前回日本国の借金1000兆円嘘の話をしましたが、今回は消費税は必要無い点に言及します。
前回の説明で日本の借金が1000兆円ある点が嘘である点を説明しました。正確には誇張されて金額を誤魔化して宣伝されているという点です。また、そもそも日本では資産が多く、借金があっても問題にならないし、借金をいくらしてもしても金利は1%のままです。つまり、現状永遠に借金を繰り返す事が可能だという点です。未来に負担を強いているのはむしろ歳出というお金の蛇口を締めて経済を機能不善にしてしまっている現在の財務省の財務規律優先主義の方です。借金しても経済が発展すれば未来の負担とはなりません。
国の財政規律と経済優先。財務省の力が強いこの国では財務規律優先を極端にしているという点が問題です。
また、消費税がなぜ必要無いかという点の重要な点ですが、税収増分対効果が最悪な点です。
過去の日本の消費税UPの際、景気の急速な減速がほぼセットでやってきています。安倍首相が消費税を8%にした際もせっかくGDPの伸びが1.5%以上という順調な成長を遂げましたが、消費増税で潰えました。うまく行けばバブル崩壊後のデフレから脱却できる出口戦略も見えてきたはずです。
一方、消費税は何に使われるか?というと主に社会福祉(少子化対策)に使用されるとの事ですが、実際には過去の消費税UP後の歳出を見ると消費税UP分の2割程度しか社会福祉に使用されていません。単なる歳入UPでしかありません。
しかも、今回の消費税UPでは大企業の法人税のダウンがセットで行われ、ほぼ消費税増分が帳消しになります。
意味がわからないと思われます。つまり取れるところから取るという点です。また、経済界を懐柔しているのだと思われます。
消費税は弱者に鞭打つ税です。年収1000万の人の1万円と年収300万の人の1万人は価値が全然違います。
この国は脆弱な社会人からしっかり税を入手し、大企業などへは減税しているのです。
話が少しそれましたが、一番大切なことは消費税をあげると景気減速が発生し、結局税収のダウンが起こります。そのため、消費税をあげても意味がありません。単に国の財務状況を示すプライマリーシートを一時的に黒字にしたいだけなのです。つまり、数字遊びに近い行為です。
良く消費税は他国では当たり前で、スウェーデンの様に25%である国もあるという意見もありますが、スウェーデンの税収対GDPは日本と変わらない点はご存知無いかたが多いです。スウェーデンは所得税や法人税が安いのです。だから消費税が25%でも不満は出ないのです。トータルでの税収は変わらないのです。
結局この国は財務規律を守るため、消費税をあげ、財務を黒字にしようとするのですが、経済が悪化して全体の税収が低下し、経済成長が止まっているのです。経済成長はしないけど税収をあげたい、だから消費税をあげる。という負のスパイラルに陥っています。
この負のスパイラルから脱却するには歳出(公共投資の増加)の増加しか無いと思います。この説明は次回行います。他国では歳入より歳出が多いのが当たり前です。しかし、この国は歳入と歳出が=なのです。外国なみにすればいいだけというお話です