恋をしている乙女はいつの世にも輝いている ?
まさにモカ15歳 恋のとりこ
でも
輝きどころじゃない
苦しいだけだ
モカは恋に落ちた
それも不覚なことに ? 幼なじみの けんちゃんに
毎日まいにち交わしてた会話がなんとなくぎこちない
想いを伝えることなんてできるわけなく
日々の想いを 秘密のノートに書きつづっていた
叫びたい想いにかられ
街を歩いていると
また あの店の前に来ていた
『 形のないものを 形にするお店 』 だ
いくらなんでも恋の悩みは聞いてくれないよな
と 想いながら扉を押し開けた
いつもの 笑顔がそこにあった
『 すこしよろしいですか ? 』
何も言わないうちに
彼は語り始めた
『 食べもしない高級レストランのメニューを眺めるのと
ひとつしか食べれないけど選べる
目の前のお団子とイチゴケーキ
あなたならどっちがいいですか ?
へんなたとえで申し訳ございません 』
それだけ言うと
微笑みながら目を閉じた
外に出て 考えてみたけど
なんかわからない
振り返ると
あの店の灯りはまだ消えていなかった
モカはもう一度扉を押し開け
唐突に彼に告げた
『 さっき言われたことの意味がわからないんです 』
彼は頷き言葉を続けた
『 想像の世界で苦しむより
現実の世界で苦しむほうが
答えを見つけやすい
私はそう想っています 』
そう言うと彼は奥の部屋へ入っていった
想像という形のないものを
現実という形のあるモノに変える !
そうか
当たってくだけろだ
けんちゃんに「好きです」って言おう
モカは大きくうなづいた
顧みると
あの店の灯りが消えていた