死の賛美〈사의찬미〉
2024.7.2~9.22 LINK Art Center PAYCO Hall
7/12
キムウジン イムジュニョク 임준혁
ユンシムドク チェヨヌ 최연우
サネ ユスンヒョン 유승현
久しぶりに会ったイムジュニョク俳優!
個人的に推しているわりに実際に会ったのは2回目(笑)DRACULA以来です。7列目で観ましたが舞台まで遠く感じました。せっかくだから近くで観たかったです。
このミュージカルの結末は想像のとおりなのですが…今回はドラマをみていたこともあり、内容が理解しやすかったです。
ただ、サネはドラマに出てこない人物。ミュージカルとストーリーがどう違うのか、二人とどう関係してくるのかが気になっていました調べたところ、サネを実在する人物として演じるか、架空の人物として演じるかは俳優さんで変わるとのこと。(ウィキペディア情報)なんか面白いですよね。
ドラマの内容
(知りたくない場合は飛ばしてください)
時代背景は日本統制下の韓国。ウジンは地方の会社の御曹司で妻帯者。早稲田大学に留学中。父に内緒で小説を執筆している。
シムドクは声楽を専攻する学生。留学中ウジンが台本を執筆する公演に出演を依頼され、ウジンの友人を通して二人は出会う。
次第に惹かれあうが、境遇の違いから一時疎遠になる。数年後、シムドクの単独公演で再会した二人。ウジンは家業を継いだものの父に小説の寄稿とシムドクのために頻繁に上京していることが知られ、縁を切り東京に戻ることに。
シムドクは自身の収入で病気の父、母、妹、弟を養っている。善意で妹弟の留学費用を工面してくれるという人に出会うが、日本側に悪い噂をたてて邪魔をされ、日本側の専属歌手になるように迫られる。父母は妥協するよう説得するが、シムドクは受け入れられない。前途多難であることを悟った二人は…
といった内容です。
ミュージカル上ではこういった周りの状況や苦難を一人の人〈サネ〉として表しているのかな、と思ったりしました。
ウジンが書いている小説の結末を自分の思い通りになるように操ったり、ウジンとシムドクの関係を邪魔してきたり。謎の人物サネの結末は観てのお楽しみですね。
邪魔するといえば、ウジンとシムドクが熱いキスを交わしているところを目撃したサネが邪魔しに入る場面があって。
ユスンヒョン俳優はそーっと音もたてずに近寄ると、急に二人の耳元で話し出したため、本気で驚いたチェヨヌ俳優がユスンヒョン俳優の肩を思いきり叩いていたのが印象的でした
セットの棚には日本を感じさせる小道具が飾られています。徳利とお猪口など。曲調からも日本を感じられます。劇中日本語のセリフもありまして。何気なくチケット引き換え時にもらってきた小さな紙に日本語部分の内容が書かれていました。
訳したほうがいいでしょうか?すみません、このままで↓
サネの日本語のセリフが多いんですが、私が観たユスンヒョン俳優もチョンミン俳優も発音がかわいくて思わずニヤニヤしてしまいました
ストーリーに関係ないとはいえ、言語指導にネイティブの人を付けてあげてほしい…でもあんなに日本語を覚えてくれて本当にありがたいと思いました。
サネの演じ方をみていたら、確かユスンヒョン俳優は傷口を痛がっていたのに、チョンミン俳優は痛がる仕草を見せなかったので、痛がらないチョンミン俳優は架空の人物として演じているのかなぁ、なんて思いました。
比較したのが14日の公演↓
7/14
キムウジン ホンスンアン 홍승안
ユンシムドク イジョンファ 이정화
サネ チョンミン 정민
キスを邪魔しにくる話に戻りますが、チョンミン俳優は後ろで二人を眺めながら「何かやってやろう」と企んでいる様子。面白そうだなぁと思って期待していたら…
二人のところに行くまでに一段段差がありまして、そこに思いっきりずっこけて、二人がそのでっかい音に驚く始末。そこでずっこけるの?とお客さんは大爆笑でした
イムジュニョク俳優は若くて初々しさを感じる、ホンスンアン俳優は年齢相応のしっかりした30代のウジンという感じがします。本当の年齢はイムジュニョク俳優が上ですが
いつもは攻めの演技をする強気なホンスンアン俳優。でも今回、サネに怯え気味の弱気な演技を観てしまうと、なんだか守ってあげたくなりました。ぜひ観ていただきたい…
イムジュニョク俳優とチェヨヌ俳優の組み合わせは「このように普通の」のDVDで何回も観たけれど、劇中全くそれを思い出さないくらい別物の二人に見えたので、それも演出や二人の演技力のすばらしさなんだろうなぁ。
シムドクはチェヨヌ俳優がジュニョクウジンよりお姉さんっぽく見える。
イジョンファ俳優は話し方、声ともに愛嬌があって、イメージはスンアンウジンと同い年のかわいらしいシムドクかな?「花火!」というセリフがツボだったらしく何回も二人で繰り返していたけど、なんだろう?なんか楽しそうだったなぁ。
現在と過去をいったりきたりする構成になっているため理解するのが大変なのと、ミュージカルだけ観たらウジンとシムドクの関係が少し薄っぺらく見えはしないかな、と思いました。8月16日からの金土は日本語字幕付きでも観られるらしい(公式Xを参照)。もう一回以上観て内容を勉強したいです。
3人しかいない登場人物に対してこんなにキャストがいると全員制覇するのは大変そうですね
字幕付きの③④はこちら↓