【映画】空母いぶき | 鶏のブログ

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原作ファンなので映画化を期待して観に行きましたが、正直全く面白いと思えませんでした。
原作が何故面白いかと言えば、言うまでもなく中国が先島諸島に侵略を仕掛け、それを日本の空母を中心とする機動部隊が迎え撃つという、いわば近未来にあり得そうな設定が魅力的だったからです。

ところが映画では、中国に気を遣ったためかなんなのか分かりませんが、中国ではなく、東亜連邦という架空の国が、架空の島に侵略を仕掛けるという設定になっていました。これでは怪獣映画と同じで、SFの世界です。それならそれで派手にドンパチをすればいいのに、憲法9条的精神は現実のものを引き摺っていて、実にバランスが悪いとしか言いようがない内容でした。

特に、国連常任理事国5か国が調停に乗り出し、それらの国の潜水艦が両者に割って入って停戦が実現するという結末には、唖然とせざるを得ませんでした。そのお花畑的発想には、全く同意できません。

別に原作通りに映画化しろとは言いませんが、SFならSFとして面白い作品にして欲しいし、原作のように近未来を描くなら、それなりのリアリティを追求して欲しいと思います。

 

映画とは関係ありませんが、現在原作は連載中であり、結末はまだ分かっていませんが、映画と同じような結末だったらと思うと、かなり鬱になりますね。。。

 

総合評価:★☆☆☆☆