オーナーの独り言 -1191ページ目

オレンジ・イン・ダイエット

今日も京都は晴天。昨日多かった1泊のみのお客さんのシーツもスムーズに処理し終わり、今一服しているところです。明日からは、本当にヒマ。ついに、お客さんゼロ、という日が出てきそう。う~ん、どうやってこれから6月いっぱいまで乗り切ろう?何か、いい手あるかな?

 ところで、最近「あるある」の捏造問題ですっかり下火になった、健康ネタですが、今回一つ披露します。特にお腹の部分やせに効果があるのが、「オレンジ・イン・ダイエット」

 なんじゃそりゃ、と思うでしょうか、無茶苦茶効果あります。私も会社員時代は、ウエスト80センチほどで、ちょっとお腹がたぷってましたが、現在ではウエスト74センチのジーンズがちょうどいいくらいです。今まで履いていたパンツ類は、全てだぼだぼになってしまいました。

 何をするのかというと、非常に簡単。うちのホステルの掃除洗濯をするだけです。とはいっても、うちのホステルは洗濯を4階でやり、3階までの客室を毎日掃除するというので、全てが終るのに、1階から4階を、この急な階段で10~15往復程度します。



これがきついきつい。おかげで、昼ごはんが毎日美味しくいただけているにもかかわらず、スッキリやせてしまいました。皆さんも、家事をめんどくさがらずに、バリバリやってみると、結構いい運動で、ダイエット効果も高いと思いますよ。

ゲストハウス経営から社会を考える(2)

今日は快晴。風はちょっと冷たいものの、とても気持いい朝です。お客さんも昨日の天気でやや不満顔だったのが、この天気でスッキリした顔でチェックアウトしてくれています。

昨日の強風は全国各地に被害を及ぼしたようですが、うちにもプラスとマイナスの影響がありました。まずプラスは、これ。

空のチリや埃がスッキリ取れ、当ホステルの屋上テラスからくっきり左大文字が拝めました。近隣の山々の緑も非常にすがすがしいです。

次にマイナスはこれ。

雰囲気作りのために屋上にすだれを下げているのですが、支えの糸がほつれてぼろぼろです。下げて1ヶ月ほどですが、もう交換しなきゃ。

さて、昨日書いた西宮のカラオケ火災と当ホステルの関係で、 防火設備の多大なる投資を強いられた件ですが、最も悪いのは消防署ではなく、マスコミだと思います。特に様々なニュース。ニュースはドラマなどよりも低コストで安定した視聴率が取れやすいようで、どこでもかなり長時間やっています。何か大きな事件が起これば、それは取り上げがいがあるのでしょうが、問題なのは、事件がないとき。時間がなまじあるため、ちょっとしたニュースを大きく取り上げすぎ、下手すると社会全体にマイナスの影響をあたえることになると、個人的に危惧しています。

その典型例は不二家。特に食中毒でどうかなったわけでもないのに、あれだけの大騒ぎ。あれはひとえに、あの出来事が起った時期があまりに平和すぎて取り上げるものがなくて困ったニュース番組編集者が、あまりTVCFを打っていない(つまりテレビ局にとっては実害の少ない)不二家を狙い打ったとしか思えません。

ニュースを通じて社会が騒ぐと、行政が動き出さざるを得なくなるのは社会の常。多分その結果として生まれるのは、厳しい規制と更なる高コスト社会。マスコミの人たちも、ほんの極めて特殊な例を、一般的なように取り上げ、規制強化を声高に叫ぶのはどうかな、と思います。そりゃ、あなたたちは年収2,000万円近い、高い給料をもらっているので、モノやサービスの値段が多少上がっても気にしないでしょうけど、庶民は大変ですよ。

ゲストハウス経営から社会を考える(1)

今日は無茶苦茶変わりやすい天気。突風の大雨かと思えば、今は日がさしている。でも、あと10分もすればまた雨になるのだろう。まるでイギリスの天気のようだ。京都は山に囲まれているせいか、天気は変わりやすく、突然の雨は多いのです。

 昨日当ゲストハウスでご紹介している特選懐石料理を食べたカナダ人ですが、非常に満足しているようで、「今まで食べた中で最もうまいタコ料理の一つだよ」とか、笑顔で色々感想を述べてくれました。こちらもこれを当ゲストハウスのウリの一つにできることがある程度わかって、ほっとしています。色々なところにプッシュしよう。

 ところで、この週末のジェットコースターでの事故や、西宮のカラオケ火災など、その事故を契機にマスコミが大騒ぎし、管轄機関の規制が厳しくなる傾向にあります。特に当ゲストハウスは西宮のカラオケボックス火災の影響を大きく受け、1フロアあたりの床面積40数mで、階段も一つという誰も迷いようのないビルを、各階部屋を2つに仕切るという、極めてシンプルな形で改装をし、ホステルにしたにもかかわらず、非常灯を各階につけろとか、今ひとつその役割も、また使い方もわからない機械を50万ほど出してつけろとか、とんでもないことになり、結局○○○万円の出費増になりました。

 私も決してゲストハウスのオーナーとして、人の命を軽んじているわけではなく、火災を出さないためにホステル内を禁煙にし、その旨を全てのお客さんに告知すると共に、ありとあらゆる部屋に4ヶ国語表記の禁煙ポスターを貼っています。当然のことながら、各部屋に避難経路図もつけ、万一のための非常等も完備しています。また、ガスは給湯器のみで、それ以外は全て電気ですし、西宮火災の原因になった料理は出さないなど、徹底的に火災を出さないような配慮をしています。

 ここで言いたいのは、火災の最良の対応策はあくまで防火であり、出火後に対応する機械ではないということです。また防火のためには、ホステル内の人全てが、自然に他人に迷惑をかけてはならない、(つまりルールを破ってはならない)と感じてもらう雰囲気作りが、最も重要だと思うのです。例えば、当ホステルは常に清潔そして整理整頓を心がけています。私の前の職場の汚い机の上を知る人はとても驚くかもしれませんが、これは事実です。そして、このことがホステル内の秩序維持に非常に寄与しています。実際お客さんの中には、喫煙者もいますが、誰も決してホステル内で吸う人はいません。また下駄箱のスリッパも、自然ときれいに並べられています。さらに、チェックアウトの際もごみは全てゴミ箱の中もしくはその付近に集められ、布団も結構きれいにたたんであるので、比較的簡単に清潔さを維持できています。しかも、お客さんのホステルに対する評価は高く、延泊するお客さんも結構います。

 つまり、火災の被害を防ぎ、かつ社会をより良くしていく最良の方法は、機械に頼ることでも、またルールを不必要に厳しくすることでもなく、自然と火災の原因となるようなことをやってはいけないな、というムードを作り出すことだと思うのです。それが、無駄なコストをかけることなく、また(多分)焼け太りした役人の天下り先を増やすことなく、安心した社会を作ることにつながると思う、今日この頃です。