【映画】大河への道~志の輔は令和の圓朝になるか? | 鶏のブログ

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今年1月にPARCO劇場で開催された「志の輔らくご」を観に行きましたが、ここで演じられたのが立川志の輔師匠自身が創った新作落語「大河への道」。本作の原作となった噺でしたが、伊能忠敬が全国を歩き回って作成した日本地図と、現在の正確な日本地図を重ねる映像をPARCO劇場で観た時は、本当に鳥肌が立ったのを覚えています(笑)

そしてこの新作落語が映画化されるという話を聞き、観に行ってきました。

 

内容的に落語に肉付けをしていましたが、概ね忠実な映像化で、イメージ通りの仕上がりになっていました。現在のシーンと江戸時代のシーンを、それぞれの役どころに応じて同じ俳優さんが演じるというのも良かったと思います。

大河ドラマと言えば、主人公を演じた中井貴一さんも、主人公の部下を演じた松山ケンイチさんも、大河で主人公を演じていました。大河の時は信玄と清盛だったので、当たり前に全く雰囲気が異なりましたが、落語原作の映画らしく時にコミカル、時にシリアスな演技を入れ込み、お二人とも好演されていたと感じました。

 

しかし落語が映画やドラマの題材になることはありますが、志の輔師匠の新作がそのまま映画化されるのは「歓喜の歌」続き2作目。これって中々凄いことだなと改めて思いました。既に落語界では確固たる評価を得ている師匠ですが、行く行く圓朝並みの扱いになってもおかしくないのではないかと感じたところです。

 

評価:★★★★