イタリアのバンド「Måneskin(マネスキン)」にハマったが、その後、速攻で冷めてしまった。

理由はサマソニで彼らが行ったパフォーマンスにある。

 

ギタリストのトーマスがサルの被り物を被り、しかも、ボーカルのダミアーノは「I wanna be your dog」という歌詞を「I wanna be your monkey」に変えて歌ったのである。

 

これが「人種差別にあたるのではないか」と一部で批判されたが、逆に言えば、批判した人は本当にごく一部だった。むしろ日本のバンドがヴィクトリアを軽くイジった事の方が大きく取り上げられている始末。キングヌーとホルモンへの批判がほとんどで、マネスキンへの批判は数えるほどしかなかった。SNSや匿名掲示板を見ても、そんなの気にしないとか、ただの偶然だとか、悪意はないとか、そんなことで批判する方がおかしいとか、龍のタトゥーを入れているんだから許せとか←(これが一番の謎)、当人たちは仲良く写真撮ってるんだから外野は騒ぐなとか、そんなんばっかり。

 

アホかと思うね。

意図もなくサルの被り物を被り、わざわざ歌詞をmonkyに変えるなんてことがあるだろうか?

ここに差別の意図が無いと考えるのは無理がある。

 

それにしても、真剣に差別問題を議論している奴や、メンバーに抗議している奴はほとんどいなかった。私はマネスキンのメンバーの言動にもショックだったが、それに抗議しない日本人にも失望した。

 

どれだけ西洋人に甘いんだお前らは?

もし、サルのパフォーマンスをしたのがイタリア人ではなく韓国人だったら、きっと大炎上していただろう。実際、サッカーの試合でそういうことがあったじゃないか。あの時はネットでもかなり問題になったはずだ。

 

いかに日本人が白人コンプに毒されているかがわかった。

白人が一番だと思っている白人は多いが、日本人もそう思っているのである。

それもまた差別なのにね。

 

差別行為に対してはちゃんと批判をしなければならない。

そうでないと、彼らは差別をやめない。

ただし、他人の差別を批判する人は、同時に自分自身の心の中にある差別心も自覚しなければならないが

 

 

 

ダルビッシュからホームランを打ったグリエルは、ベンチに戻った後で目を細めるパフォーマンスをしたが、それにちゃんと抗議したダルは偉いと思う。

日本人には「言うべきことも言わないのが美徳」「いちいち抗議する方がガキ」みたいな価値観があるけれど、それは間違いだ。

 

私はどんなに好きなミュージシャンであれ、ダメなものはダメだと言いたい。

特にベーシストのヴィクトリアは男女差別に反対する意思を示しているわけで、じゃあ人種差別はしていいのか?と突っ込まれるのは無理もないことだと思う。

自分のしている差別に無頓着な人は多いが、その典型である。

 

メンバーの言動と作品を切り離して楽しめる器用な人はいいが、私には無理だった。

今後彼らの曲を聴くことは無いだろう。すごくいいバンドが出てきたと思ったのに残念だ。

なんで今更こんな事書いたかというと、マサ伊藤のROCK CITYで特集をやっていたから。

 

 

P.S バカで平和ボケした日本人が目覚めることは当分なさそうです・・