切れないメスで手術をして欲しくないように、切れないハサミで髪を切って欲しくないように、花も切れないハサミで切らないでください。
切れないハサミを使うと、茎の中に通っているお水を吸い上げて運ぶ管がつぶれてしまうから。
だから切れるハサミに変えただけで、いつも買っているお花が長持ちするようになったという方がいらっしゃいます。
切れないハサミって、まったく切れないという意味ではなく、100円ショップのハサミと手術用のハサミ、ヘアーカット用のハサミの切れ味は違うということ。
そして、フラワーアレンジメントでは、枝切用鋏、万能のクラフト鋏、ワイヤー切鋏、紙専用など何種類もハサミを使い分けます。
慣れてきたらいろいろな理由で花にはフラワーナイフを使っていきますが、一般的にはまず最初はクラフト鋏を一つ用意しましょう。
紙もリボンもワイヤーもクラフトハサミならすべて一本で切れますが、もちろんだんだん切れなくなっていきます。
和鋏含め、よいものは一生もので研ぎに出したりもできますが、2000円くらいのクラフト鋏なら、切れなくなったらどんどん買い換えていきましょう。
良い鋏は手のなじみがよく、切れ味抜群、切りやすいものです。