太陽が海に帰っていく
空も 森も 街も
真っ赤に染められていく
そんな中 ポーは独り
丘の上から海を見つめていた
いつも明るいポーなのに
黙って
心配になった リンが
そっと寄り添い
『ねぇどうしたのポー 何かあったの』
と聞いた
ポーは夕日の赤色よりも赤い瞳で振り返り
『ロンと喧嘩したけど どうして怒らせたのか解んないんだ』
そう言ってうつむいた
リンは ポーに寄り添い耳元で
『解らないときは しっかり相手と向き合って ちゃんと目を見て お話ししよう』
と囁いた
ポーはうなずき リンと一緒に
『みんなの基地』へ向かった
ロンがいるはずの
『みんなの基地』へ
ポーとロンはちゃんとお話しできるよね
ポーとロンはちゃんと仲直りできるよね
だって私たち仲間だもん
困ったときに唱えてみよう
魔法の言葉
『ポー ロン リン』
by オッポひろし
『雨上がりの星鳥君たちの大レースを観たことがあるかい?』
隣で寝ていた大きなおかぁちゃんがムクッと起き出して言ったんだ
ぼくはたぶん寝言だなって思ったから
背中を向けて狸寝入りしようとしてたんだ
だって今夜は
お空いっぱいにお星さまの河が流れる日だってうわさだもん
お昼寝たっぷりしておかなくちゃ
でもさやっぱ 大きなおかぁちゃんってずるいや
ぼくの大好きなスイカをさ縁側一杯に並べちゃったんだもん
ぼくは大きなおかぁちゃんの隣にすわってスイカを食べながら
星鳥君たちのレースの話を聴くことにした
大きなおかぁちゃんがにやにやしながら庭に降りて
ホースで水を巻きはじめたんだ
すると
かんかん照りでしわしわになってた庭の草やお花が
ムクムクムクって起き出していつもの元気を取り戻した
次の瞬間
庭の隅っこのちっちゃな壁の方から
よーいどんって声とともに
赤やみどりや橙色、黄色に青に藍色、そして紫色、
星鳥くんたち七羽の
かけっこが始まったんだ
『 えー?』
まーるい眼をして驚いてるぼくを見て
大きなおかぁちゃん ご満悦
『 みんながね虹だ虹だって喜んでるのはね
ほんとは
星鳥君たちのレースなんだよ 』って
静かに言ったんだ
まだ消えのこる
星鳥君たちの大レースを見ているぼくの隣でいつのまにか
すやすやと寝はじめた大きなおかぁちゃんがいる
あれ?
ぼくの方が夢を観ていたのかな?
変なの…
まぁ良いか
今夜は夜空で本物の星鳥君たちの大レースが観れそうだもん
ストーリー by オッポひろし
イラスト by mickey_well










