【映画】さよならくちびる | 鶏のブログ

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セリフがあって名前も付いている登場人物はハル、レオ、シマの3人だけと言っていいほど小さな世界を描いた作品でした。ただそれだけに、3人の心理描写は丁寧に行っていて、観る者に一定の共感を与えていたと思います。

また、3人が出会った切欠や、ここに至るまでの経緯を、現在と過去の場面を上手く前後させて表現していたのは、なかなか良いアイディアだったのではないかと感じました。一瞬これが現在なのか過去なのか分からなくなる場面もありましたが、レオの髪の長さで判断できるようになっており、初心者にも安心な作りでした(笑)

ハルレオというバンドが唄う歌は、実際に門脇麦と小松菜奈が唄っていたようですが、2人とも歌唱力がなかなか高い上に、歌詞も良くてストーリーにマッチしており、作品の質を高めていたように思います。

ただ若干残念だったのは、ラストでしょうか。もう少し切ない終わり方の方が、個人的には良かったのではないかと感じました。

 

総合評価:★★★★☆