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生きている言葉を大切にしている
私にとって
素敵な日本語との出会いは
その当時の出来事や
その当時を生きていた人の生き様に出会える
奇跡的な瞬間でもある
「一樹の蔭」(通りすがりの人々が同じ木陰の下で雨宿りをする)
森の中を彷徨う者には縁遠い情景だ
幼子の記憶は何気ない言葉や
ありふれた風景で蘇り
それが当たり前のように
この先歩いていく道標になる
君が囁いた何気ない言葉が
愛する母への想いと重なった
あぁあなたが
これから私が支えていく人なんだろな
空を見上げて息を吸う
息を潜めていた君が同じリズムを刻みだし
背伸びをした手が触れ合った瞬間
2人の全てが風にとけた