某生命保険会社の営業担当者が、勤務先で勧誘の説明会をすることになり、私も話を聞いた。
死亡したときいくら、がんまたは脳卒中ならいくら、みたいな商品説明があったあと、「まだ若い人はピンとこないかもしれないけど、何かあったときにちゃんと保険金が出るって素晴らしいことなので、しっかり元を取ってやるぞ!っていう気持ちでドシドシ加入してください」って言ったの。
それを聞いて私は虎に翼のとらちゃんの「はて?」並にはてはてはて?? となってしまった。
生命保険で元を取るって死ぬってことだよね?
医療保険で元を取るって重い病気になるってことだよね?
保険会社の人がお客さん(になるかもしれない人)に「元を取れ」ってことは、死ね、病気になれって言ってるのと同じじゃない??
保険金なんてもらわないに越したことはない。
保険金を請求するような事態にならない人生の方がぜったいにいい。
それでも保険に入るのは、もしものときに家族に迷惑をかけたくないとか、貯金を切り崩したくないとか考えるからじゃないの?
生命保険や医療保険って元を取ることを狙って入るようなもんじゃないと思う。
加入者側が「元を取れたらいいな」と思うのは勝手だ。
でも保険会社の営業担当が「元を取りましょう!」的な発言をするのは何か違うと私は思う。
なんだかすっごく不快だった。
「こいつバカか?」という気持ちを全力でこめた冷たい目でその営業担当者の顔を見てしまったわー。