人気のある歌い手さんのお話。

彼女は容姿だけでも売りになるくらい可愛い人です。
普通ならばそれで満足。まわりが勝手にチヤホヤしてくれるので、努力なんかは必要無いのです。

でも、彼女はそれだけじゃ全然満足出来ないのでした。

「限界」という概念が無い彼女は、出来ないことでも何でも本気で突撃していって自分の能力の最大値まで発揮します。

そういう人は、回りを蹴落とすことすら「いともたやすくえげつなく」行いますけど。

実は、彼女には容姿以外には持って生まれた突出した才能なんて何もないのです。

歌は、毎日練習することで実は誰にでも上手くなれます。地味に毎日練習してないから下手なだけなんです。だからある程度までは才能は関係無いのです。
彼女は淡々と練習を重ねました。

そう。平凡な人間が「自分の限界はこのあたりだろう」と思っているとしたら、実は平凡な人間が努力で到達出来る領域はその遥か上にあります。


あともう一つ。
彼女が他と決定的に違ったのは

「恥ずかしがらないこと」

これが実は最重要だったりします。

恥ずかしくても、それが自分にとってメリットがあると思ったら全く迷わずに本気を出して挑戦する。
その為であれば簡単にプライドを捨てられるのです。

ここまでやって初めて「代用のきかない歌い手」の入り口に立てる気がします。

このお話はもう少し続きます。
ライブが終わった後
「また観に来たい」
そう思ったことが過去に数回あります。
逆に言えばたった数回しかないのです。

共通点はたったひとつ。

「唯一無二であること」

一人は、今までみた誰よりも歌に感情を込める人でした。
歌い終わった後も「戻って来られなくて」自分の名前しか言えない。MCなんて一切出来ない。全てを歌に込めすぎて、何も残っていないという壮絶さ。

はっきり言って、背筋が凍ったと同時に、歌に限界なんて無いと知った瞬間でもありました。


もうひとり。
究極の不思議ちゃん。
ロリータでエキセントリックなファッション。声は究極のウィスパーボイス。

その世界にぴったりのフランス語も操り、またその世界を作るという目的の為にだけフランスへ語学留学。
その結果起ること。

彼女が舞台に立った瞬間にライブハウスが異空間にふっとばされます。



二人とも、容姿という点では華がありませんでした。後者はメイクすごかったのでアレですが。


そう。そこは、本気になることを恥ずかしがっていたら、絶対に到達できない領域です。だからこそ、代用のきくものはそこには存在しないのです。

一旦作詞講座はおやすみしまして、自分の初ライブの時のことを振り返ってみたいと思います。

あれはまだ20代だった頃。

18の頃から作り続けてきた曲を、突然生で披露したい衝動が芽生え、いきなりライブハウスに電話してしまいました。
それがライブハウスClub24横浜。いきなりの有名所です。
最近、10代の頃のミスチルまでここでやっていたことが判明。大物の大半が売れない頃に通っていく横浜のライブハウスです。

初ライブということで、かなりの人が来てくれまして、感謝感激でした。

ちなみに、ピアノ弾き語り+ギター(二曲のみ)という構成で、6曲詰め込みました。

会場の全ての人が自分のことを見ている感覚や、会場の全ての人が自分の歌や演奏を聴いてくれている感覚は、想像もつかなかったので、あの不思議な感覚は未だに忘れられません。

緊張は勿論したのですが、意外と途中からは気持ちいいのが勝ってしまいました。

で、MC。

全部紙に書いてました。
それを棒読み!

ギャグとか入れていたのですが全部すべり・・・。
しまいには棒読みまでバレて逆にウケてしまいました。

それ以降、MCはアドリブでやってます。(笑)

あと、緊張対策。
「観客をジャガイモと思え」
今思えばこれはかなり効きました。何回かライブを重ねるうちに、観客を見渡す余裕とかも出てきましたが。

あとは、基本で出る前の深呼吸や、最初のMCで無駄に大声で挨拶するのも良かったですね。






今、自分がライブやったら誰か来るだろうか。

いや、来ない。ハートブレイク



超ヒット曲出して、その時こそリベンジ復活ライブだ!!