筆木「ジーノは次にどう出てくる?」
絵上「普通に考えてこっちに来るだろう」
筆木「ほかの誰かってことはありえないのか?」
広い居酒屋だった。
店内の中央に吹き抜けがある。
絵上「こちらが空挺を動かしてるのを知って...」
筆木「......」
絵上「ジーノは頭に来てるはずだ」
筆木「......」
絵上「ほぼ間違いなくこっちを直接狙って来る」
筆木「......」
和太鼓のBGMが鳴っている。
リズミカルに。
絵上「おそらく俺か...」
筆木「お前か」
絵上「......」
筆木「......」
二人の動きが止まった。
絵上「いまのとこ、もう一回いうぞ」
筆木「......」
絵上「ジーノが次に狙うのはおそらく俺か...」
筆木「お前か」
二人とも笑い出した。
絵上「おい!」
筆木「あっはっは」
絵上「あるいはこの俺か、っていわないのか!」
筆木「いや~、ははは」
明るい酒の宴だ。
絵上「わかったよ、俺が囮になる」
筆木「そう、それそれ」