OPERA NOVELLA ~夢の舞台への軌跡~ -2ページ目

OPERA NOVELLA ~夢の舞台への軌跡~

最新情報はこちらのブログ、Twitter、そしてfacebookページにてお知らせして参ります。どうぞご覧ください。

最初は演出家からの説明!演劇はルールを理解せねばなりません🙆🏻‍♂️🙅🏻‍♂️


①今回の〈ドン・パスクワーレ〉主旨
②物語の状況説明
③合唱が持つ役割
④舞台セットについて
⑤年齢は?何をしている?どんな目的で?初体験/慣れているか?etc

ここでは割愛しますが、登場人物全員でルールの共有が必須なこと🤝例えば…場所はどこか?座間市ではなく、ローマです⛪️ということはバチカン市国やコロッセオであったり、広場にある彫刻などを普段から目にしているはずですね😳決して上野の西郷隆盛や、渋谷のハチ公ではありませんよ笑



喜劇はとても繊細です。ダチョウ倶楽部やドリフターズを引き合いに出して説明しましたが、コメディは偶然ではなく計画的に行わなければなりません。ですが笑いを狙い過ぎて滑ってしまったら、目も当てられません💦この様に絶妙なバランスを持って演じ分けなければならないのです。





その中で我ら合唱団には強みがあります💓
【吹っ切れる程、楽しめること】

その楽しみの中、何度も繰り返し、切磋琢磨することで演技が自然になり、より美しくなります✨演技を楽しみ、没頭できることは間違いなく才能です💐これを彼らは既に持っているのです💓

"目立つ"には良し悪しそれぞれの意味がございます。その基準は冒頭に言っていたルールが絶対条件であること。



沢山のことを試行錯誤し、本番当日に素敵な場面が生まれることを期待せずにはいられません🥰
突然ですが、ここで問題です!
Q. 芸術が模倣する対象はなんでしょう?
①職人技術 ②人間の精神 ③自然
答えは
③の自然です💐

古代ギリシャ/ローマ古典芸術の再現を試み、14世紀フィレンツェにてルネサンス(再生芸術)が盛んになりました🌸まずその古典芸術の目的を知らなければなりません🤔

「芸術の本質を自然の模倣(再現)にみるのが西欧の古典的な芸術理論である。」
※コトバンク「自然模倣説」引用

それは外見、シンボルが持つ意味、その両面から模倣しています🌗

先日のソリスト合同合唱稽古にて、エルネスト役・井出司さんと良い経験を積むことが出来ました☺️

・セレナータ(小夜曲)
「セレナータ」は想い人の家の窓先で歌う愛の告白です🥰何故、夜でなければならないのでしょう?近所迷惑ですよね😙

「伝統」で片付けるのではなく、何事も始まるきっかけがあります‼️

キラキラした星空の月夜🌙音楽もそれに合わせて、キラキラした印象✨もちろんロマンチックという点は欠かせませんが、それ以外にも理由があります🤔



フリー素材

そもそも夜には「女性」の意味が込められています👩🏻例えば、アニメのセーラームーンですね🌙男性/女性名詞が分けられているイタリア語では、夜に関する名詞は女性名詞ばかりです。Notte(夜)、Sera(夕方、夜)、Luna(月)。

エルネストと共に歌う合唱は、この情景を再現し、盛り上げることが役割なのです✨

私は言いました。
「キャンプなどで満天の星空をみたことがありますか?🏕️まず、その時の感動を思い出してください💓」

この曲には合唱がLa La Laと相槌を打つかのように盛り上げる箇所がありますが、この時の響きが無色になってしまうと魅力が激減してしまうのです😫Lの響きからまるで星が溢れて欲しい🌟

自然を直接模倣するだけではなく
自然からどういう影響を受けたか?が重要

なのだと合唱のみんなに伝えました😌

ただ、この言い方だと感情論ばかりになってしまうので、まずは嘘だったとしても

影響を受けた様に聞こえる声

を探して欲しいです😊
(アニメの声優さんはすごい!)



合唱稽古二日目も良い感じに終えました🙂
どうぞご期待ください🌟

演出家・古川寛泰
昨日は
パスクワーレ役・岡野守さん
エルネスト役・井出司さん
に合唱稽古にお付き合い頂きました💐

オペラの合唱は、全キャストとの相互関係を理解する必要があります🤔

簡単に言えば
「勝利者」
を表す為には、それに対する立場
「敗北者」
が必要です🔄

合唱は第三幕から"屋敷の従者"に扮して登場します😲

☆まず状況の共有から説明します☆
①場所はどこ?
「パスクワーレの屋敷」

②何故来た?
「屋敷から求人要請があった」

③演じる年齢・世代は?
「女主人ソフローニアが要請する人員は【若く、ぴちぴちで美形な従者】

④何故そんな選択を?
「旧世代vs新世代の構図を作曲家達が望んだ(演出家・古川談)」

⑤何を・何の為にしている?
「ソフローニアが散財したお買い物の処理をし、まったく休む暇もない。(後の合唱ナンバーで言っている)」

を踏まえて、

【最重要】
〈客席に何を伝えるか?〉
を理解し、演じねばなりません🕺🏻💃🏻

つまり
「息つく間もなく忙しい‼️」

面白いですね💐

合唱の質が高くなるにつれ、ソリストの演技・表現も変化します🙆🏻‍♂️🙆🏻‍♀️

"質"というのは演奏のクオリティではなく
【"役割への理解"の質】
観客である皆様にもご理解頂けると嬉しいです😌

後半はまた後ほど!
今日も合唱稽古🗣️楽しんできます🌈

P.S
熱中するあまり、写真を撮り忘れました💦





昨日は〈ドン・パスクワーレ〉音楽稽古🎹今回も幸せな時間を過ごしました🥰

普段、当団体はオーディションを行い、その後キャスティングされるのですが、今回は特別にこちらから出演依頼をしました🙏その結果、私の恥ずかしい過去を知る位、距離感が近い友人達が集まりました🫣🤗
今回はそんな愛するメンバー達をご紹介します😌

☆☆☆
昭和音楽大学(旧・東京声専音楽学校)の卒業生、関係者が大集合👏




【指揮・山本達郎さん③】
    学生時代から伴奏者として、だらしない私を支えてくれた救世主😇(本当にごめんなさい🙇🏻‍♂️)今回の共演でも、必死に私の意図を汲もうと努めてくれています🥲もう24年目の付き合いで、まさに夫婦同然🤣離婚されない様に気をつけねば🙇🏻‍♂️

【ピアノ・松岡なぎささん①】
    私が大学院在籍時、初めてお会いしました🎹その後、ご縁がつながり🤝オペラ・ノヴェッラの結成(2009)から現在まで支えてくださり、今回、久しぶりに本番を共演します😌語彙力が乏しいディレクター陣を通訳し、ざまざまな意図を汲み取ってくださる松岡なぎささんとの共演が、今から楽しみでなりません💐

【パスクワーレ役・岡野守さん④】
     初対面は大学のイタリア研修(2003)🇮🇹その後、東成学園(現・昭和音大)オペラの〈愛の妙薬〉などをご一緒し、学生の頃は雲の上の存在でした☁️その後、単身留学時(2013)に再会🤝雲の上の存在から場所を地上へと移し☁️⤵︎🌿😆岡野さんは西洋文化に大変博識でいらっしゃって、哲学から食文化まで良き学びを提供くださいます🍝😋

【ドットーレ役・小野寺光さん⑥】
    私が〈愛の妙薬(2012)〉でロールデビューをした時、合唱で参加されていた学生でした😳若い‼️現在進行形で輝かしいキャリアを積まれている小野寺さんですが、今回、その魅力にさっそく触れられた気がします😌それは私同様、イタリアで受けてきた〈愛〉が影響し、それを高純度で再現を試みたいのだと思います💓

【エルネスト役・井出司さん⑤】
    学生時代はあまり接点がありませんでした🙄歳も近く、きっと私が勝手にライバル視をしていたのでしょう😓(これが若さか!😎)そんな距離感をぐっと縮めてくれたのは、イタリアでの再会、そして椿姫(2021)です🤝共にミラノ・スカラ座で見た〈ファルスタッフ〉💐観劇後に入ったレストランで、オペラ談義に花開いたことを思い出します🌼その後、当団体〈椿姫〉で共演😌今回、念願のロールデビュー、エルネストで共演します🤝

【ノリーナ役・中井奈穂さん⑧】
    初めての出会いは学園オペラ〈愛の妙薬〉でした💐別日キャストでしたが、学舎に連日稽古通いをしていたところ、偶然時間が空き、一念発起し、稽古後、みんなで日帰り温泉に行った思い出があります♨️(その時、私だけ30代😱大人気ない😅)
    その後、素晴らしいキャリアを積まれている中井さんとはあまり接点がありませんでしたが、SNSを通じて再会🤝そして、イタリア留学で得たオペラへの思いを伺い、それを共に日本で再現しようと意気投合し、今回の共演へと繋がりました💐

【公証人・星田裕治さん⑩】
    キャスト内、唯一の昭和音大関係者以外の友人🤣ノヴェッラ、第二回目公演〈椿姫(2010)〉でお世話になりました🤝合唱のまとめであったり、いつも裏表、その両面をサポートしてくださる友人です😌ご多忙でまだ再会出来ていません💦練習はもちろんですが、個人的に早く語り合いたいです🍻😁

【ノリーナアンダースタディ・藤田沙綾さん⑨】
〈修道女アンジェリカ(2022)〉のジェノヴィエッファ役で初共演🐏留学を視野に入れており、更なる活躍に期待しております🤝

【乃々ちゃん⑦】
未来のプリマドンナ🤗

【演出家・古川寛泰②】
当日、髪を切ったことに気づいてくれたのは山本達郎さんだけでした😞

♪♪♪
今回、お稽古していて思っていたことがあります🤔※これは自論です。周りは一切関係ありません。

私達はイタリアを愛しています🇮🇹
Amiamo l'Italia❤️

イタリアで学んだ表現を求めているのに、日本で活動していると「探究へのフラストレーション」が溜まります。

・理由が知りたい
・もっと深くまで理解したい
・作曲家の選択意図を知りたい
残念ながら、こうした疑問の払拭を目指す現場は希少だと感じています。

予算や稽古時間などが減少し続ける昨今⏳コストや時間効率が悪いオペラを何故やるのでしょう?何故やりたいのでしょう?

探求せずに"公演を行うこと自体が目的"となると虚無感に苛まれます。

外側が作曲家のお陰で立派であればあるほど、内面がスカスカだとガッカリします。蟹の甲羅がいくら立派でも、中身が詰まっていなければ、誰しもがガッカリするでしょう🦀😳⚪︎😭

今回、こうした作品の中身をみっちり補完できる最高のメンバーで挑戦いたします👍皆様、どうぞご期待ください😌

演出家・古川寛泰




歌劇〈ドン・パスクワーレ〉の音楽稽古が始まりました🎵

今回の物語、唯一の旧世代である

パスクワーレ"岡野守"が無事帰国🇮🇹🛩️🇯🇵

対する新世代陣営
首謀者マラテスタ👨🏻‍🎓"小野寺光"
その親友エルネスト🕺🏻"井出司"
その恋人ノリーナ💃🏻"中井奈穂"

計4名が揃って音楽稽古をしました‼️
※熱中した稽古だった為に良い写真が撮れませんでした🙇🏻‍♂️

※こちらは稽古初日☂️バスは貸切でした🚌


今回も事前に"演出家による台本読み合わせ"を個別に行いました(総30時間)📕💻音楽稽古に入る前に、全キャストで台本読みをするととても良い効果が見られました🥰

    そして、喜劇に挑戦できる実力派のキャストが揃いました✨バランス最高⚖️音楽を聴くだけで、既に胸が弾んでおります🐇

正直、我々日本人にとって喜劇を行うのは容易ではありません🙅🏻‍♂️例えば風刺的な表現、その理解の為にはプロダクション内で共通認識を持たねばならないのです💐

前回レビューを投稿した
〈お宝ドンドン大作戦!〉
〈二人の主人を一度に持つと〉

その他に
吉田鋼太郎演出シェイクスピア演劇
〈ハムレット〉


を鑑賞しました✨英語→日本語、言葉の垣根を超えた素晴らしい公演でした😌その背景には"台詞の意図を探る研究家"の存在が大きいと思います👨🏻‍🏫

ではオペラの場合はどうなのでしょう?当団体ノヴェッラは演出家の古川が字幕を兼任しております。結果、言葉の意図と演出が同じ方向を向いております。
    海外演出家を招聘された公演はおそらく翻訳家が別にいらっしゃることでしょう。結果、再演も含め、私には足並みを揃えるのが容易でないように思えます。

オペラを愛していることを大前提としてお話ししますが…

最近はオペラ作品自体を直接鑑賞するより、それに関係する戯曲や絵画、歴史、または現代ドラマに触れたほうが良き学びになっています。

例えば先日鑑賞した
ゴルドーニ作
〈二人の主人を一度に持つと〉
では女中の"ズメラルディーナ"がこんなことを話しております。



要約
「男性は不倫したがる。女性たちが批判しても男性たちは聞こうとしない。何故その様なことがまかり通るのか。それは【法律を作ったのが男性だからだ】。もし男女の立場が逆だったとしても同じことが起きるだろう。」

昨今、"朝ドラ"、"大河ドラマ"やアニメなどで、男性がつくった社会に立ち向かう女性主人公が大流行していますが、今から3世紀も前に"カルロ・ゴルドーニ(1707〜1793)"が【女性の権利】について訴えていたのです!しかも"喜劇"で!!

〈ストックキャラクター系譜〉
"コロンビーナ"(即興劇)
"ズメラルディーナ"(戯曲)
"ノリーナ"(歌劇"ドン・パスクワーレ")

と考えると…歌劇〈ドン・パスクワーレ〉はただただ老人を懲らしめる作品ではないのが、伝わったかと思います😌

やはり古典作品に魅力を感じます💓
ハムレットも良かったなぁ🥰(ミーハー)





歌劇〈ドン・パスクワーレ〉
残りチケット
【約80枚】
となっております☺️

是非是非ご観劇をご予定下さい😌
宜しくお願い申し上げます。

演出家・古川寛泰
オペラの作品背景と関係が深い〈コメディア・デラルテ〉を見比べ、とても勉強になりました🎭

①演技アドバイザーでお世話になる"大塚ヒロタ"主宰
テアトロ・コメディア・デラルテ公演
オリジナル作品
〈お宝ドンドン大作戦!〉


②俳優"加藤健一"事務所公演 
カルロ・ゴルドーニ作
〈二人の主人を一度に持つと〉


二作品とも影響を受けた良作だったことを前提にお話させていただきます💐

これは完全に私の好みですが😅
「知識を用いて作品が見たい!」

コメディア・デラルテはわざわざ台本に書かなくても、知っていて当然の前情報「ストック・キャラクター」の理解が必要不可欠だと感じました。それは台本の理解だけではなく、衣裳やシンボルカラー、出身地、家族構成、仕草。観客は知らなくとも、提供する側は理解しなくてはならないのだと感じました。オペラでも同様。

・加藤健一事務所公演
〈二人の主人を一度に持つと〉

※Xの加藤健一事務所よりシェアさせていただきました😌

☆左奥から

パンタローネ:清水明彦/ドットーレ:奥村洋治

フロリンド:坂本岳/ ベアトリーチェ:加藤 忍

旅館のボーイ:佐野匡俊/ブリゲッラ:土屋良太

☆左手前から

クラリーチェ:増田あかね/シルヴィオ:小川 蓮

トゥルッファルディーノ:加藤健一/ズメラルディーナ:江原由夏


こちらは仮面劇ではなく、全役ノーマスクで行い、コメディア・デラルテというより、演劇に重きを置く演出で、そもそもの目標が異なります。客席386席に対し、約7割。年齢層は40代から上。連日公演、平日昼にも関わらずよく入っている印象を受けました。

衣装は全役、白を基調とし、主な違いは靴下の色。舞台は奥にヴェネツィアの街並みパネルが置かれ、手前にはベンチなどの道具を効果的に配置され、室内/室外を上手く表現されていました。天井バトンには青・赤・黒・黄のテープが吊るされ、心境とシンクロするように小刻みに上下し、音響・照明が相まって、視覚・聴覚的にも分かりやすく好印象の演出でした。

また18世紀の設定にも関わらず、現代の品物を出したりと柔軟な発想で、尚且つ行き過ぎていない良いバランスだと思います。イタリア人演出家のジョルジョ・ストレーレル演出の印象が強い同作品ですが、現代の日本的に上手く解釈されてました。

演出家鵜山仁さんのパンフレットコメントにもあった様に、各役柄の台詞のキャッチボールを大切にされた印象を受け、他文化、時代背景で分からないといったことはありませんでした。今回がゴルドーニ作品、初公演ということでしたが、これに限らず是非続けていただきたいです。

・テアトロ コメディア・デラルテ公演
〈お宝ドンドン大作戦!〉

※テアトロコメディア・デラルテよりシェアさせていただきました😌

左から

ヴァレンティーノ:大塚ヒロタ/チョンダラー:久高徹也

コロンビーナ:石川かおり/???:藤島巨樹


こちらは大塚ヒロタさんが前説でアルレッキーノ、本編ではパンタローネ、ヴァレンティーノ(innamorato)の三役を演じ分け、コメディア・デラルテに沿った正統な演技をされていました。

休日の昼、2回目の公演にも関わらず約50名超満員、その4割は幼稚園生〜小学生で、大人も含め客席と役者の間に垣根がない、笑いが絶えない公演でした。

こちらはオリジナルストーリーでしたが、コメディア・デラルテのストックキャラクターから模倣、更に進化させ、身体表現、演技、衣裳、シンボルカラーを選択されていました。
    一人で三役、仮面を変えるだけで全てが変わる。技術や精神はもちろん、脳の配分を考えるだけで脱帽します…私だったら間違いなく混乱します。

久高徹也さん演じるオリジナルキャラの沖縄太鼓打ちの"チョンダラー"や、石川かおりさん演じる妖艶な召使い"コロンビーナ"を見ていて、生の舞台は

「これは出来ないだろう!」
ということを…

乗り越える/越えようとすることで、客席とコンタクトが出来るのだと思いました。相互関係があって空気感が化学変化すること。そして物語や演技に没頭する子供達を見て、更なる未来の可能性を感じました。いまでは懐かしいドリフの「志村!うしろー!」と同じですね。

ストーリーを端的に言うと、父パンタローネがUFOキャッチャーで借金を抱え、それを工面しようとしていた息子ヴァレンティーノが宝の地図を手に入れる。みんな(子供達参加)で協力し合い、宝を手に入れようと試みるお話。

実はキャストの中にはシークレットの???という役がいます。その役を演じられたのは藤島巨樹さんといい、一流のパントマイムのパフォーマーです。ここでは多くを語りませんが、誰もが一度はご覧になったことがあると断言します。フィナーレで少しパフォーマンスを見ましたが、人間には沢山の表現があるのだと気付かされます。

これまで私は恵まれたことに、小空間の演出経験が乏しく悩んでおりましたが、二つの観劇経験のお陰で、凝り固まった固定観念を打破できそうです。感謝申し上げます。

今回の二公演にあまり甲乙はつけたくありませんが、コメディア・デラルテには"Lazzo"(ラッヅォ)という演技テクニックがあります。こればかりは座学では会得不可能で、本場イタリアでの相伝技術がなければ成り立ちません。

今回、本場エミリア・ロマーニャでのコメディア・デラルテ留学経験を持つ"大塚ヒロタさん"との共演によって、オペラ作品の根底に存在する演劇要素を復活させられると信じて疑いません。

歌劇〈ドン・パスクワーレ〉の演出の方向性が決まりました!私も頑張るぞ!

演出家・古川寛泰





    ついに明日5/9(木)から〈ドン・パスクワーレ〉のチケット販売が開始されます🎫今回は場所をハーモニーホール座間・小ホールに変え、呼吸が聞こえるくらいに観客と演者の距離が近づき、演技/表現がより明瞭に伝わると確信しております🤝
    座席数が【僅か280席】で全席指定、尚且つ1回のみの公演となっております✨是非お早めのご検討を宜しくお願い申し上げます🍀
※チケットの申し込みは046-255-1100(ハーモニーホール座間)
にお願い致します😌(5/9は10時以降)

    本日から音楽稽古が始まります🎹演出家・古川寛泰も音楽稽古から参加させていただくのですが、これまで準備を進めていると、改めて【オペラは演劇】なのだと痛感しております💓
    これはマエストロ・ムーティが仰っていたのですが、それに限らず本場イタリアでは【Opera è teatro(オペラは演劇)】と助言される方々が数多くいらっしゃいます😲

    音楽稽古は単に音楽のみを練習するのではなく…台本や楽譜から見る人物、物語や歴史、それらの背景やルールを知った上で、どう解釈し、演奏するかを試す時間だと私は考えています🤔

    今はあまり難しいことは言いませんが、アジリタの様な素早い超絶技巧の作品は、そのテクニックや高音の裏側に「それがなぜ必要なのか?」その理由がないと虚無感を抱いてしまうのです。
    歌うことでさえ難しいのに、そこに演技のエッセンスも加えられるオペラ歌手/役者の方々には敬服します😌

    そんなこんなで今日から楽しい日々が始まります😊

そして、今回の私の目標である
「〈ドン・パスクワーレ〉は単なる老人いじめじゃない!」
     …を啓蒙していくにあたって、投稿を再開しようと思います😉是非こちらもお楽しみになさってください💐



ガエターノ・ドニゼッティ作曲

歌劇「ドン・パスクワーレ」 
イタリア語原語上演(日本語字幕付き)

公演日:2024年7月21日(日)14時開演
(13時開場※13時30分演出家プレトーク)
場所:ハーモニーホール座間・小ホール
チケット代:¥5,000(全席指定) ※U25 ¥3,000
※発売日5月9日(水) 初日一人4枚まで

指 揮:山本 達郎
演 出:古川 寛泰
ピアノ:松岡 なぎさ

〜出 演〜
〈ドン・パスクワーレ〉
岡野 守
〈マラテスタ〉
小野寺 光
〈ノリーナ〉
中井 奈穂
〈エルネスト〉
井出 司
〈公証人〉
星田 裕治

合 唱: 「ハーモニーホール座間 オペラ合唱ワークショップ」 参加者

演技アドバイザー:大塚 ヒロタ (テアトロ コメディア・デラルテ主宰)
舞台監督 : 佐野 千春
照 明:望月 太介 (A・S・G)
制 作:オペラ・ノヴェッラ

【問い合わせ】
046-255-1100(ハーモニーホール座間)