少子化対策では、子供を育てながら女性が働けるようにするべきという意見をよく聞きます。保育園が不足していて、子供を預けられないから子供を産むのを躊躇したり、職場に復帰できなかったりするということもニュースなどでよく伝えられています。

 

このようなことを解決すれば、生まれてくる子供が増えるのかということを、様々な調査の結果から考えてみたいと思います。

 

 

働く女性に対する調査で「日本は、どうしたらもっと子供が増えるのか?」という質問に対して、以下のような結果が出ています。

 

どうしたら子供が増えるようになると思うか?(3つまで複数回答可)
子供が増えるには
資料出所:イー・ウーマン「働く女性と子育てに関する調査」

 

子供を増やすには経済的サポートよりも、子供を育てながら仕事を続けられる環境整備が必要という回答が多くなっています。

 

回答者のほとんどが共働 きだと推測されますので、一定以上の経済力があることから、経済的サポートよりも働き続ける環境を求めていることが考えられます。やはり、働く母親が仕事を続けられるような制度は整備されてきていますが、実際の職場では育児と両立できるような環境ができていないようです。

 

 

他の調査では、出産後も 働きたいと考えている女性の人数に対して、出産後に実際に働いている女性はその半分くらいになっています。働きたいのに働けないというのが現実のようで す。また、出産後も働く理由として最も多いのが「家計が厳しい」となっています(女性の健康情報サイト「ルナルナ」より)。

 

働く女性が経済的サポートよりも働ける環境を求めているのは、自分が働くことが前提になっていることが考えられます。やはり子供を増やすためには、経済的なサポートも必要だと思います。

 

 

また、他の調査で「子供が3歳くらいまで母親は仕事を持たずに育児に専念した方がよい」という質問には、以下のような結果が出ています。


育児に専念
資料出所:国立社会保障人口問題研究所「第
2回全国家庭調査」

 

3歳までの乳幼児期には、仕事を持たずに育児に専念した方がいいと考えている人が約9割と圧倒的に多くなっています。



常勤の女性だと賛成の割り合いが低くなりますが、それでも8割が育児に専念した方がよいということに賛成しています。


 

子供のいる女性に「収入アップと子育てにかける時間のどちらを選ぶ?」という質問に対しての回答結果が、下のグラフです。



収入アップと子育て
資料出所:ママこえ

 

全体の75%が子育てにかける時間を十分確保したいと回答しています。子供が小さいうちは子供との時間を多く持ち、子供が成長してからでも仕事はできると考えているようです。働きながら子育てしている母親でも、子供が小さい時は仕事よりも子供優先という人は多いようです。

 

世帯収入を上げたいと回答した人は、「生活を安定させるためにお金が必要」「子供のために金銭的余裕が欲しい」「働きたい」という3つのパターンに別れたようです。


上記の2つの調査結果を見ると、子供が小さい時期には子育てに多くの時間を費やしたいと考えている女性が多くなっています。

 

 

子育てをしながら働ける環境を整えることも必要ですが、子供が幼い時期は子育てに専念でき、その後に仕事に復帰できる環境を整えることの方が優先度が高いのではないでしょうか。


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○少子化の要因
○少子化対策ではどの指標を改善すればいいのか


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