OPERA NOVELLA ~夢の舞台への軌跡~

OPERA NOVELLA ~夢の舞台への軌跡~

最新情報はこちらのブログ、Twitter、そしてfacebookページにてお知らせして参ります。どうぞご覧ください。

音楽と共に感情が生まれる素晴らしさを普及すると共に、イタリアのオペラ芸術の本質を求め、日本の"Opera Novella~新しいオペラ~"を胸に世界と渡り合える公演に挑戦するオペラ団体。 今年で結成13周年!!2023年9月3日ハーモニーホール座間大ホールにて歌劇「ラ・ボエーム」公演予定。



初めての試みでしたが、参加者のご協力の下、充実したオペラ研究会になりました✨参加者および視聴者の皆様に心より感謝申し上げます😌
    アーカイブとして残し、いつでもご覧できますので、特に悩んでいる方、もっとオペラを知りたい方は是非ご視聴ください💻※演出家による資料もございます(¥500)詳しくはコメント欄に
【PART1】
【PART2】
※当日Youtubeがクラッシュを起こしてしまい、別アングルの動画となります。



【演出家の感想】
オペラは「歌いながら演じ、演じながら歌う」なのだと再認識しました。それは技術ではなく、関係するすべてが連携すること。シーンに沿った表現をすれば自ずと良い声が出る。旋律はその感情に寄り添って書かれているのだから。
    演劇メソッドのジャック・ルコック氏はまず感情ではなく、その感情が自然に湧いてくる身体・姿勢からつくると言いました。
    言葉、状況、環境のルール、ヒエラルキー、感情etcの理解が必要なオペラの場合、歌と演技どちらが先か?私は同時であるべきと考えます。※姿勢に関してはルコックと同意見。歌唱と姿勢が伴っていないと違和感でしかありませんから。

予定外の演技込みで演奏した曲があり、その時に試したルコックメソッド〈7レベルテンション〉に手応えを感じました。

テンションを7段階に分けて己の役がどこに当てはまるかを話し合いました。理想は演者が思うだけではなく、観客も演者がどのレベルのテンションか分かることです。

例)朝の行動
1カタトニック(脱力)
起きた。ベッドからでたくないな
2カリフォルニアン(バカンス)
仕方ない起きるか〜。
3エコノミック/ニュートラル(機能的)
★普段のテンション 朝食でも食べるか
4キュリオス(好奇心)
お!大谷、今日も打ったな⚾️
5メロドラマ(興奮)
あれ?時計止まってない?
6パッション(情熱)
やばい‼️バスの時間が🚌
7トラジディ(悲劇)
…間に合わなかった

重唱や多人数が出るシーンではこのテンションの対比が必要なのです。

演劇も歌劇も人生も全て対話です。

人に対しても
音楽に対しても
空間に対しても
観客に対しても

すべて対話、リアクションがあって初めてお芝居・物事が成立します。

つまり、このオペラ研究会も同様です。皆さん、興味を持ってくださり有難う御座います😌来月からは聴講は有料(¥500)となりますが、もし興味を持たれた方は聴講、そしてオペラ研究会で共に学んで行きましょう🤝

次回は
5月21日(水)14時開始
4/17(木)に開催する〈第一回オペラ研究会〉に関する資料を作成致しました。こちらを¥500で販売致します。
    当日はYoutubeライブ動画で配信をします。今回は研究会発足記念として、ライブ・見逃し配信のどちらも無料で視聴可能です。視聴される方は資料ご購入のご検討をよろしくお願いします。

〈第一回オペラ研究会概要〉
主題:オペラにおける女性の役割
料金:¥500
著者:古川寛泰(オペラ演出家)

購入方法:Paypay送金(手数料なし)、銀行振込(手数料あり)
※ページの一番下にPaypay振込の解説をします。(注)Paypayの加入は個人でお願いします
※銀行振込を希望される方はopera_novella@yahoo.co.jp
にご連絡をください。

♫♫♫
①Prendi, per me sei libero
〈愛の妙薬〉ドニゼッティ作
・朗読法メソッドの確認
    ここでは主に、朗読法、歌唱法のメソッドについて説明しています。それぞれの基礎を知ることで歌唱技術の向上を図ります。

②Sogno di Doretta
〈つばめ〉 プッチーニ作
・〈つばめ(La Rondine)(1917)〉の説明
    〈つばめ〉の作品分析と主題について解説しています。主に芸術とは模倣であること、象徴(シンボル)。

★目標〈愛の妙薬〉を一本研究
③Benedette queste carte
④Come Paride vezzoso※ほぼ説明
⑤Una parola, o Adina
・〈L'elisir d’amore(愛の妙薬)(1832)〉の背景
・キャラクター設定と役割
・アリストテレス〈詩学〉三一致の法則
・舞台/時代設定
    イタリア古典演劇コンメーディア・デッラルテから作品を読み解きます。キャラクターの類推や伏線、スクリーブの原作との違いについて説明しています。

⑥Tutti fior?
〈蝶々夫人〉プッチーニ作 花の二重唱
・シェイクスピア演劇とオペラの女中の役割
    今回の女性の役柄について、何がドラマの障害なのかを説明し、また声種によるステレオタイプについて説明しています。

⑦Reverenza
〈ファルスタッフ〉ヴェルディ作曲 二重唱
・伝令の役どころ、状況と立場、理想の演技
    伝令(メッセンジャー)について受胎告知や、シェイクスピア演劇から読み解きます。その時の演技・演出の理想についても説明しています。

⑧Sul fil d'un soffio etesio
〈ファルスタッフ〉 ヴェルディ作
・キーワードCornuto(浮気された男)
    オペラ作品の主題によく選択されるCornutoについて説明しています。その反面の女性の立場とも関係しています。

⑨Deh vieni non tardar
〈フィガロの結婚〉モーツァルト作曲
・夜のシチュエーションと象徴(シンボル)
    夜のシチュエーションやシンボルについて説明。本来芸術とは自然の模倣です。片面だけを見るのではなく、両面が備わってこそ芸術であると説明しています。

♫♫♫
    当日の研究会ではこの資料の説明はありません。歌手(表現者)と既に情報を共有した上で進めていきます。
    この資料をご覧頂ければ、技術的/精神的にもオペラ芸術の基礎ができることでしょう。是非、ご購入のご検討をお願い致します。

オペラ演出家
古川寛泰

※資料や動画、音声はオペラ・ノヴェッラに著作権があります。ダウンロードや無断掲載はご遠慮ください。








【Paypayの送金方法】

①下記URLをクリック

https://qr.paypay.ne.jp/p2p01_R1hZoG1Nb9AmUMG5



②金額記入

¥500→次へに進む



③メッセージを書く

PDFファイルの送り先のメールアドレスをご記入ください





④送金

¥500を送る


お振込の確認後、「演出家作成電子資料」をPDFファイルをご指定のメールアドレスに送信致します。



4/17(木)に〈オペラ研究会〉の初回を迎えます💐この度、研究会の発足記念として今回に限りオンライン聴講料(¥500)を

《無料》
に致します😊

Youtubeの当団体アカウント"Opera Novella"でライブ配信します💻※見逃し配信あり

Youtubeチャンネルのご登録、周知のご協力のほど宜しくお願いします☺️

【第一回オペラ研究会】
日時:2025年4月17日(木)
①14:00〜17:00
②17:00〜20:00
※途中休憩有り

【主題】
オペラにおける女性の役割

【目標】
普段の研究会から作品意図を通じて感動をし合える環境をつくる。ソプラノ・メゾソプラノ・アルトの役柄とイタリア古典演劇、シェイクスピア演劇から類推し、喜劇/悲劇オペラの女性の役割を読み解く。モーツァルト、ドニゼッティ、ヴェルディ、プッチーニ。時代の流れと変化を探る。


※研究会会場・神奈川県相模原市磯部にある〈ホール菅〉リアル視聴も可能(¥500)


〈参加メンバー〉
演出:古川寛泰
ピアノ:松岡なぎさ
制作/ソプラノ:鈴木和音
ソプラノ:池部百合子
ソプラノ:田堀はるか
ソプラノ:長久保遥
ソプラノ:藤田沙綾
アルト:宇津木明香音

【曲目】
〈愛の妙薬〉ドニゼッティ作曲
①Prendi, per me sei libero
池部、長久保、田堀
・朗読法メソッドの確認
※(・)は演出家作成電子資料内容(別途¥500)

〈つばめ〉 プッチーニ作
②Sogno di Doretta
鈴木
・〈つばめ(La Rondine)(1917)〉の説明

★目標〈愛の妙薬〉を一本研究
※交代しながら歌唱(池部、長久保、田堀、藤田)
※可能であればジャンネッタも交代歌唱
・〈L'elisir d’amore(愛の妙薬)(1832)〉の背景
・キャラクター設定と役割
・アリストテレス〈詩学〉三一致の法則
・舞台/時代設定

★③Benedette queste carte

★④Come Paride vezzoso 
※ほぼ説明の予定

★⑤Una parola, o Adina

〈蝶々夫人〉プッチーニ作 花の二重唱
⑥Tutti fior?
鈴木、宇津木
・シェイクスピア演劇とオペラの女中の役割

〈ファルスタッフ〉ヴェルディ作曲 二重唱
⑦Reverenza
宇津木
・伝令の役どころ、状況と立場、理想の演技


〈ファルスタッフ〉 ヴェルディ作
⑧Sul fil d'un soffio etesio
藤田
・キーワードCornuto(浮気された男)

※時間が残れば
〈フィガロの結婚〉モーツァルト作曲
⑨Deh vieni non tardar
藤田
・夜のシチュエーションと象徴(シンボル)



今年度の座間市内の小学校で開催したハーモニーホール座間主催〈アウトリーチコンサート〉が無事終了しました🎹


    今回の相武台東小学校ではソプラノ歌手:藤田沙綾さん、テノール歌手:堀越俊成さん、ピアニスト:松岡なぎささん、ナビゲーターに演出:古川寛泰、歌唱指導:鈴木和音が出演しました💐

「意味が分からなくて置いてけぼり。そんな子供を一人も出さない!」
と…企画始めから意気込んでいましたが、気づけば子供達の無垢な感受性の方がオペラの本質を捉えていて驚かされました😳

心に響かせたい。
共感したい。
感動したい。

これは極々自然なことなのだと勇気付けられます💓貴重な体験をありがとうございました😌
私ごとですが…久しぶりに体重計に乗ったら大変なことに😱某有名人が「"野菜を食べた方が良い"…これを太った人が言ったら説得力がない」…おっしゃる通り😭4月の勉強会までに信じてもらえる健康的な体型になるように努めます👊

ダイエット。昔のりんごダイエットなどとは違い、現在は根拠のあるダイエット方法が動画サイトによって世に広まりました📱それまでダイエットに無知だった人達が有知になったのです🚴

私はどこかオペラと通じるものを感じます。まずは効果的なオペラの勉強方法を知り、世に広め、無知でいるのではなく有知を目指すべきだと思います📚

「チ。」というアニメ番組が最近終わりました。物語を要約すると…
    地動説に気付いた天文学者がいました。しかし当時の神学(宗教)は天動説を唱えており、地動説論者を異端者とみなし処刑していました。だがその弾圧された環境でも人間の好奇心を止められず、紆余曲折ありながら世代を超え、後のコペルニクスへと繋がる物語。
    知識、信仰、男女、哲学、感動、好奇心、信念、自然etc。正にオペラ芸術の王道のストーリー展開で、最後の最後までTVにかぶりついてアニメを鑑賞しました。

『天動説の証拠を目の当たりにした時の台詞』
「不思議だ。ずっと前と同じ空を見ているのに少し前からまるで違って見える」
「だろうな、きっとそれが"何かを知る"ということだ」
チ。第9話より引用

"何かを知ることで、これまで見た光景/オペラとは違って見える"

それが本来のオペラの楽しみ方だと思い、共感し合える環境をつくるように努めます。そして、無知からの脱却を目指して!

写真は〈愛の妙薬〉より







先日、お話しした三谷幸喜演出〈昭和から騒ぎ〉は落選。座席数の違いはあれど演劇とオペラの圧倒的なファンの差を感じ、いつも気落ちしています。

    今回の題名に沢山のお叱りを受けると思いますが、私の正直な気持ちです。是非皆様の本心もコメントにてお知らせ頂きたいです。

    以前チケット料金2万円のオペラ公演で、いびきをかいて寝ていた人がいました。この人はオペラのリピーターになってくれるでしょうか?お代を支払って来場された方ならファンになってくださるかも知れませんが、その状況を目の当たりにした周りの観客は興醒めです。第三者を通して寝てしまう様な公演だったと印象づけられてしまったのですから。そして大抵の日本人はケチすらつけず、二度とその場に近づきません。

    冒頭の様な翻訳演劇とは違い、オペラは更に難しい原語上演を選択しました。これは役者/観客共に容易ではありません。昨今の公演は作品研究している私でも理解に苦しむのに、どうして大多数の観客が理解し満足できましょう?

    私達が行なっている歌劇は作曲家本人がやらない限り、本物には成りません。どれだけ頑張っても贋作にすぎませんが、作曲家の財産を食い扶持にするのではなく、尊敬を持って真実に近づこうとすることで更に価値ある物になり得ると信じています。

    私は役者/観客共にサポートする環境を整えたくてオペラ研究会を企画しました。
    ですが、現在の参加者希望の反応は良いとは言えません(3/16現在)。私の知名度の問題もありますが何より…ここ日本で

"技術だけではなく、知識も必要だという理由が示せていないから"だと思います。

    最近、某SNSで音大に進学すべきか否かについて討論されていました。簡単に言えば「食べていけるか問題です」。お金という切実な問題ですが、それは需要と供給のバランスが強く関係しています。

    話を戻して、理解出来ない物にお金を支払いたいと思いますか?高度成長期、欧米に追いつけ追い越せの時代ではオペラが脚光を浴びましたが、今は活気があるとは言い難いです。
    その逆境を乗り越える為にも、まずはオペラを価値あるものと信じ合える仲間と出会いたいです。是非、オペラ研究会の参加をご検討ください。

 ※長文になりましたが、私の作品の見方を少しお知らせします。



    皆さんは〈椿姫〉の"乾杯の歌"にどの様な印象を受けますか?豪華絢爛という印象を受ける曲ですが、作品研究することで新たな一面を見ることができます。

   ヴェルディ作〈道を踏み外した女(原題La Traviata(1853))〉は当時パリで大流行したデュマ・フィス著〈椿の花の貴婦人(1848)〉結核を題材とした現代作品を選びました。本来の題名は〈愛と死(Amore e morte)〉。しかし、検閲に引っかかり年代と題名を変える様に指示されました。
    という様に〈愛と死〉がドラマのキーポイントということが分かります。

    話を戻して"乾杯の歌"は青年アルフレードが友人ガストン子爵の協力のお陰で、思い焦がれるヴィオレッタ嬢主催パーティーに参加し、初めて自己紹介の機会に恵まれます。
    爵位を持った有名人が大勢居る中、アルフレードは田舎プロヴァンス出身の留学生で浮いていました。この時、恋敵の男爵ドゥフォールに敵対心を抱かれます。

    乾杯の音頭を取る様に促すガストン子爵はまず下位爵位の男爵ドゥフォールに持ちかけますが、彼はそれを断ります。最下位の爵位で人前で即興の音頭、並大抵の人なら断ります。
    それならと!ガストン子爵は爵位を持たないアルフレードに促します。彼はワルツの即興詩でそれにこたえます。演技的にもアルフレードのストレスは並大抵ではないでしょう。
    そんな様子を見たヴィオレッタも即興の返し詩でこたえます。高級娼婦は容姿のみならず知性も伴っていることが垣間見えますが、ただ彼女の詩には自暴自棄な印象を受けます。哲学で言うとメメント・モリ(死を忘れるな)。パーティの中、これに気づけた唯一の人物はアルフレードなのです。

    アルフレードは愛を説き、ヴィオレッタ(すみれの意味)は散りゆく花を隠喩として死を説く。この様に〈愛と死〉が描かれているのです。
    
    明るい曲調に騙されず、根底にある対比表現をしないと観客には伝わりません。

    合唱・他ソリストは無知な表現、歌唱。アルフレードとヴィオレッタだけが気づく表情・呼吸・歌唱をしている。そこから二人きりになった二重唱でヴィオレッタの信念が更に揺らぎ始め、第一幕フィナーレで舞台上、初めて一人きりになれたヴィオレッタが本心を吐露する。

それを直面出来るのは観客だけ。

こうした舞台進行を思うとゾクゾクしませんか?

私はオペラの良さを信じて疑いません。ただそれを広める為には表現者も観客もサポートが必要なのです。

    伊語の言葉"Interprete"が好きで、歌手や通訳者の意味でよく使用されますが"解釈者"とも同義です。
    日本には音楽家や歌手は沢山いますが解釈者がほとんどいない。オペラ研究会を介して、解釈者を育む環境を築き、表現者と観客、感動させたい/したいを繋ぎ合わせたいと思います。

オペラ・ノヴェッラ代表
演出家
古川寛泰
〈天才バカボン〉の作者赤塚不二夫氏は、デビュー前に手塚治虫先生から「まんがからまんがを学ぶな。一流の音楽を聴きなさい、一流の映画を観なさい、本を読みなさい」と言われた言葉を実践していました。引用:赤塚不二夫公認サイト「これでいいのだ‼︎」
    これはオペラにも言えます。総合芸術と呼ばれるオペラは表面だけなぞっただけでは選択の理由までは伝わらないからです🤔

2019年公演 歌劇「トスカ」より


例えば歌劇〈トスカ〉、その第一幕、革命派の画家カヴァラドッシと歌姫トスカの二重唱で、トスカは聖母マリアにお供えするとある花を持ってきます。台本にはFiore(花)としか書いてありません💐では花だったらなんでも良いのでしょうか?
    西洋絵画には"アトリビュート"という人物に例えたシンボル(象徴)がございます🤱🏻聖母マリアのシンボルは"ユリ"です🌸絵画では人物が間違われないように近くにシンボルが描かれています。という様にオペラ本体ではなく絵画を学んで、初めてその選択意図に気づけるのです🙌

劇作家三谷幸喜氏が5月に初のシェイクスピア〈昭和から騒ぎ〉を公演します。彼が新聞にこんなことを書いていました📰

「告白すると僕はそれほどシェイクスピア作品を観ていない。理由は簡単、今まで昔の作品で笑ったことがないからだ」

記事を要約するとそれはシェイクスピアのせいではなく、喜劇はその時代に寄り添ったものであって、同時代の人にしかウケないとのこと。

正直言うと、私もオペラ生観劇して大爆笑の舞台に出会ったことがありません。私の場合は三谷氏の逆で、16〜20世紀の観衆に受けた理由が伝わって来ず、気持ちが冷めてしまうのです🙁


2024年公演 歌劇「ドン・パスクワーレ」


私が喜劇〈ドン・パスクワーレ〉を演出した際、イタリア古典演劇の俳優である大塚ヒロタさんとご一緒したのですが、彼が本場イタリアで学ばれたことがオペラとも繋がって、感銘を受けました🥰

お見合いが決まったブルジョワ階級の老人パスクワーレ、舞台上は彼一人になり、喜びが爆発します😂曲のリズムは三拍子♫

なぜ三拍子なのでしょう?

古典演劇コメディア・デラルテには大喜びするステップがあり、その名をTre tempiと言います。

Tre tempi=三拍子👣🐾🐾

そのステップを採用して本番を行ったら客席は大爆笑👏歌と演技のせめぎ合いが受けたのでしょう🤭

しっぺ返しされる喜劇作品が苦手とする観客が日本には沢山いますが、初演当時なぜそれが受けたのか?…が伝わっていないと感じます。もしかすると表現者側の作品理解が追いついていないのかも知れません。

三谷幸喜演出〈昭和から騒ぎ〉チケット抽選当たらないかな🎫当たれば、初の大泉洋に会える〜😆

4/17(木)勉強会の参加者待ってます‼︎お試しの初回だけでも是非ご検討ください😌

投稿のコメントもお待ちしております🤝

オペラ・ノヴェッラ代表
演出家
古川寛泰


これは基礎が備わって初めて型破りな表現ができる。何事も基礎がなければ形無しの表現ということ。歌舞伎のみならず、オペラでも同じことが言えます。
    以前、世界的歌手のレッスンを聴講した際、そのお方も同様に形式を重要視されていました。日本ではどうでしょう?

友人が昔、イタリアの教授陣に質問をしたそうです。

「外国人に足りない要素は何か?」

するとその教授は言いづらそうに…

「外国人にも立派な声の歌手が居るけれど、君達、詩が読めないでしょう?」

と言われたそうです。

なんで詩を知らなきゃいけないの?
歌さえ上手なら問題ないじゃん!

…と思われるかも知れません。

けれどこれはベルカント唱法を習う際にも多用される言葉【支え】にも繋がります。

説明は差し控えますが、要約すると詩のリズムと歌唱は密接な関係にあること。文の支えはどこか?一番大切な言葉は何か?それは詩文さえ見れば一目瞭然です。

これまでオペラ公演の際、数多くの歌手と台本の読み合わせをしましたが、全員、詩の朗読にとても苦労されていました。

歌は歌えるのに…なぜでしょう?

これらを踏まえた上で、皆さんは
型破りと形無し
どちらだと思いますか?

まずは形式、その意図を理解することが大切だと信じています。

オペラ研究会は私が先導して共に詩の理解に努めますが、私が学生だった20年前とは違い、現在の日本には韻律(詩のルール)を熟知されている専門家が存在します。
    手探りで模倣した20年前とは比べものにならない位に環境が向上しておりますが、いまだ演技や劇作法、作品解釈など、世界、そして日本の演劇界にもメソッドがあるのにも関わらず、いまだオペラでは独学が占めている部分があると感じています。
    それを改善する為にも、いずれはオペラ(総合芸術)を細分化し、各分野の専門家にこのオペラ研究会でご指導頂きたいと夢を抱いております🤝

オペラ・ノヴェッラ代表
演出家
古川寛泰

写真は2021年公演
歌劇「椿姫」
写真・長澤直子



写真は歌劇〈ドン・パスクワーレ〉より


❶オペラのメソッドが学べる      
現状の日本はオペラのルールを学ぶ環境が整っておらず、どうしても発声ばかりに注目しがちです。オペラは総合芸術。全ての要素が繋がっており、一見遠回りな発音方法、詩の朗読、演技、それぞれのルールを学ぶことで自ずと発声技術も向上します。
    重要なことは出来るだけ早い内にルールを知り、それに準じた表現を覚えること。

❷リーズナブルな料金・進め方
①リモートの台本読み合わせ
②スタジオでの合同勉強会
   この二つで"¥5,000"というリーズナブルな料金で受講できます。これらはレッスンではなく、互いに作品研究をするスタンスで行います。
    演出家・古川は原典主義で作曲家の意図の再現を最も重要視しています。まず①のリモートで古川が研究したすべての情報を役者(歌手)に伝え、②の勉強会で歌唱表現と資料を照らし合わせ、「どう思うか?」と質問を繰り返し、皆でディスカッションをし、最終的な解釈は役者に委ねる方法で進めます。

❸仲間との出会い
人を育むのは環境であること。3/4現在、すでに数名の参加申し込みがありました。彼らは切磋琢磨し合う仲間です。
    その中に初対面の若者から連絡があり、その勇気ある行動が胸を打ちました。景気が良かった頃の日本とは違い、今はオペラ団体が少なくなりました。若者達が研鑽する場所、活躍する機会が乏しいのが現状で、仲間と出会うことすら容易ではありません。
    このオペラ研究会によって新しい出会いが繋がり、良い化学変化が起きることが楽しみでなりません。

★最後に★
この研究会は年齢制限を設けておりませんが、参加人数には限りがございます。キャリアとか技術とか不安かも知れませんが、若者達にもぜひ挑戦して頂きたいです。どれだけ素晴らしい歌手でも誰しもが初めてがあったのですから🤝

ご連絡お待ちしております😌

オペラ・ノヴェッラ代表・演出家
古川寛泰

P.S
勉強会でご利用させていただくスタジオの見学を行いました。オーナー様のご協力の下、素晴らしい環境の中、みんなで高め合うことができます✨今から楽しみでなりません🥰
〜Opera Novella企画〜
【オペラ研究会「楽譜と台本から感動する表現を学ぶ」】

    オペラ・ノヴェッラは神奈川県座間市にて活動するオペラ団体です。この度、観客に感動を与えるオペラ芸術家の育成を目指す勉強会(歌唱実践)を行います。


感動には様々な種類があります。
・声、演奏技法
・解釈
・共感
・発見/理解
・経験/記憶
・試行/結果
    これらは独学では学べません。送り手と受け取り手、その双方が存在して成り立ちます。演奏者と作品、演奏者と観客etc。これが演劇やオペラの根本的な仕組みです。
    感動を学ぶ為には上質なディスカッションの場が不可欠で、その為には「私は〇〇だと思う」ではなく、「私は△△だから〇〇だと思う」と意見を出し合える環境が必須。

    そのディスカッションを先導する講師・古川寛泰はテノール歌手としてキャリアを積み、これまで多くの主役を演じました。現在はオペラ演出家へ転向、〈愛の妙薬〉でデビュー、〈トスカ〉、〈椿姫〉、〈カヴァレリア・ルスティカーナ〉、〈修道女アンジェリカ〉、〈ラ・ボエーム〉、〈ドン・パスクワーレ〉を演出。イタリア留学で得た経験を基に、ベルカント唱法の理解、作曲家の意図に沿った演出、そして役者への指導にも好評があります。

    観客は役者のすべてから表現を汲み取ろうとしますが、不明瞭な表現だと一瞬で関係が途切れてしまいます。そうならない為にもまず私達から感動のメソッドについて学んでいきましょう。

【料金】
ひと月につき
¥5,000(税込)
内容:リモート+勉強会
※伴奏ピアニスト代、スタジオ代込み

【講師】
古川寛泰
(演出家、オペラ歌手、オペラ研究家)

【募集人数】
オペラ歌手 最大12名
※最大人数を超えた場合は勉強会の日数を別に増やす
★ピアニストや指揮者など、オペラ関係者も参加可能★

【流れ・内容】
★月1回開催★
①自由曲を提出
[目安:約1ヶ月前(勉強会から)]
・アリア
・重唱(協力者が居る場合は可)
※基本ロマン派以降の作品
※イタリア語の作品限定
※作品研究の時間を要する為、一ヶ月前の提出を予定

②リモート読み合わせ(各個人)
[目安:2週間前(勉強会から)]
リモート:45分
講師:古川寛泰
・発音、朗読
・台本/楽曲解説
※後日、参加者にリモート希望日を伺う

③4月の勉強会・歌唱実践(グループ)
[可能な限り全員参加(リモート視聴可)]
講師:古川寛泰
場所:神奈川県相模原市磯部(レンタルスタジオ)
小田急線「相武台前駅」よりバス10分

日時:2025年4月17日(木)
❶14:00〜17:00  
❷17:00〜20:00 
※1コマ=3時間で最大6人(一曲あたり約30分)
※それぞれに休憩10分有り
※毎月1回開催予定(水・木・金のいずれか午後・夜間)
※以降の勉強会は5月21日(水)、6月19日(木)、7月17日(木)を予定。場所は変わらず

・各参加者、自由曲を演奏
・ピアニストは主催の方で用意
・演出家古川による台本/楽曲分析の電子資料を参加者に配布
・歌唱技術、演技メソッド、台本/楽曲分析を用いて、人に感動を与える仕組みを探る
・演出家古川先導、参加者全員でディスカッションを行う

《聴講は一般の方も大歓迎‼️》
現地orリモート視聴¥500 
※演出家の電子資料を望まれる方は別途¥500

④発表会(仮)
[2026年3月土曜日(仮)]
参加者による発表会を予定

⑤ゲスト(仮)
後に参加者人数が安定したら、オペラに関する専門家(指揮者、歌手、研究者、評論家、イタリア古典演劇俳優など)を招聘したいと考えている

【参加条件】
・音楽関係の経歴を持っている方
・オペラを愛している方
・観客に感動を与えたい、作品を通して自らも感動がしたい方
・毎回、参加できる様に努めてくださる方
・ディスカッション、リモートやネット配信、聴講者の受け入れが可能な方
・運営の方針に賛同してくださる方

【お申し込み方法】
opera_novella@yahoo.co.jp
・氏名
・声種
・年齢
を上記アドレスへお送りください。確認次第、折り返しご返信致します
※ご質問がありましたら、同様に上記アドレスにお願いします

【主催】
オペラ・ノヴェッラ

[講師プロフィール]
演出家・古川 寛泰

昭和音楽大学声楽科卒業。同大学院音楽研究科オペラ専攻修了。2012~2015 年短期的にイタリア、フェルモ及びモデナへ留学。 昭和音楽大学オペラ公演 「ランメルモールのルチア」 アルトゥーロ役でオペラデビュー。 その後、 主に藤原歌劇団にて研鑽を積む。2008年にオペラ団体オペラ・ノヴェッラを発足し、これまで「ラ・ボエーム」 「椿姫」 「カルメン」「蝶々夫人」 「カヴァレリア・ルスティカーナ、 道化師」 などを公演。 自らもプリモテノールとして出演し、成功へと導く。 
   2015年に脳卒中を発症し、生死を彷徨う。今もなお右半身麻痺の障害が残るが、 高次機能障害の一つ、失語症を克服。 2017年、脳卒中のリハビリ技術の最先端であるイタリアで、三か月間リハビリに励む。 その時、現地イタリアで受けた愛情を演出にいかし、2018年「愛の妙薬」 にて演出家デビューを果たし、2019年にはイタリアオペラの金字塔である「トスカ」を原作及び台本から忠実に演出、 好評を博す。 
   2021年 「椿姫」 2022年 「カヴァレリア・ルスティカーナ」 「修道女アンジェリカ」 2023年 「ラ・ボエーム」 2024年「ドン・パスクワーレ」を演出、 作曲家のインスピレーションの再現を望み、 楽譜と台本から意図を汲み取り、 精神、そして芸術性を求め各方面から高い評価を受けた。 
   演出をStefano Vizioli, 声楽をGiacomo Rocchetti, Raffaele Cortesi, Stefania Camaioni、山田祥雄、角田和弘、佐野成宏、各氏に師事。オペラ・ノヴェッラ代表。福島県会津若松市出身、 神奈川県座間市在住。

【進め方の一つの例】
Caro mio ben(愛しい人)
発音・詩文/楽曲分析