(花・スタイリング : Orangerie 書 : よしだあゆみさん )
旧暦の九月九日、現代の十月十九日頃、中国で奇数を縁起の良い数とみて、その奇数の中でも一番大きな数、9の並ぶ九月九日を長寿や繁栄を願う日として重陽の節句を祝ったそうです。
菊の群生地の水を飲んだ人が長寿になったという菊の薬効の菊水伝説とともに日本に渡り、平安時代の宮中で行事として定着したと書いてありました。
現代住宅の中で、あるいは海外でも、気軽に楽しむ現代風重陽の節句のご提案です。
藤原敏行の菊合わせの和歌を額に入れ て、簡単なアレンジで飾っています。
皇室の紋章である日本を代表する花である美しい菊の花。
そして、世界に誇れるすばらしい日本文化を、できる範囲で大切にしていきたいですね。
菊は9月に入るといろいろな種類が出てきます。
おもてなし空間プロデューサー☆慶 さんも、すばらしい菊づくしの記事を書いていらっしゃいます。
菊のたしなみあれこれ
菊合わせ:
平安時代の宮中での菊の品評会のようなもので菊の花の美しさを競い、菊の美しさをうたった和歌を競ったもの
菊酒:
平安時代の宮中で行われた菊の宴にてお酒の盃に菊の花を浮かべ、薬効のある香りとともに味わう
着せ綿:
菊に綿を着せて一晩夜露を吸わせ、そのつゆで身体を拭くことで長寿を願う(バッチフラワーエッセンスよりずっと前から花のエッセンスのパワーは知られていたのですね)
菊枕:
菊を入れた枕で眠る(遥か平安時代の宮中に思いをはせて眠る一夜もよいものかも)
菊湯:
竜脳菊という香りの強い種類の菊の花を浮かべたお風呂に入る(観賞用の菊は農薬が使われていると思いますので、摘んできた菊か食用がよさそうですね。保温効果があるそうです。)
最後に、よしだあゆみさん すばらしい書をありがとうございました。