しませる”とは

かなり解釈が食い違う項目でもあります。

 

弾けること=楽しむこと、と考える先生は、

技術向上が必須と考えます。

笑顔が溢れること=楽しむこと、と考える先生は、

前者の先生よりコミュニケーションを重視されるでしょう。

 

 

いずれにしても、習い事では重要項目でもある

「楽しむ」ですが、私の場合は3番目です。

 

 

私自身が何かを学ぶ際に

一時的な楽しさよりも成長することを重視しているから

というのもあるかもしれません。

 

苦労し、頑張り、悩んだ先に

達成感が得られるという認識が大きいです。

 

 

実際、生徒達を見てみても、

今が楽しければそれでいいという子は

ウチの教室ではそう多くはありません。

 

ですので楽しむは3番です。

 

 

 

そしてようやく4番目に

「弾ける」がきます。

 

このように、やはりウチの教室では、

結果よりもそれまでのプロセスを重要視してますし、

それを学ぶ場がウチの教室なのです。

 

 

 

 

例え、

弾けても、笑顔があっても、褒められても、

自分の頭で考えた結果でないのなら

(見本をマネしただけとか)

ウチの教室で得られたこととしては

さほどの価値はありません。

 

 

逆に、

間違えたけど、悩んだけど、褒められなかったけど、

自分の短所を知り、その短所との付き合い方を考えられた。

というのは、ウチの教室だからこそ得られたことで、

大変価値があるものだと思います。

 

 

 

☆何が大切なのか見失いやすいのが教育

 

 

 

このように順番を意識して

子ども達と向き合うと、

自分のすべきことがハッキリとします。

 

 

教育といっても、

子どもは思ったようには動きませんし、

育てる側のコンディションだってあります。

 

やることだってたくさんあるし、

時間だって限られています。

 

 

そして子どもに求めることというのは

どんどんと肥大化していくものです。

 

算数のテストが80点なら次は90点とって欲しいと思うし、

国語も80点をとってもらいたいと思うもの。

 

競争社会の中にあっても友達思いの子になって欲しいと思うし、

かといって徒競走で1位になって欲しいとも思うもの。

 

日々の慌ただしい生活に中では、

何が大切なのか見失いやすいのが教育です。

 

 

自分が何を大切にしているのかを知るためにも

ご自身が思う順位を考えてみてはいかがでしょうか?