今回の帰省は大変充実していた。

日奈久温泉では、短い間だったが子どもたちを預けて夫婦で散歩をした。小さい観光地だが、細かく見ればそれなりに楽しい。

中学の旧友や後輩にも会った。今の立場は違えど、一緒に成長してきただけ懐かしい。16年ぶりに会っても違和感がない。バカ話をできるのもいきことだ。思わず飲みすぎてしまった。

実家には、義両親がやってきた。娘を中心に大騒ぎをしていた。こんなにいいことはない。家族がいて本当に良かったと思う。

人が一番幸せなのは、人とコミュニケーションを取っているときだと思う。色々なつながりがあり、深さもまちまちだが、それもまた面白い。こういう機会は積極的に設けたいと思う。

国税庁長官や財務次官が立て続けに辞任する騒ぎになった。かたや忖度、かたやセクハラだ。

 

いずれも東大卒で、官僚のトップにまで上り詰めた人たちだ。自分が足元にも及ばない、エリート中のエリートと言えるだろう。とはいえ同じ大学を卒業した者として、思うところもある。

 

忖度は上司である首相に気を使った結果だ。これは組織人として気を使いすぎた結果だと言える。理財局長と言う限りなくトップに近い立場の人でもなお上司にゴマをすらなければならない。

 

セクハラは人間的に論外だ。年代的に考えが甘かった部分もあるだろう。また、件の記者を含め、周りがちやほやするのに勘違いしたのかもしれない。偉くなるとそう言うことが生じやすい。

 

二人は財務省の入省同期だ。同期の中で出世争いはあっただろう。

 

一人は偉くなるためゴマをすって失脚した。一人は偉くなったけど、思い上がって失脚した。

 

こう考えると、偉くなるって何だろうと思う。自分や他人に嘘をつき、法律を破ってまで偉くなってどうするのか。そして、偉くなっても周りに迷惑をかけているとは、何のために偉くなるのか。

 

本当に偉い人とは、自分にも他人にも嘘をつかず、その影響力で多くの人を幸せにすることではないか。それができない単なる組織のトップと言う「お偉いさん」になっても仕方がないことがよくわかる。

 

自分に嘘をつき、周りに迷惑をかけてまで偉くなるくらいなら、中小企業のオヤジのままで十分だ。ここだったら、自分の好きなように生きていけるし、家族や顧客を幸せにすることができる。やるべきことは、その輪をどこまで広げられるかどうかであって、必要以上に金儲けしたり、社会的地位を得ることではない。

 

金銭欲や出世欲は尽きることはない。しかし、本当の幸せはこれらを気に留めずにすむ人生を送ることである。

 

効率の良い仕事の仕方を思いついた。

 

他人に資産運用のアドバイスをしているんだから、それをそのまま自分で実行すればいい。

 

自分で実践しているからこそ説得力が出るし、顧客が何を思うかわかるだろう。

 

お金持ちになることを標榜している以上、自分もお金持ちにならなければ話にならない。

 

元手をためて、レポートの言う通りに投資する。これが全て。

 

プライベートの自分は、ビジネスの自分の顧客のひとりだ。

投資手法について、正直悩んでいる。

 

私の投資手法は、本質的な価値よりも大幅に割安な価格で放置されている銘柄を積極的に買うことだ。ここまでは特に苦労はない。

 

問題は、そこからどうするかだ。基本的には自分が考える価値の近くまでは上昇を待つ。これもこれでいい。では、自分が考える価値を超えて来た時にどうするかだ。

 

テンプルトンは、価値以上の上昇は投機のゲームになるだけだからやめておけと言う。しかし、バフェットは「いい企業である限り持ち続ける」と言う。一体どっちが正解なのだろうか。

 

この差は成長性をどれだけ織り込むかによって生まれてくるように思う。テンプルトンのゲームでは、将来は予想できるものではないから、確実にリターンが取れるうちに売っておけと言うことだ。一方のバフェットのゲームでは、いい企業なら利益を元にその後も成長を続けるから、それを失うのは損だと考えている。

 

割安vs成長。この軸はファンダメンタル投資における永遠の課題だろう。

 

どちらにも一理あるのは間違いない。要は、自分が腑に落ちたやり方を選択しろと言うことだ。

 

テンプルトンのやり方だと、利益を確保することは難しくないだろう。その代わり、得られるリターンは限られる。バフェットのやり方だと、伸びる時は大きく伸びるが、伸びきってしまったら平凡なリターンになりかねない。

 

また、相場の状況にもよる。相場がいいときは、どんなダメな銘柄にも資金が集まって来て、テンプルトンのお眼鏡に適う銘柄はなかなか出てこない。バフェット式だと、相場とは関係のない成長性に価値を見いだせるが、高騰した相場では高値づかみのリスクもある。

 

もっとも、両者で共通しているのは相場が悪い時に一斉に買いを入れることだ。そんな時は超割安銘柄もあれば、超優良銘柄がほどほどに割安になっていることもあるだろう。どちらも将来的なリターンは高くなるはずだ。

 

自分の性格から言えば、テンプルトン方式の方が合っている気がする。一方で、それは利益を限定することにもなってしまい、投資顧問としてどうなのかと言う問題が生じる。殻を破るには、世界一の投資かであるバフェットの真似をしない理由はない。

 

一般的な感覚で言えば、優良な銘柄を買った方がウケはいいのだろう。極端な「嫌われ者銘柄」はお互いの精神にとって毒だ。だからと言って、超割安な銘柄を放っておくのは勿体なさすぎる。

 

暫定的な結論としては、両方やって見たいと思う。ただし、テンプルトン型では「超割安」銘柄に限定し、ある程度上昇したら売ってしまうことにする。バフェット型では、「永久保有」と言って思考停止に陥るのではなく、成長性を本気で吟味し、割高になるか成長性が認められなくなったら売却すべきだ。

 

どちらにするかは、買う段階で決めなければならない。そして、規律を破らないことだ。規律を破るとそこからほころびが生じ、並の投資家になってしまうだろう。

 

投資についての悩みは尽きない。しかし、バフェットですら途中で考え方を変えたように、終わりなき旅だ。決めつけず、一方で規律を守ってより良い情報を提供し続けたい。

完全に調子に乗っていた。

 

会員数の増加にかまけて、肝心の顧客ケアを怠っていたことが、退会数の増加に繋がっているようだ。

 

本質的な問題は、自分が楽をする方向ばかりに走ってしまったせいである。顧客からの相談に親身に乗ることをせず、ただレポートだけ発信していればいいだろうという気になっていた。

 

株価が上がっているうちは良かったが、下がりだすとその部分でつなぎとめができなくなってしまう。これは今後の事業リスク管理に置いて非常に重要なことだ。

 

もっと顧客と近くならなければならない。そのためには相談の受付や、積極的な情報発信、セミナーの開催など、もっと会員組織としての形態を色濃くしないといけない。

 

新規開拓についても同様だ。いつの間にか、お金をかけて広告を出したり、本を出すなどの飛び道具ばかり考えるようになっていた。しかし、この事業の最大の強みはお金をかけずに集客できることだ。つまり、もっとブログの発信を強化しなければならない。これは新規開拓だけではなく、銘柄の発掘においても非常に重要なことである。

 

まずは、営業日は毎日ブログを更新することを心がけたい。顧客に対してはもっと近くなり、推奨銘柄のサポートもより充実させる。新規会員の会費を値上げしようとしているのだから、それくらいのことはしないといけないだろう。

 

場合によっては、会員の数を限定することになるかもしれない。でも、それはそれでいいのではないか。上を追い求め続けるとキリがない。限定されていることはむしろ精神安定上いいことだ。

 

初心に返れ。汗をかくことを躊躇するな。