「ここ…」


「…本気?」


「うん」


着いた所はラブホ。
国道を車で走っていると目立っていた建物。
夜はライトアップされて浮かんで見えていた。


新しく人気のあるラブホらしかったが、私は初めて。

綺麗で広々としていた。
ロビーも部屋も。


ロビーから部屋に行く時に他の利用者と会うかも知れない。


大輔はそうなった時、どう感じるのか…誰が見ても明らかに私の方が年上。
気にはならないのか…


なんて余計な事を考えてしまう。


部屋に入った。


とても広くて感じがいい。


大輔がソファーに座った。


私も少し離れて座った。


テレビをつけた。
ゴルフ中継が映し出された。
「あっ、ゴルフやってる」
私はテレビに釘付け。

大輔はお風呂の準備に行ったようだ。


少しして「お風呂に入ろうよ」と大輔が言った。


「お先にどうぞ」と私。


「一緒に入りたい」


「えっ?それ無理。恥ずかしいよ。若くないの私」


事実、私は年齢差をスゴく気にしていた。


いくら若く見られるといっても、いくら若作りしても限度がある。


まだ外は明るい。
浴室の電気を付けなくても窓越しの明るさがある。
明るい所で見られるのは戸惑いがある。


何度も思った。
大輔はどうして私のような14歳も年上の女と??


そう思いながらテレビのゴルフ中継に夢中になっているフリをした。


大輔が横に座った。
私にキスをして来た。


そして「俺、歳の差なんて全然気にならない。綺麗な人って思っていたし。今日、一緒にいれて嬉しいんだ」と言った。


それでも私は年齢差にこだわった。




30分ほどドライブした。


景観のよい県内のドライブスポット。


「何か食べましょう!」


大輔が決めてくれたお店に着いた。
ビストロHだった。


あ~懐かしい…


若い時に、真由美と一緒に来たっけ…
ナイスな選択だねっ。


「ここに来るの何年ぶりだろ…懐かしいわ」


「いい意味で?」


「うん。また来れて嬉しい」


「じゃあ良かったよ」


ランチメニューの中から同じものをチョイス。


食べながら、私の仕事の話やゴルフの話をしたり、大輔の趣味の釣りの事を聞いたりした。

以前より洗練された料理。凝っていた。
男の人には量的に少ないかもって思ったけど。

デザートとコーヒーもいただき「出ようか…」と大輔が割り勘にしようという私の言葉をさえぎり支払いをしてくれた。


大輔の車に乗った。


「何処か行きたい所ある?」


「ううん…」


「じゃあ、俺が行きたい所へ行く」


「どこ?」


「…」


ビストロHから5分ほど走って、車は右折した。




当日の朝になった。


待ち合わせ時間がどんどん近づいて来る。


どうしよう…


私は大輔にメールをした。


「何かスゴく迷っている私がいるの。あなたはどう?」


すぐ返事が来た。


「無理強いはしないけど、俺は家を出たよ」


もう出たんだ…


「じゃあ、私も今から出ます」とメールした。


待ち合わせの場所まで30分ほど…


何を話そうか。

何処に行こうか。

もし本当にホテルに誘われたら…


色々考えながら運転していた。


待ち合わせの場所に到着。


とても広い駐車場、大輔がどこにいるのかもわからない。


「着きました。でも、あなたの車が見つからないの」とメールした。


「どこに停まっていますか?そっちに行きます」


私の停まっているだいたいの場所と車種を教えた。


大輔の車が私の車の横に停まろうとバックして来た。


緊張した。


大袈裟だけど、腹をくくって私は車から降りて大輔の車の助手席のドアを開けた。


「こんにちは!乗せてもらうね」


「どうぞー、本当に来てくれたのですね」


最初は私に敬語で話をしていた大輔。


「じゃあ、どこに行きますか?何か食べたいものありますか?」


「私は特に食べたいものはないけど、あなたは?」


「うーん、俺も何でもいいかな、適当に走ってみます」


大輔に任せてドライブした。