2023年振り返りと個人的ベスト5 | 劇場の通路側から

劇場の通路側から

劇団四季を中心にミュージカルなど観劇した感想を綴るブログです。

深読み多めでお届けして参ります。

2023年に観た舞台の振り返りです。



1月

🧞‍♂️アラジン

🎤シアターオーブニューイヤーミュージカルコンサート

✈️アテンションプリーズ

❄️アナと雪の女王

👼天使にラブソングを


2月

🚂ハリーポッターと呪いの子(向井)

🐻バケモノの子

🥀美女と野獣

👮‍♂️バンズ・ヴィジット


3月

🧪ジキル&ハイド×2

🍂ジェーン・エア

🐻バケモノの子

🌊ジョン万次郎の夢


4月

📚マチルダ

🎭オペラ座の怪人(大阪)

🛳太平洋序曲(大阪)

🍂ジェーン・エア(大阪)×2

👭おかしな二人

🚂ハリーポッターと呪いの子(向井)


5月

🌙クレイジー・フォー・ユー(横浜)×3

🥀美女と野獣

🔔ノートルダムの鐘(東京)


6月

🌙クレイジー・フォー・ユー(横浜)×3 +中止1回

 ✝️ジーザス・クライスト・スーパースター[ジャポネスク・バージョン]


7月

✝️ジーザス・クライスト・スーパースター[ジャポネスク・バージョン] ×3

🥀美女と野獣

🌊ジョン万次郎の夢(新宿)

🔔ノートルダムの鐘(東京)

🌙 クレイジー・フォー・ユー(横浜)× 2

🎭オペラ座の怪人(大阪)

🐈キャッツ(名古屋)


8月

🔔ノートルダムの鐘(東京)

😿人間になりたがった猫(王子)


9月

🏫エルコスの祈り(東京)

🌙 クレイジー・フォー・ユー (八王子)

🚢最高のオバハン中島ハルコ

🌙 クレイジー・フォー・ユー (多摩)

🥀美女と野獣

👴生きる


10月

🍩チョコレート・ドーナツ

🧙‍♀️ウィキッド×3


11月

🧙‍♀️ウィキッド×5

👼天使にラブソングを

🎡夢から醒めた夢


12月

🧙‍♀️ウィキッド×6

❄️アナと雪の女王

🎤李涛Christmas Special Concert

🇫🇷ひばり



全69公演でした。

遠征は4月と7月に大阪名古屋へ。





Myベスト5観劇回数、満足度、ハマり度の3つの観点から5段階評価し、さらに各作品毎に個人的ベストキャストと個人的ベストナンバーを記録します。

あくまで私自身の個人的なランキングです

一部どうしても絞りきれないものはベストが2つあります

今年は劇団四季70周年につき、ベスト5全て劇団四季作品です











1位 ウィキッド🧙‍♀️



観劇回数★★★★★(14)

満足度★★★★★

ハマり度★★★★★

個人的ベストキャスト:真瀬はるかさん&三井莉穂さん

個人的ベストナンバー:「自由を求めて」、「総督の椅子


やはり自分にとって不動の第1位。回数も一番多く観ました。


7年前の札幌公演が終了してからずっと待ち続けた本作品。

昨年の再演発表に一喜一憂したり、今年6月の先行予約では全身全霊込めて向き合ったり、初日は売店だけでも参上したり、毎公演欠かさずこのブログで感想を綴ったり、、実際に観劇する時間以外にもたくさんの時間と労力をかけ、愛情を注いできました。


ウィキッドという作品の持つ力のメッセージの多様性、2人の女性主人公を軸にしたストーリーの完成度、オズの魔法使いと絡めた伏線回収の構成力、何度聴いても心を鷲掴みにして離さない唯一無二の音楽、いつ観ても期待を裏切らないハイクオリティな劇団四季キャスト、絢爛豪華な舞台機構と照明と衣装、、、枚挙に暇がありません。


個人的ベストキャストは真瀬はるかさん&三井莉穂さん。ごめんなさい1人には絞れませんで、開幕キャストの2名が大好きです。

真瀬さんの「この幸せ」はこんなにも感情表現豊かでグリンダの心の葛藤が伝わってくるのは初めて。(真瀬さんがインスタで「毎回命を削っている」という言葉を目にしてから、それが頭から離れません)

三井さんのエルファバはこんなにも感情移入して共感せずにはいられないエルファバは初めて。少し前までは、確固たる自分の芯が通り自分の信念に忠実な強さがエルファバを通して観る人間の在り方、のようなイメージがありました。が、今の時代は、周りの目を気にしながらも自分なりの歩幅で少しずつ他者と向き合い、相手との居心地の良い部分をゆっくり見極め自分のペースで人間関係をつくっていく。三井さんのエルファバには、そんな繊細で柔らかくしなやかな今の時代の人間の在り方をエルファバに映してくれているように毎回感じています。

もちろん、中山理沙さんグリンダのコミカルで観ていて元気を与えてくれるキャラクターも素敵だし、彗星の如く現れ私たちに衝撃を与えた若き新星小林美沙希さんエルファバの魂を揺さぶる歌声に出逢えた今期東京再再演は本当に宝です。


個人的ベストナンバーは「自由を求めて(Defying Gravity)」と「総督の椅子(The Wicked Witch of the East")」。こちらも同立1位ですすみません。

言わずもがな「自由を求めて」は本作品の象徴であり、1幕ラストにこのナンバーがあってのウィキッド 。ウィキッドあっての「自由を求めて」です。今期My初日にこのナンバーを観た後の「7年も待ったよ...」の感動は忘れられません。

そして「総督の椅子」は、先日ブログでみっちり書いた通りお気に入りのナンバー。登場人物中最も悲しい結末を迎えるネッサローズにはかねてより感情移入してしまい、「人生を踊り明かせ」との対比がとにかく辛く切ないナンバー。カーテンコールでネッサとボックが手を取り合い笑顔で駆けてくる姿は何度観てもえもいわれぬ気持ちになります。ネッサローズ役の若奈まりえさんと守山ちひろさんは甲乙つけ難い素晴らしい熱演です。








2位 クレイジー・フォー・ユー🌙



観劇回数★★★★☆(9)

満足度★★★★★

ハマり度★★★★★

個人的ベストキャスト:斎藤洋一郎さん

個人的ベストナンバー:"Shall We Dance?"


ウィキッドを除いたらダントツのトップ。

「肌に合う」「水が合う」という意味では実はウィキッドを抜いてトップになるやもしれません。春夏にかけて心の栄養源になったKAAT通い。観劇前に早めに到着してゆっくり大戸屋でランチするのが毎週の楽しみでした。


今回が初見だったので正直2回くらい観られたらいいかなと思っていましたが、楽しくてホロりと泣けてハッピーになれて心が満たされる充足感が、「人生は生きるに値する」を実感させてくれ、とにかくクセになりハマる作品でした。中止を含めて9回。スタンプラリーも制覇しキャスト直筆サインポスカもボビーとテスからお一人ずつ頂戴できました


個人的ベストキャストは斎藤洋一郎さん!

自分の親ボビーになったことも理由の一つですが、フレッシュで育ちが良くて可愛げがあって高い技術の軽やかなダンスがとにかく引き込まれました🕺

"I Can't Be Bothered Now"で車から出入りし、ガールズたちと華やかに踊るシーンが特に良かったです🚙


個人的ベストナンバーは...とてもとても悩みますが"Shall We Dance?"

ボビーがポリーを追いかけ、ポリーがカウンターの板をバチン!と音楽に合わせてリズミカルに叩き、舞台セットが動きながら2人が軽やかに舞っていく様は、どのペアで毎回観ても新鮮で胸が高鳴り大興奮するナンバーでした🕺💃


他にも"I Got Rhythm"での小道具を贅沢に使った全員の群舞や、復活と再生の象徴である"Stiff Upper Lip"には毎回前向きな気持ちにさせてもらえたし、その直後の"They Can't Take Away From Me"では思わずボビーとポリーの心のすれ違いに毎回ホロりと泣かせられました。😢


My楽は年明け1月にまだありますが、また近い将来、既に再会が待ち遠しい演目の一つです。









3位 ジーザス・クライスト=スーパースター[ジャポネスク・バージョン]✝️



観劇回数★★★☆☆(4)

満足度★★★★★

ハマり度★★★★☆

個人的ベストキャスト:飯田洋輔さん

個人的ベストナンバー:彼らの心は天国に


初見のジャポネスクバージョン。記念すべき2023年即日完売第一弾でした。超短期間ながらも有難いことに4回観ることができました。エルサレムバージョンとは全く異なる音楽のアレンジと舞台演出。冒頭の序曲からあのうだるような日本の熱い夏を感じさせるような世界観に引き込まれました。


個人的ベストキャストは飯田洋輔さん!

ジーザスジャポ上演期間は、5類移行後流行り病が本当に油断できない時期でした。

カヤパに配役されていた高井さんの欠員を、急遽オペラ座の怪人から飯田洋輔さんが駆けつけて中止を回避したのが、今年の劇団四季の出来事のMVPと言ってもいいのではないでしょうか。だって14年ぶりをほぼ1日の稽古であのカヤパをやり切ったわけです。本当にすごい仕事をされた。


個人的ベストナンバーは佐久間仁さんユダによる「彼らの心は天国に」。冒頭の序曲からの流れでうねうねとおどろおどろしく始まるこの曲。ジャポネスクならではの独特の和楽器を用いた情緒溢れるサウンドに、佐久間さんのドライで熱いエネルギッシュな歌唱が相性抜群で、とにかく引き込まれました。









4位 美女と野獣🥀



観劇回数★★★☆☆(4)

満足度★★★★☆

ハマり度★★★★☆

個人的ベストキャスト:五所真理子さん

個人的ベストナンバー:チェンジ・イン・ミー


俳優さんの推しをあまり持たない自分が、唯一「推し」と挙げたのが五所真理子さんです。アルプのStage Doorで取り上げられたお写真と記事を拝見し、その真摯で誠実に役に向き合う姿に感銘を受けてから、五所さんのベルに会いに冬春夏秋と度々舞浜に足を運びました。

清水大星さんとのペアはとても今の時代に相応しく、男性の心の柔らかさや繊細な部分に焦点を当て、女性の心の懐の深さや自己肯定感が際立ち、お互いが相手との共通点を認識しそっと寄り添い、相手の意思を尊重することで愛情を通わせ合う、そんな素朴な温もりと安心感をお2人のペアではしみじみと感じることができました。


五所さんのチェンジ・イン・ミーは、新演出版の追加曲として注目すべきナンバー。直前の「愛せぬならば(リプライズ)」からの流れで、ビーストとベルの胸の内を並べることでより2人の関係性が立体的に浮かび上がるような気がします。毎回新たな印象を受けるので、次回また拝見するのが楽しみです。










5位 ジョン万次郎の夢🌊



観劇回数★★☆☆☆(2 竹芝・新宿)

満足度★★★☆☆

ハマり度★★★☆☆

個人的ベストキャスト:政所和行さん

個人的ベストナンバー:ジョンハウランド号に乗り込む時の歌、フェアヘブン


ファミリーミュージカルから1つ。

昨年は人間になりたがった猫でしたが、今年はこちら。初見でした。

男性キャスト大活躍の本作。ちょうど朝ドラ「らんまん」やミュージカル「太平洋序曲」も同時期に放映・上演されジョン万次郎が各方面で続々と登場した春先。特に劇団四季の」ジョン万次郎の夢」は、昨今の厳しい世界情勢の向こう側に希望を見出すような作品でした。


政所和行さんの純粋無垢で爽やかな万次郎がキラリと光り、観ていてとても応援したくなると共に、万次郎と一緒に争いが消え互いを尊重し合う平和な未来を見たいと思いました。


どのナンバーも耳馴染みが良く、さすが三木たかし先生。ただ、プログラムに曲名が記載されていないため、シーンでの記録になります。

万次郎がアメリカの船乗りたちに快く迎え入れられ前向きに歌い上げるジョンハウランド号での歌には思わず目頭が熱くなり、船乗りたちの帰りを喜ぶ女性たちのフェアヘブンの歌に心踊りました。(やっぱりアップテンポのナンバーが好き)




劇団四季創立70周年イヤーの2023年がまもなく幕を閉じようとしています。

2023年、本当に色々なことがありましたが、劇団四季作品のおかげでこれほどまでに「人生は生きるに値する」を実感することができた年はなかったかもしれません。


来る2024年も、劇団四季の上演予定作品は魅力的なものばかり。

今年と昨年は観劇に費やす時間やお金を最優先にしていましたが、仕事やプライベートのことも将来を見据えて行動が必要になってきそうなので、優先順位を考えながら無理のない充実した観劇生活を過ごしたいと思います。


、、とはいえ、大阪のウィキッド通いはしてしまうんだろうな〜😅



このブログを始めて、正直1年間続くとは思ってもみなかったのですが、大切に記憶に留めておきたい作品の数々に恵まれたこと、程よい距離感と人数の方々が興味を持って見に来てくださったお陰で続けて来られました。



また来年も、細々と続けていきたいと思います📝



ありがとう2023年!