渋谷の異界・初台 | みんな、大丈夫。

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「生きづらさ系アーティスト」として活動しております。

渋谷は、私にとって、あまり縁のない街だ。

 

渋谷といえば、ギャル。だが私は、非ギャルだ。おっさんだ。

最近はもっぱら尿切れの悪さに、戸惑い学んで汗を流して、いつも何かに傷ついている。

心の色は、慢性的にグレイである。

 

口ではサブリミナル感覚で「チョベリバ~(*´▽`*)♪」と発語し、女子高生の蒸れたルーズソックスを嗅ぎたくて嗅ぎたくて震えていても、

揺るぎなく、NOT渋谷系。肌よりも遥かに、腹が黒い。

 

だがしかし、そんな非ギャルなおっさんにも優しい渋谷が、ある。

 

それが、初台だ。

 

※ ※ ※

 

東京都渋谷区初台。ゆえに初台は、純然たる渋谷なのだ。その渋谷を、私は満喫してきた。

 

その一部始終を、紹介したい。

 

「レジデンス・オオタニ」。この表示板を目にした刹那、猜疑心はシンパシーに、自信は確信に変わった。「ここは、おれの心のガンダーラだ」と。

 

 

 

 

京王線・初台駅の表示板。ハングル表記の顔文字っぽい部分がかわいい。

 

 

 

 

 

昼食は「やぐら亭」というラーメン屋さんにて。「スパイシーたんめん(ピリ辛)」をいただく。ただならぬ旨さに、全大谷が泣いた。

 

 

 

 

 

業態不明の店。エキセントリックな歓迎方法。錆びっぷりが絶妙。

 

 

 

 

 

真ん中の文字化けっぽい書体が素敵。不思議と、読み方の正解を知りたくないままでいたい。

 

 

 

 

 

とある薬局で見たパンダ。不審者感みなぎるまなざしに、心囚われる。

 

 

 

 

 

 

人名と思しきカタカナだけが書かれた店。ツイッターでフォロワーさんから賜った情報によれば、化粧品屋さんとのこと。

 

 

 

 

 

おもちゃ屋さんのショーウインドウにて。かわいさよりも強さを感じるキングペンギン。楽屋に犬を連れ込む女優のようなベテラン臭も好い。

 

 

 

 

 

 

同じおもちゃ屋さんのショーウインドウより。サメ。超クールな佇まいなのに「おふろでワォー」という程良く意味不明なポップのせいで、

仄かなマヌケ感が漂う。

 

 

 

 

 

猫よけ、まっしぐら。

 

 

 

 

 

 

渋谷のハウンドドッグ。彼らのおかげで、テンションがフォルテシモになってきた。

 

 

 

 

 

一般家屋の敷地内に、プチ神社。セルフでこさえたのだろうか。脊髄反射で五度見した光景。

 

 

 

 

 

 

この写真を添付して「渋谷なう」とつぶやいても、揺るぎなく真実。ゴミバケツは、「セサミストリート」の、金正日の勝負服みたいな色のアイツが出てきそうな風情。

 

 

 

彼のことです。気になって調べたら「オスカー」というらしい。清々しい名前負け感。小汚いけどかわいい。いままでずっと、「ゴミバケツヘドロ」なんていう惨憺たるあだ名で呼び続けてゴメンね、オスカー。

 

 

 

 

 

お寺で見た、金八先生の説教みたいな言葉。よく読んだら、奇しくも海援隊『人として』の歌詞っぽい。そういや「金八」って、末期のシリーズは全部「ソーラン節さえ踊れば何でも解決」みたいな展開だったなあ。あのただならぬ単細胞感は、結構好きだった。

 

 

 

 

公園で目撃。子供が乗ってビョンビョンやって、何かしらカタルシスを得るためのブツである。この手の遊具は大体、子どものテンションを上げるためにかわいい仕様になっているのだが、モチーフが見事に虫。それも、マレーシアあたりで食用にされてる芋虫とか、そんなビジュアル。キッズに1ミクロンも媚びないアグレッシブさが、むしろ心地好い。

 

 

 

 

 

とある店の前にて。中身がオールみりんのゴミ袋。看板らしき表示が無かったので、何の店かは判らずじまい。「1リットルの涙」ならぬ「45リットルのみりん」というドラマができそうだ。主演は何尻エリカがやるのだろうか。でも主題は、みりん。視聴者が皆「別に」と言いそうだ。

 

 

 

 

 

圧巻の粗大ゴミバリケード。セコム要らず。

 

 

 

 

 

「日ごと 家ごと 地域ごと」の箇所が新沼謙治「津軽恋女」のサビっぽいなあと思って撮影。平成生まれのナウでヤングなみんなは、各自ググっておくれやす。

 

 

 

 

店名に「×」。卒業アルバムを引っ張り出して、嫌な目に遭わされた奴らの顔写真を片っ端から半笑いで切り裂いていたことを思い出した。

ユーミンの曲でいうと「♪泣きながら~ちぎった写真を~ 手のひらでつなげてみるの~♪」という歌詞で始まるアレっぽい。2%ぐらい。

ダークな青春を薄めるために、ついユーミンを共犯関係にしてしまった。筆者はあの日に帰りたくない。

 

 

 

最後は、代打逆転サヨナラ満塁ホームラン級のインパクトを受けた、とある質屋さんにて。どこぞに不法投棄されていたものを売るという、ただならぬパンク魂。様々な角度から攻めてくる力任せっぷり。これほどのカオスっぷりならば、既にメディアに取り上げられていそうな感じもする。

 

※ ※ ※

 

いかがだっただろうか。

 

渋谷の異界・初台。

 

109を徘徊していると、うっかり110に通報されそうな筆者。

 

しかし初台は、卑屈さによって歪み尽くしていたセピア色の渋谷観を、根本から覆してくれた。

 

小一時間の散策だったが、それはただならぬ新鮮な感動の連続だった。

 

ありがとう、初台。ありがとう、渋谷━

 

 

今日もご閲覧ありがとうございました♪

 

 

1年半前、渋谷のSMバーにて。渋谷なので、どうにかギャルになろうと試みた筆者。この格好がチョベリバである。

 

※ ※ ※


・《虐待サバイバー写真展》(https://kojikoji.themedia.jp/posts/4128584)では、被写体として協力させて頂きました。

 

◆生きづらさフェス『布団の中のアーティスト』(http://blog.livedoor.jp/futon0405/)◆

・開催日  11/4(日)

・会場 茅ケ崎・Login(ログイン)さん

・開場 17時 

・開演 17時半

・入場料 1000円(打ち上げ代込み)

 

皆様のご来場を、心よりお待ちしております!(^^)!