以前の記事で、日本には同じ地名が各地にあるということを書きました(詳しくは「日本によくある地名」 参照)。
多い地名のベスト5は、中村、新田、原、本町、本郷でした。ベスト5には入りませんでしたが、日本には「○日市」や「○日町」というように「「○日」が入っている地名が全国各地にあります。
「○日」という地名は、毎月決まった日に市(いち)が開かれていたことに由来していることが多いようです。市といのは、毎日または一定の日に物を持ち寄って売買や交換をすることで、その場所を指すこともあります。
日本で市の制度が発達したのは奈良時代から平安時代にかけてで、律令制の下で発達しました。昔に市(いち)が開かれたことから、○○市という地名がつけられた市町村として、以下のところがあります。
一日市町(秋田県(現八郎潟町))
一日市とかいて「ひといち」と読みます。盆踊りで有名なようです。
四日市(三重県)
室町時代に毎月4日に市が開かれていました。四日市市には、12もの市がありそれぞれ特徴を持っています。市は全て4日に開かれているのではなく、開催される日は市によって異なっています。
五日市町(東京都(現あきる野市)、広島県(現広島市佐伯区))
毎月5日に市が開かれていました。
八日市市(滋賀県(現東近江市))
古くから市場町として栄え、聖徳太子の時代から毎日8の付く日に市が開かれていました。
八日市場市(千葉県(現在は匝瑳(そうさ)市))
かつて毎日8日に市が開かれていました。
十日町市(新潟県)
毎月10日に市が開かれていました。
廿日市(広島県)
厳島神社の年4回の祭礼の最終日が20日であったことから、鎌倉時代中期あたりから毎月20日に市が開かれていました。20日の市ということで廿日市(はつかいち)という名称が定着したようです。
他にも「○日」という地名には以下のものがあります。特に、八戸市には「○日町」という地名が多く存在しているようです。また、「八日」がつく地名が最も多く、全国各地に存在しています。8日に市が開かれていたところか多かったのかもしれないですね。
一日:一日市、一日市場
二日:二日市、二日市町、二日町、南二日町、二日市場、楯岡二日町、浅水二日町、上二日市、瀬戸二日町
三日:三日市、三日町、三日市場、三日市町、岩船三日市、上三日市
四日:四日市、四日町、四日市場、四日市町、四日市場町
五日:五日市、五日町、五日市場、楯岡五日町
六日:六日市、六日町、六日市町、六日市本町、六日市谷、堀六日町
七日:七日市、七日町、七日市町、七日市場
八日:八日市、八日町、八日市場
九日:九日市、九日町、九日市場
十日:十日市、十日町、十日市場、楯岡十日町、上十日町、十日市町
十一日:十一日町
十三日:十三日町
十四日:十四日町
十六日:十六日町
十八日:十八日町
二十三日:廿三日町
二十六日:廿六日町
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