私が今まで付き合ってきた人は全て年上。

杉原さんに至っては15歳も年上だった。


年上の人の方が私にはふさわしい。

同年代だとケンカばかりする可能性がある。

私は、時には物凄くはっきり物を言う。

理屈で相手を黙らせる。

自分より賢くないと嫌だし、引っ張ってもらいたい。

包容力がある、私を大きい心で見守ってくれるような…



ずっと年下はNGだった。


親友の真由美は一つ年下の人と結婚した。
その時も、私は年下は無理と思っていた。
たった一つ年下なだけで…


今の年齢になってしまえば一つなんて差にもならないのに。



でも、大輔は14歳年下…


エッチするなんて…


考えられないでしょう?


何で好き好んで14歳も年上の女と??


いくら仕事仕事で来てしまい、彼女がいても長続きしなかったとはいえ、その気になればいくらでも相手が見つかりそうな大輔なのに…


昨今の熟女ブーム(?)も、私的には男が手抜きし始めたと思っている。

熟女には甘えられる、精神的にも金銭的にもエッチの時も…


大輔はどうなのかはその時はわからなかったが、男として普通は若い女性を好むのが当たり前だと思っていた。



「ホテル?何故?」とバカみたいな質問をした。


「ホテルに行く理由は一つしかナイでしょう?」


「あなたには私より若い女性がふさわしいと思うけど?」


「あなたがいくつ年上でも俺は年齢差なんて全く気にならない」


「それは今の段階で現実じゃないから。男の人が若い女性を好むのは当たり前の事」


「俺はあなたとデートがしたい。明日、楽しみにしています」


私の言いたい事は大輔には伝わっていない。



約束の日曜日の朝になった。




あまりにも「デートしましょう」と言って来るので、私は「ランチするくらいならいいよ」と返事してしまった。


大輔は、
「楽しみにしています」
と、どこで待ち合わせをするか等、具体的な事を言い出した。


自分で返事はしたものの、半信半疑な私。

だって、男の方が14歳年下だもの、疑うよ。

からかわれているとしか思えないよね。



聞くと、大輔の家と私の家は、車で一時間ほど離れていた。


「それじゃあ、中間地点で待ち合わせをすることにしましょう」 となった。



デート(?)の前日の夜に大輔から思いがけないメールが届いた。



「明日のデート、楽しみにしています。もし俺がホテルに誘ったら付いて来てくれますか?」


ホテル??


ラブホの事??


まさかね…


でも、ホテルに誘ったらって言い方はラブホを意味しているよね…


急に怖くなった。





大輔からのメールはどうって事のない内容だった。
仕事の話でもない。


挨拶程度の返信をした。


そしたら、またすぐにメールが来る。


何度やり取りしただろうか…


「おいくつですか?」

(女性に年齢を聞くなっ!)

「結婚しておられますか?」

(バツイチだよっ!)

「趣味は何ですか?」

(ゴルフしかないよっ!)



大輔は私より14歳も年下で独身だった。


夜になるとメールが来る。


土曜日、日曜日は朝から…


「日曜日なのにデートじゃないの?」と聞くと、
「そんな相手がいたらメールなんてしてませんよ」と返事が来た。


へぇ~見た目カッコいいのに彼女いないんだ…


そして、私に
「付き合っている人はいますか?」と聞く。


「今はいないよ、スゴく好きな人はいるけど、うまくいかなくなって…」と答えたら
「俺、立候補します!」と言う。


軽く、「ありがとう!冗談でも嬉しいわ」と言うと
「冗談じゃないですよ。次の日曜日にデートしませんか?」と…


うん??


デート??


14歳も年下の男性とデート??


何を話すの??


デート??あり得ないでしょ??


「俺、マジです。デートしましょう!」


毎日メールでデートに誘われた。