ベートーベンの第九交響曲「歓喜の歌」を終えて Bridgeing USA and Japan | OBSN | アメリカで勝負を挑んでいる人たちのブログ

OBSN | アメリカで勝負を挑んでいる人たちのブログ

オレンジビジネスソーシャルネットワークの公式ブログ

Bridgeing USA and Japanと銘打ったベートーベンの第九交響曲のコンサートが7月10日(金)LAダウン・タウンのWDCH(ウォルト・ディズニー・コンサート・ホール)で行われました。JBA(Japan Business Assoication of Southern California)が主催し、在米の日本人と日系アメリカ人そしてローカル・コミュニティとの融和を図る事を目的として、7ヶ月以上の時間を費やしたプロジェクトでしたが、その目的は充分に達成し、大きなモメンタムを作り出したように思います。伊原ロサンゼルス日本国総領事を始めとする400人近いアマチュア・コーラスとAsian American Symphonyそして地元を代表するソプラノの竹下圭子さん、日本からお出で頂いた二期会でご活躍のテノール成田勝美氏、そしてLAオペラのバリトンとアルトという構成でした。


コーラスのテノールとして、オレンジ郡での練習をお手伝いし、本番の舞台に立たせて頂く光栄に浴し、この感激を多くの人達と分かち合えた事を心から嬉しく思います。

正直言って、合同練習の際にこれでコンサート・ホールで歌えるほどになるのだろうかと心配した事もありましたが、本番はどのリハーサルよりも素晴らしい出来栄えでした。個々人の集中力と皆の心を合わせる事がこんなにも素晴らしい声と力と喜びを与えてくれるものだと改めて学ばせてもらいました。




7ヶ月に亘る練習期間に何回第九を歌ったでしょうか? 私自身は計算してみて、300回位歌ったことに気づきました。私の人生で、同じ歌を300回以上歌ったことはないように思います。従ってこれは私の人生の新記録です。



歌う事の面白さを教えてもらってから未だ一年にもなりませんが、二度と繰り返すことのない約20分のステージのために7ヶ月という長い時間を掛けて練習を積んでいく音楽という芸術に不思議な魅力を感じ始めています。二度と同じ事を繰り返すことのない人生そのもののようにも思えます。


今回のコンサートで一番楽しんだのは一番苦労した参加者だったと思います。やっぱり舞台に乗ることが重要なんだと強く感じました。


人生という舞台の観客席を離れて、舞台に上がろうとしているこのOBSNのメンバーに敬意を表すると共にもっと多くの人達と舞台に上がりたいと思っています。


コンサートの心地良い疲労感の中で、このブログを書くことが出来て、本当に幸せです。


永山