前回のあらすじ

 

 

前回エンティティの巣を死に物狂いで逃げ出したミクであった

・・・え? もう話すことないんだけど

 

ちょっ、まさか前回ってこれだけしか進んでないの?

この物語はミクがバックルームズという異空間から現実世界への帰還に奮闘する長編ストーリーである

 

ほないきましょかー

 

ミク「このトンネル暗い・・・」

 

多分もうすぐ出れると思うよ

 

ミク「トップ? いる?」

 

返事はなかった

 

ミク「トップのバカーーーーーーー!」

 

まあそのトンネルの出口はランダムだからね

 

ミク「え?」

 

だからどこに辿り着くかわからない

こればかりは完全に運である

 

ミク「お願いします・・・ どうか安全なレベルにつながっていてください・・・」

 

ミクは祈りながらトンネルを出た

 

ミク「・・・ここどこ?」

 

やったね! とうとう念願のお外だよ!

 

ミク「いや結構暗いしエンティティいっぱいいるし」

 

・・・

 

ミク「ねえナレーター ここって安全?」

 

まあ85ぐらいかな

 

ミク「何が?」

 

危険度

 

ミク「またーーーーーーーーーーー!?」

ミク「ねえまた危険なレベルなのーーーーーー!?」

 

レベル9 『Darkened Suburbs』

 

ミク「わーーーーーーーー! もう危険なレベルには来たくなかったのにーーーーーー!」

 

ちなみにdarkened suburbsは暗い郊外って意味だったかなー・・・

 

ミク「ぐすん・・・ ひっぐ・・・」

 

あぁ・・・ 開始早々泣いちゃったよ

これどうしようか

 

トランスポーター「どしたん? 話聞こか?」

 

あっ、みくを哀れに思ったエンティティの一帯が話しかけてきたね

 

ミク「・・・」

 

トランスポーター「まあ何があったか知らんけど涙拭きいな」

 

ミク「・・・うん」

 

エンティティに慰められてるこの状況何?

 

トランスポーター「ほらあの夕日に向かって走るんやで!」

 

ミク「今は夜だけど」

 

トランスポーター「ほんまや」

トランスポーター「ダァアアアアアアハハハハハハハハハハ!」

 

エンティティは愉快に笑った

 

ミク「・・・これエンティティなの?」

 

トランスポーター「せやで わいは生まれつきのエンティティやで!」

 

ミク「排除します排除します!」

 

トランスポーター「ちょいちょいちょい! なんでやねーーーーーーーん!」

 

あっ、そのエンティティに肩を掴まれると別のレベルに飛ばされるから気をつけてね

 

ミク「肩掴んでください!」

 

あっ、飛ばされるレベルは危険なものがほとんどじゃないかと

 

ミク「騙したなーーーーーーー!」

 

トランスポーター「いやいやいや! わいなんにもしてへんやないk」

 

次の瞬間にはトランスポーターはいなかった

 

ミク「あれ? トランスポーターは?」

 

青鬼「俺が食べておいたぜ!」

 

ミク「青鬼ー! いつもはアホで頭の回転が悪くて役立たずな厄災だけど今回ばかりは助かったよーーー!」

 

青鬼「おかしいな お礼を言われてるはずなのに涙が出てきた」

 

何泣いてんだよ それで許されるとでも思ってるのかこの野郎

 

青鬼「あたり強くないか?」

 

青鬼が仲間になった

 

ということでミクと青鬼はとりあえず近くにあった建物に避難しました

 

青鬼「相変わらず暗いな」

青鬼「まあ暗いところは慣れっこだから問題ないが」

 

青鬼が一息ついている隣でミクは電気のスイッチを連打していた

 

ミク「なんで電気つかないのーーーーー!」

 

そりゃレベル9にある建物には電気通ってないからね

 

青鬼「別に電気つけなくても良くね?」

 

ミク「いや灯がないと!」

 

スマイラー「ゆっくりスマイラーです」

 

ゆっくりナレーターだぜ

 

青鬼「うおっ!? なんか生首が出てきたぞ!」

 

スマイラー「今回は放浪者の狩り方について解説していくよ」

 

楽しみだぜ

それじゃあ早速

 

スマイラー「ゆっくりしていってn」

 

ミク「しない!!!!!!!!」

 

ミクはスマイラーをぶん殴って成敗した

 

ミク「・・・こういうこと」

 

青鬼「OK さっさと脱出しようか」

 

2人は家を出た

 

スマイラー2「ブーンブーン! 暴走族だぜー!」

 

ミク「ひぃっ!」

 

青鬼「明らかにエンティティ? とかいう怪物が多いな」

青鬼「こいつは食べ応えがありそうだな・・・」

 

青鬼は大声で笑った

 

ミク「私の周りに化け物しかいない件について」

 

ラノベかな?

 

スマイラー2「ラノベなめるな!!!!!!!!!!!!!!!!」

 

なんで私怒られたの?

 

青鬼「ごちそうさまでした」

 

うわあ! もうスマイラー食べたのかよ!

 

ミク「青鬼が心強すぎる」

 

ラノベかな?

 

青鬼「ラノベってなんだ?」

 

あっ、そこから?

と言った調子で2人はレベル9を進んでいきました

 

青鬼「ぜぇ・・・ ぜぇ・・・」

 

ミク「青鬼 大丈夫?」

 

青鬼「いや・・・ もうかなりの距離を歩いたのに・・・」

青鬼「まだ出口が見えてこないってどうなってるんだ・・・」

 

2人は標識に書かれてある通りに進んでるけど

その方法だと大体300kmぐらい歩かないと脱出できないよ

 

青鬼「はい! もう無理です!!!」

 

ミク「一緒にやっていこうって誓ったじゃん!」

 

いつ?

 

青鬼「もう疲れたんだよ!!!!!!!」

 

まあこんなはちゃめちゃなレベルで長時間歩いたらそりゃ疲れるよね

 

ミク「そんな環境下でよく耐えたね」

ミク「頑張ったから今までの悪行は許してあげるね」

 

青鬼「今日のブログはここまでだ! 来週も見てくれよn」

 

流石にそれは許されねえよ

 

青鬼「もうやだーーーーーーーーーーーー!!!!!!!」

 

青鬼は発狂しながら草原に続く歩道を走っていった

 

ミク「待ってよーーーーーー!」

 

ミクは追いかけたが普通に見失ってしまった

 

ミク「またひとりぼっち・・・」

 

レッチ「😏」

 

おーーーーーーーい! ゾンビみたいなエンティティに狙われてるぞーーーーーーー!

 

ミク「え? うわああああああああ!」

 

フラン「フランちゃん参上!」

 

なぜかフランちゃんが颯爽と洗われてゾンビのようなエンティティを倒してしまった

 

ミク「ああえっと・・・」

 

フラン「大丈夫? 怪我はない?」

 

ミク「逮捕します!」

 

フラン「シンプルになぜ?」

 

ミク「あっ、間違えた」

ミク「ありがとう!」

 

お礼をどう間違えたら逮捕になるんだろうか

 

フラン「そんなことより助けたんだからちょうだい」

 

ミク「え? 何を?」

 

フラン「もうわかってるくせにー」

 

ミク「え? え? え? え?」

 

ミクはフランに手錠をかけようとした

 

フラン「なんでそうなるの!」

 

ミク「え? 何が欲しいの?」

 

フラン「血」

 

ミク「・・・」

 

無言でそこにいたスマイラーを指差したミクだったが

 

フラン「ほら・・・ 早くちょうだい・・・」

 

フランちゃんはそんなのお構いなしにミクに近づいていく

 

ミク「うわあああああああああああああああああ!!!!」

 

フラン「痛い! こういう単純な物理攻撃が一番痛い!」

 

ミクはフランをポカポカ叩くと急いで逃げ出した

ミク「うわあああああああああああああ!」

 

そして適当に目に入ったバイオハザードのマークが書かれたドアからレベル9を脱出したとさ

 

フラン「・・・あぁー 逃しちゃった」

フラン「仕方ないしエンティティの血でも吸ってよーっと」

 

切り替えが早い吸血鬼であった

 

続く