【米中問題について】 | まもちゃんのブログ

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最近米中問題について頭を抱えているビジネスマンは多いかと思われます。

 

しかし、この米中問題はどうやらただの貿易摩擦では無い様です。昨年10月のペンス米副大統領の演説より、アメリカは安全保証の観点から対中国政策を進めているとの事でした。これはかなり大問題です。この米中の対立が貿易摩擦では無く安全保証の問題である。

 

その意味はアメリカは中国を仮想敵国では無く、主敵として認識しているという事になります。その理由について考察します。

 

アメリカはオバマ大統領以前から中国も経済的に豊かになれば自然に民主的となり、欧米にとって問題とはならないと考えてきました。この背景には習近平国家首席以前の首席が巧みに牙を隠してきた点が大きいです。

 

しかし、現在の習近平時代の中国は南沙諸島等に進出し、かなり侵略的と言えます。中国の考えている軍事的防衛圏、いわゆる第一列島線には台湾や沖縄、南沙諸島が含まれており、つまりは中国は近々これらの領土を自国に加える事を予定しています。最近の中国の宣言や記録には既に隠そうという意思が無く、堂々と記載や発言がされています。ここに来て、アメリカは中国の危険性に気が付いた様です。そう、中国は共産国家だったのです。共産主義を多くの人が過去のものと考えて来ました。

 

現在も中国は共産主義です。中国共産党の上位の指導者は基本海外の留学等の経験は無いと良く言われます。むしろ海外の思想に染まる事の方が危険であると考える位共産主義なのです。

 

ここで、何故共産主義が問題なのか説明します。共産主義の反対勢力は資本主義です。資本主義は排他的では無く、別に共産主義を否定している訳ではありません。排他的なのは共産主義の方です。共産主義はその考えが最高のものと考えるため、自国だけで無く、他の国に広める事を基本としています。共産主義の始祖であるロシアのコミンテルンで始まった共産主義は実際に世界に広まり、ソ連以外にも多くの共産国を作りました。また、共産主義は最高のものであるため、共産党の独裁のみしか許さず、民主主義の反対に位置する勢力でもあります。

 

つまり、中国は他の国の幸せの為、他の国を侵略している訳です。彼らにとったはそれが正義であり、イデオロギーなのです。

 

米ソ冷戦が発生した原因はイデオロギーです。ここへきて、米中間にイデオロギーの衝突が確認されたのです。

 

その為、米国は中国に対して執拗なまでに制裁をしているわけです。

 

アメリカは経済の優位性を確保するだけでは満足しないと思われます。中国を経済的、軍事的に無力化する事が最大目的となると推定されます。

 

最後に。。。この事は他山の石ではありません。米ソ冷戦の際、主戦場はヨーロッパと考えられていました。その為、ヨーロッパから程遠い日本は平和ぼけしている余裕がありました。しかし、今回は周辺の近隣国です。アメリカが何を日本に求めるか。。。ソ連のGDPはフランスと同程度でした。しかし、現在の中国のGDPは日本を上回る第二位です。世界最大の経済、軍事大国のアメリカでさえ、一国で対立する事は無いと考えます。

 

日本に関する影響は後日考察します。