そろそろ訓練中のお話も終わりにしようかと思いますが、最後にスチュワーデスとして
大変身を遂げるメイクのお話です。
今は学生でもメイクばっちり、おしゃれですよね。
子ども用のメイクセットがあるくらいですから。
でも、マザーユウキが学生の頃は、口紅をつけるのさえ、
ちょっとためらわれたくらいでした。
ですから、訓練生はほとんどみんな素顔でした。
当時の日本航空では、スチュワーデスの髪型やメイクの仕方も幾通りかの
パターンがあって、その中から自分の好みのものを選ぶようになっていました。
髪型は、ロングはダメでショートがメインでしたし、メイクも派手すぎず上品にと、
たしか資生堂の美容部員が来て指導してくれました。
訓練生の中には、高卒で田舎から上京してきた子もいました。
彼女達は、お化粧どころか口紅もつけたことがないと言っていましたねえ。
そんな彼女たちの変身振りったらもう・・・
皆さんは、顔のどこを変えると垢ぬけると思いますか?
変えるといっても整形するわけではありませんよ。
あくまでもメイクでできる範囲です。
マザーユウキ達が 「うわ~」 と驚いたのは、実は眉毛でした。
眉の手入れをしたことがないという同期の一人が、眉をカットしてもらった途端、
それはそれは見事に大人の女性に大変身しました。
化粧水や乳液やファンデーションやと、やっぱり女の子ですからね、
「あなた変わったわね」 「あなたもよ」
なんてワーワーキャーキャー言いながら、楽しんでいました。
とにもかくにも、制服の似合う大人の女に大変身して、
さあ、あとは大空へ飛び立つばかりです。

真ん中が教官。女子パワーに圧倒されてるみたい?